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古本屋日誌

2021-09-02 17:36:00

昨日は嫁と心斎橋の「シモジマ」に出向いて梱包資材や封筒、ビニールの袋を購入した。

シモジマではすでにハローウィンの商材が売られている、二階にはタイガースショップが併設となっている。

ロットで100や200枚単位と大容量なので客は商売人だろうが、山のように積み上げて買い物をしてる人はいないなあ。

そういう時はネットから無料の店配を頼むんだろう。店までわざわざ来ているのは買い物が楽しいからだろう。

丼池の「うさみ亭松葉屋」によってカレーうどんやうどん定食をいただいた。

いつもは7時までやっているんだが、このところは6時までなんだそうだ。

きつねうどんを考えた店であり、出汁もうまいし、うどんが流行りの讃岐うどんではなくもっちりした大阪うどんであるのも素晴らしい。

またお手洗いに上がる急峻な階段もいい。ギシギシ各段がきしむし、とりわけ降りる時に二階から見下ろすと足がすくむのがいいね。ここから足を踏み外すようではうどん屋としてやっていけないとの覚悟ではなかろうか。

長堀通を渡り、「中尾書店」の店頭では大阪本のフェア開催中。

廃刊となってしまった「大阪春秋」が500円、大阪市史編纂所の史料が400円で売っている。
中尾のおっさんの話では

「大阪春秋はなあ、社長が年寄りであかんのやそうやわ」とのことだが、社長が引退して他の人にやらしたらええだけで配管の理由にはなってないんだけどね。

銀装のお店ではいつものように窯出しカステラを400円で売っていてPayPayも使えるようになっている。
ブックオフの戎橋店には「古典籍」コーナーが出来ている。

膝下から見上げるくらいの高さまである巨大な本棚が3つもあってぎっしり本が詰まっている。 

古本屋の私から見てそこにある本は二束三文のガラクタでしかなく、それを「古典籍」だの「古書」だのと呼ぶのはちゃんちゃらおかしいが、そんなことは百も承知でやっているわけだ。

例の「あるジャン」キャンペーンもそうなんだが、近いうちに古典籍のジャンルでも既存の古本屋を顔色なからしめる自信があるのだろう。

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2021-09-01 17:12:00

堀川恵子が講談社から「暁の宇品」を出した。
なぜ広島が原爆投下地点になったのかを考察した本だ。

いつものことながら堀川センスのよさがよくわかる本だ。

原爆目標地点に挙げられていた広島、京都、東京、小倉、長崎などは確かに大都市で軍の施設がある街なんだが、堀川は「そんなこと言い出したらそれなりの規模の都会で軍関連の施設のないところなんかないだろう」と指摘する。

結局広島はその近郊の宇品が日清戦争以来ずっと海外に派兵する際の出撃基地となっていたことを突き止める。

アメリカは陸海軍の出兵拠点を叩こうとしていたわけだ。

しかし結局宇品に原爆は落とされず、広島になってしまった。

これは広島の市街地が平坦で爆発の影響がストレートに伝わり多大な損害が出ると予想されるためだ。

そういうナチスのユダヤ人虐殺に軌を一にする発想で決まってしまったのだ。

そして被曝直後に陸軍の特攻部隊の1000名が被災地に入り救助作業かインフラの復旧にあたったことを突き止めた。

この特攻部隊というのはボートに爆弾を積んで敵艦船に体当たりするというもので、全国から下士官になれると集められてあげく特攻を命じられた人たちなのだ。

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2021-08-31 23:58:00

今日は久しぶりに甲子園に行った。

 

その前に梅田で飲める店はないかと探してみた。

 

ホワイティはほとんどみんな開いているので「飲めんの❓」と聞いてみたけど

「アルコールは無理です」と断られた。

さればとて東通に上がってみたら何軒も飲める店があって、4時くらいには早々と満席になっていた。

 

さて甲子園では酒は一切販売しておらず、「大声での声援もご遠慮ください」とのこと。

 

白球が暗闇に伸びていくシーンがいくつも見られて美しかった。

 

球は循環止まったようにも見えてやがて外野に進んでいく。

 

スポーツ新聞はいくつかあるのだが、どれもこれも読者のニーズを無視しているので不愉快だ。


「サンスポ」にせよ「デイリー」にせよタイガースファンが読む新聞だ。


だから客観的な事実を伝える必要など全くない。


最下位のカープごときに3連敗したとか、首位を陥落したとかそんなことはみんな知っている。そんなことを読みたい人などいないだろう。

 

よかったシーンだけ取り上げて紙面を作ってもらいたいものだ。


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2021-08-30 19:51:00

このところ、「日本の古本屋」のサイトに出ている古本の値段がAmazon価格と同じになっている場合がしばしばあるようになった。

例えば人気のちくま文庫「オンリーイエスタディ」は日本の古本屋でも5500円となっていてこれはAmazonの値段だ。

殿山泰司の人気作角川文庫「日本女地図」も4500円くらいに設定されていてやはりAmazonの値段だ。

「日本の古本屋」は古書組合に加盟している全国の古本屋が出品しているサイトで、通販を主な販売媒体とせず、店舗売りをメインにしている昔からの古本屋もたくさん参加している。

ところがコロナ騒ぎで全業種で通販が儲かることがわかり、古本屋も多くが通販に乗り出しいずれも店舗を遥かに上回る収益を上げている。

こうなると店舗で従来の安い値段で、いつ来るかもわからない客を相手にのんびり売るのではなく、通販の高い値段で全国の顧客を相手に売る方がずっといいことになり、その流れで「日本の古本屋」での販売価格も大きく上がっているのだ。

しかしこんな売り方は実は時代のトレンドに逆行したものだ。

お客さんが古本に求めるものはいろいろあるだろうが、やはり、なんといっても暇つぶしや癒し、憶い出に浸ることがある。

何でもかんでもパソコンやスマホで注文してスピーディに自宅まで届くなどというのでは、長い人生いったい何をして過ごせというのだろう。

店舗に長い時間いて、あれこれ本をあさり、店主と下らない会話を交わして、こうた本は近所の茶店でヒマに明かして読みふける生活を俺は楽しみたいね。

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2021-08-29 10:00:00

立風書房からでた松谷みよ子の「現代民話考」は興味深い話がたくさん収めてある。

そのシリーズに「銃後」と題された本がある。大東亜戦争中の人々の逸話を集めたものだ。

静岡の清水の話で戦時中の食糧難の最中、空襲で焼けた倉庫から缶詰を放出するとのことで、皆手に手に袋を持って遠い清水港まででむいた。

ピカピカのかんづめが人が登るほどに積み上げられていていくつもの山になっている。

兵隊さんの合図で縄のテープが切られ皆歓声を上げて駆け上がった。

私は姉と大きな麻袋にいっぱいひろい、あまりの重たさに泣きたい思いで引きずるようにして、途中一つ、ふたつと捨てながら家に着いた。

「缶が割合きれいで、振って水の音が少しすれば大丈夫」との話で、喜んで中を開けると、みかんも、サザエもパイナップルも焦げていて、ひとつも食べられなかった。

こういう話だ。


毎日腹を空かせていて何もいいことがなかった。

そこへ期待を抱かせる出来事が続けて起こるわけだ。

缶詰がたくさんあって、しかもピカピカの缶がいくつも山に積んであり、テープカットまでして期待は否応なしに高まる。

持ち帰るのに苦労するくらいたくさん手に入り、帰りしなはおそらく沿道の腹を空かせた連中から物乞いされたのだろう、でも気持ちよく恵んであげた。

そういった嬉しさの積み重ねのクライマックスが缶を開ける瞬間だろう。なんていいことがこの世にはあるのか‼️私の日頃の行いがよかったから神さまが見ていてくださったんだろう‼️てなことは思う。

しかし全ては幻に終わってしまう。

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