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古本屋日誌
このところ永沢光雄の本が高騰している。といっても小説の方ではなくルポルタージュの方だ。
文春文庫から出ていた「AV女優」の2冊と「声をなくして」だ。
「AV女優」の方は以前は100円くらいだったが、このところは2000円くらいする。「声をなくして」はあまりみたこともなく非常に高い。
「AV女優」は永沢が出演している女優を訪ね歩いて様々な質問に答えてもらうインタビュー集なんだが、冒頭から「小さい頃はどんな小学生でした❓」とか「周りの大人とはどう付き合ってました❓」とか「兄弟とはうまくいってましたか❓」などというような、かなり突っ込んだ質問を永沢がぶつけて、それに対して女が、どんな魔法にかかっているのか不思議なんだが、かなり細かく詳細にあれこれ答えていく。
そのためインタビューの読み応えがすごくある。
永沢が女優をしている女とうまく人間関係を作って積み上げていったからできたインタビューであることがわかる。
「声をなくして」は病魔に冒されて声を出せなくなった永沢の自宅での闘病記で、献身的に看護してくれる嫁とのあれこれが詳しく書いてある。
それもいいのだが近鉄バフアロォーズの根拠地だった藤井寺球場が取り壊されることになり、その最後の試合の顛末を描いたルポも素晴らしい。
もともとが安すぎただけでようやく正当に評価されるようになっただけだ。
不思議なことについ最近「戦艦大和の最期」がよく売れるようになった。
講談社文芸文庫のやつなんだが、値段は600円くらいで特に高騰はしていない。
大和が沈んだのは4月だからまだ少し早い。マスコミで話題になっているわけでもない。
これは「ブラタモリ」の影響ではないかなあ。つい最近呉を取り上げて大和ミュージアムや主砲の台座を作った工場、大和の姿を隠すために作られた巨大な建屋などが紹介された。
呉市街は大規模な空襲を受けたが海浜部にあった造船所や工場群は無傷のまま敗戦を迎えたというのだから不思議な話だよなあ。
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