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古本屋日誌
天牛書店は非常に魅力的な古本屋だ。
客から買取した本のある程度を相場よりかなり安い値段で売る経営が成り立っている。
もともと、地元の店舗をもつ古本屋はネットやアマゾンの価格など関係ない存在だ。
近所のお客さんがいい本を売りにきてくれて、それを買取して、少し利益が出る形で店舗で安く販売するスタイルだ。
多くの店舗型の古本屋がそのサイクルを目指すのだが、いかんせん恒常的にいい本を手に入れられない。
利益を確保するために勢いネットの価格で店に出すことになり、そうなると売れるのに時間がかかる、店に足を運んでくれるお客さんの数も減ってくるなどといった悪循環のサイクルに陥ることになる。
天牛書店は創業者の天牛新一郎がなにわ塾叢書の一冊として「われらが古本大学」があるんだが創業期の買い取りに関して「店売りの値段の9割で買い戻します」というのをやっていたとある。
そりゃ売りに来る人が多くなるだろうなあ。その遺産や信用が今日の天牛を作っているわけだろう。
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歳を重ねても賢くもならないし、人付き合い、ひとあしらいが上達することもない。
まさに馬齢を重ねるだけだ。
ブックオフにやってきた爺さん、レジでカードを差し出したが表面なのでバーコードを読み取れない。
店員が「お客さま、すいませんが裏面を出していただけますか」と言われている。
さてこの老人どうするのか、興味深く見ていたら何も言わずに裏向けて
「消毒のやつはどこに置いたあるん❓」と聞いている。
「恐れ入ります、入口のすぐ左に置いてあります」これで会話は終わりだ。
爺さんもそして間違いなく婆さんも下らないよなあ。
若いやつに何か言ってもらってもスルーして終わりとは、何年生きてるんだろうかひたすら情けない。
気遣いに対して何かひとこと言うてやれよなあと思うよ。
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田辺剛の「インスマスの影」がビームから出ている。
ラヴクラフトの小説を漫画化したものだ。田辺はこのところ毎年ラヴクラフトの作品を手掛けているが本作はとりわけ完成度が高い。
今回は見開きで様々なシーンを描いていてその画力に驚嘆する。
主人公が謎の港町、インスマスにバスの乗って到着し、街中をゆっくりしたスピードで走る車窓から教会をのぞき見るシーンがある。
司祭は荘厳な被り物と礼服を身につけてはいるのだが、その間に挟まれた司祭の横顔が見開きになっている。
それは人間と恐ろしい魚が渾然一体となったような容貌魁偉な化け物だ。
しかしそれをとくと見たはずの男は「あれは確かに動いていた」と確認するはものの、
「やはりあれは普通の人だろう、そういう人なんだ」と無理から安心しようとするシーンがあって笑ってしまう。
そらいくらなんでも無理、無理。
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ロビン・リエリーの「米軍から見た沖縄特攻作戦」はこれまでのワンパターン解説に再考を促す内容が含まれる。
攻撃に意味がなかったとか、損害をあまり与えられなかったとか、フィリピンでの特攻にくらべると成果は少なかったてな感じで片付けられていたからな。
沖縄占領のため必要なレーダーサイトとして洋上に設けられたレーダーピケットに連日帝国陸海軍機の特攻機殺到してその海域にいたアメリカの艦船の29%に損害を与えていた。
その理由は様々あげてある。
レーダーに見つかりにくい超低空飛行で艦船に接近していたこと
護衛の戦闘機は艦船上では対空砲火があるので迎撃できなかったこと
帝国陸海軍機とアメリカ軍機の識別が難しく接近を許したこと
帝国陸海軍機が木製の機体の飛行機も利用して特攻を仕掛けてきたため近接信管が作動せず突入を許したこと
なるほどね。
それにしても、戦後は戦争はいけないとかいうイデオロギーや現代の価値観で昔を評価する幼稚な価値観も蔓延した。
さらに加えて日本はアメリカの犬になる選択をしたことも加わって紋切り型の評価が戦争全般に加えられている。
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人はいろんな思いで、友人を見ている。
私が古本屋を始めた時に初めて蔵書を売ってくれたのは予備校講師時代の友人夫婦だった。
嫁さんは同志社女子大の講師で中国文学が専門で、旦那さんは関西大学で留学生相手に数学を教えていた。
図録や講談社学術文庫、Z会の参考書なんかを譲ってもらってありがたかった。
わしが古本屋をすることに関して
嫁さんは
「あんた‼️古本屋やろ思たらできるやろ‼️」と突然旦那さんを追及し出した。
「そら調べて、勉強して相場わかってきたらなんぼでもできるやろ」
手近な人と旦那を比べて、とやかくいうのは世間ではよくあることですな。
やはり予備校講師時代の友人で、今は精神科医となっている勤務医に
「俺古本屋になったんや」というと
「古本屋なんかあかんて、そんなもん」という。
「学園前にな、論語教える教室出したらええねん、わしの娘も通わすよって」ともいう。
彼は人間は向上心を失ったらあかんねやということが言いたいようだ。
あれこれこっちから言ったらそれなりの社会的地位を鼻にかけて話をしているようにも聞こえてくるし、俺は全くその点に興味はないのでやめておく。
この友人の精神科医は以前は神戸の病院にも勤務していてあの有名な奥崎謙三も診察したことがあるのだよ‼️
出所後のことなんだが、
「あれこれ話聞いてたらえらいどつかれたわ」
とのことなんだが、細かい話が聞きたいよなあ。
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