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古本屋日誌

2021-01-07 20:14:00

去年中河内で発行が続いていた郷土雑誌「河内どんこう」が廃刊となった。

私の住む北河内でも2006年まで「まんだ」という郷土雑誌があった。堺市でしばらく出ていた雑誌もとうの昔に廃刊となっているし、現在大阪で刊行されているのは1973年創刊の「大阪春秋」だけだろう。

各地で郷土雑誌の創刊が続いた1970年代は高度成長のお陰で経済的に余裕ができた上に、産業構造の大掛かりな変貌期で、牧歌的な農村風景がどこにでもあったところが、急速に都市化してイオンにコンビニ、ファーストフード店といった全国的に均一化された街並みに変わってしまった。

この激動を体験した世代にかつてあった街並みや風景への郷愁が芽生えるのはごく自然な流れだった。

しかし21世紀に入り、郷愁世代は退場して、今の風景が当たり前であり、むしろその街並みに親しみを感じる若い世代が跋扈するようになると古い切り口の郷土雑誌は飽きられてしまった。

もともとその地方だけのローカルな歴史、人物を調べることは商業ベースにのらない。

オタク的な趣味でしかないので、研究者の数も限られている。そのため毎号足で歩き、自分の頭で考察した骨のある論考を雑誌に載せることは難しい。

ともすればその地方から関係のない日本の歴史の話であったり、その地方に関することであっても概説書にいくらでも書いてある話の焼き直しだったりしたので読者を失望させることも多かった。

かつて小野十三郎が詩集「大阪」でコンビナートと荒れた葦原のコンビネーションに美を発見したような新しい美しさを発見してもらいたいものだ。

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2021-01-06 20:09:00

Amazonのサイトで本を1円、送料を257円に設定して販売していることがある。

Amazonは手数料が本の値段の15%で、さらに一冊売れたそれぞれに60円払わなければならないし、サイトの使用料金が毎月5000円くらいかかる。

当然本の仕入れ代金もあるし、ゆうメールの送料も、110円くらいはかかり、封筒代その他の備品代も一冊について5円は必要だ。

そうするとたとえただで本を仕入れたとしてもここまでで残る金は32円しかない。


また注文のあった本を探す時間と手間に加えて本を梱包して郵便局まで持参する労力と時間も必要だ。

こうなると完全に赤字になってしまう。

私の知り合いの古本屋にもAmazonに1円、送料257円で出品している人がいて

「なんであんな値段にしてるん?どう考えても赤字やん」と聞いてみたら

「あのなあ、本は一冊一冊仕入れてない。一山なんぼて買い取ってるから、トータルで黒字になったらええのや」という。

「それは問題が違うやろ。ただやったとしても客に本を送るだけで完全に赤字やん。商売として成り立ってへんやん」

とごく当たり前のことを言ってみたが、彼は言われたことがわからないようだった。

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2021-01-05 20:14:00

高槻に仕事で行って専門店化が進んでいるのに驚いた。

阪急高槻とJR高槻を南北につなぐ中通りにお茶漬けの専門店がある。鮭茶漬けや鯛茶漬けからうなぎの茶漬けなどメニューも豊富だ。

はしごして最後の締めに茶漬けとなった酔漢御用達の店だよなあ。

中通りから東へ入る東西の道にはフレンチトースト専門店があったが、これは無くなってしまった。
残念に思っていたところその店の斜向かいに今年の2月からカレーうどん専門店ができる。
カレーうどんは確かに魅力的だし、これをそばにしたカレーそばもうまいのだが、まさか専門店ができるとは驚きだ。

アーケード商店街から西に入ったところにはコッペパンの専門店がある。これはかなり大きなコッペパンの真ん中にツナやらフルーツやらピーナッツクリームやらを挟み込むものだが人気がある。

アーケード商店街のカレー屋の跡地にお餅の専門店ができた。つきたてのふわふわのお餅を扱う。

かつて市場があって店先でうなぎを焼いていた店のあった本通りには岡山県から毎日食材を運んでくる、岡山物産の専門店がある。

その他プリンばかりを扱う店もあるし、ニッカのウィスキーだけを専門に扱うバーもある。
大阪はあまり専門店化せず、なんでも扱う店が多かったが、このところ神戸の影響なのか、社会が成熟してきたからか風向きが変わってきた。
専門店にできるということは、こだわりを持った人が層としているということだ。

店をやる側にとってはやりやすい。

何せ店主のわがままな趣味についてきてくれるお客さんがたくさんいるということだから、失敗するリスクも減っているということになる。

神田には万葉集に関する本だけを集めた古本屋もあるし、ビートルズのアルバム、海賊盤だけを取り扱うレコード屋もある。

大阪でもその方向に向かうだろう。

角川文庫の昔の海外小説だけを扱う古本屋とか、河出文庫の澁澤龍彦の旧装丁専門の店とかどの辺までわがままが通るのか興味深い。

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2021-01-04 19:15:00

百田尚樹が初めてだというミステリーが「野良犬の値段」だ。幻冬社から先頃出た。

ネットに6人の男を誘拐したとするサイトが現れ、どうもホームレスらしいのだが、大手の新聞社や放送局に身代金を支払うよう要求してきた。

人質は脅迫されている企業とは何ら関係はないのだが、期日までに要求された数億円を支払わないと人質は殺していくというのだ。

ある新聞社が支払いを拒絶したところ人質の1人の生首が見つかる。

てな感じで話は進んでいく。

ミステリーとしての謎解きは早くも第二部冒頭でなされて、説得力はあった。横溝正史のような意味不明な農村の因習などというものに逃げ込むこともない。

読者に謎解きのヒントは隠すことなく与えられているのは当然だが、答えが容易に推測できる作りになっているのはどうかと思うところではある。

百田尚樹の意図は精緻なミステリーを構築することにはなく、マスコミの偽善をあらわにすることにあるようだ。

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2021-01-03 16:37:00

京阪電車は今年から回数券を廃止してしまった。

昼間や土日の閑散期は安く乗れるシステムだったが、改悪して大幅値上げをたくらんだわけだ。

またゴミ箱も経費がかかるから廃止するというし、磁気の定期券も廃止するとアナウンスしている。

全くでたらめな会社であきれるしかない。

経営陣はよほど無能でバカばかりなんだろう。

今後の京阪電車はおそらく自販機の廃止、エスカレーター、エレベーターの廃止に進むことは間違いなかろう。

何せ電気代やメンテ費用がかかるからな。現に萱島駅ではエスカレータ一1機が廃止されている。

続いてトイレの廃止にも進むだろう。トイレは家で済ましてくるべきだと考えられるし、掃除のための人件費や水道代その他もバカにならないからだ。

さらに運転手や車掌の廃止も当然だろう。すでに神戸のモノレールはそうなっている。とにかく人件費ほど無駄なものはないからな。

続いて線路も廃止するだろう。歩いた方が電気代もかからないからな。

萱島から大和田は廃止。その間は撤去した線路を歩いてくださいとなるに違いない。

線路なんか維持するのに金がかかるからな。



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