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古本屋日誌

2026-07-02 17:49:00

2020年に亡くなった坪内祐三の年譜が、講談社文芸文庫の『慶応三年の生まれ七人の旋毛曲り』に載っている。

 

 

これは妻の佐久間文子によるもので、書誌データ、旅行の細かい日時などを含む浩瀚なものだ。

 

 

だが、これとは別に本の雑誌社が出した『本の雑誌の坪内祐三』という、ムック本の巻末にも詳細な年譜があって、これは書誌データは詳しくないが、どこで誰とどういう経緯でもめたかや、怪我の程度なんかに関しては細かく記載されている。

 

 

例の、2001年11月のヤクザとのケンカ以外にも、東京ドームに入る際、ガードマンと揉めたり、仕事場にNHKの集金人が来て「しつこいのでブチ切れる」などといった、決して褒められたことでないエピソードも書き込んである。


2026-06-30 16:14:00

メルカリは出品に際して、生成AIを使って、書誌データを作成できる。

 

 

まず書影をスマホのカメラで撮影してアップすると、次に本のバーコードを読み込んで書誌データを作成するか、「次に」のアイコンをタップしてAIを利用して作成するかを選べるようになっている。

 

 

これまではAIの性能が思わしくなく、でたらめなタイトルや、著者名を出してくることがしばしばあって、ためにこちらでチェックを入れるという面倒があった。

 

一度など車谷長吉の文春文庫『贋世捨人』をAIに任せて、チェックせずに登録したら、ある人から、メールが来て「タイトルが変じゃないですか❓」という。みてみたら、『偽世捨ての人』となっていた。

 

 

しかし、このところ、性能は飛躍的に向上していて、まず間違いは起こらないようだ。

 

 

というのも、俺はもうAIを信頼していて、全く見直していないから、間違いがあっても気づいていない。

 

 

またタイトルの下にある本のこうがいや詳しいデータ(刊行年、文庫のレーベル、ページ数など)まで勝手に作成してくれるので便利だ。

 

 

先日など、一部ページ欠損がある文庫本を写真撮影して、AIに任せてみたら、説明書きに、「94ページと5ページの隅に欠損があります」と何もしてないのに説明を書いてくれていた。

 

 

これをAIに頼らず、バーコードを読み取ってデータを出させると、タイトル以外の細かいデータが出てこないし、下の欄の説明も簡略すぎて物足りない。


2026-06-29 20:25:00

今日は月曜で朝、9時過ぎに起きて、食パンとコーヒー、ヨーグルトで朝ごはん。

 

 

すぐに残っているクリックポスト分の出荷準備にかかり、お昼前には終了して、郵便局にお願いに行った。

 

 

今日は29日だから、一部のブックオフで2割引きの特売日なんだが、2割引になるのは心斎橋店、箕面市役所前店あたりしかない。

 

 

また、次来た時に使える2割引きの券をくれるのは、1号伏見店、宝ヶ池店、山科店、太秦店、西宮北口店、東灘住吉南店、アグロガーデン店、三条駅ビル店、あたりのようだ。

 

 

山科や太秦はまだ行ったことがないし、ちょっと遠いな。山科は三条から地下鉄、駅徒歩10分だし、太秦は京都駅に出て乗り換えていかないといけない。

 

 

ということで、今日は枚方で1時過ぎに特急に乗り換えて、中書島下車、例によって自転車を借って、伏見店に出向いた。

 

昨日まで雨がしきりで、気温も低かったのに、太陽が顔を出して容赦なく照りつけてきて、湿度も高く汗みどろとなる。

 

月曜日なので、店内のお客さんは少ない。品揃えは、さすがは京都を代表する古本屋の名に恥じないもので大したもの。

 

京都は普通のお客さんのニーズに応える当たり前の古本屋がないという不思議な街だ。

 

 

ブックオフは、広い店内の通路の幅もしっかりしていて、自動販売機も2台あって、その前には小さい子が遊べるようにカラフルなスポンジ状のサイコロブロックを組み合わせたエリアが設けてある。

 

 

今日は子どもはおらず、老人たちが思い思いブロックに腰掛けて、よもやま話にふけっていて、つまりブックオフが涼しくてくつろげて、暇つぶしできる地域のコミュニティとなっていることがわかる。

 

 

しばらくぶらぶら棚を拝見してから、また中書島に取って返して、京阪の特急で丹波橋に3時半ごろ。なんでも近鉄電車は京都駅近くで朝方脱線して、いまだに京都駅周辺が不通だ。

 

 

でも奈良方面は問題なく、すぐやってきた普通で小倉、てくてく歩いて小倉店。ここのブックの日の特典は150円引き。

 


2026-06-28 13:45:00

だいぶ前に雑誌『群像』でデビューしたが、あまりパッとしない小説家となった岡崎祥久の新刊『キャッシュとデッシュ』が出た。

 

 

早速一読、なかなかいい作品だった。

 

表題作は5年ほど前に「文學界」掲載作なんだが、どうした加減か文藝春秋からは単行本にならず、フィルムアート社という、あまり聞いたこともないところから、今回単行本化。

 

 

中身はうだつの上がらない中年男が、不思議なディッシュを手に入れ、それはこうたモノを上に置いて水をかけたら、一晩のうちに、支払った金が皿の上に置かれているというお伽話。ただ置いたモノは消えてなくなってしまう。

 

 

食費や光熱費は稼がないといけないが、その他実用品は無料となるわけで、楽しい日々が待っていそうなものだが、漢は部屋にあるモノを次々に皿に置いて金を取り戻していく一方、モノはどんどん無くなっていく。

 

 

つまり思い出も含めて、自分というものがなくなっていってしまい、孤独に苛まれるという話になっている。


2026-06-27 18:00:00

昨日は朝5時ごろ激しい雨と雷に起こされた。

 

 

1時間くらい豪雨が続いて、とろとろしていたら、郵便局から8時半ごろ電話で、「すみませんが、今日はうちの局は開けられません、また再開するかもしれませんが」という。

 

 

「万代の萱島店近くの郵便局でも、差し出せるんですが、そこは開きますか❓」

 

 

「いや、今日は寝屋川市内の郵便局は皆休業です」「ほしたら、寝屋川本局はどうですか❓」「ちょっと調べて電話します」とのことで、仕方なく本局まで電車と歩きで行くこしらえをしていると、再び電話で「寝屋川本局はやってます」という。

 

 

朝ごはんにピーナッツバターの食パンと牛乳、また11時くらいに電話があって「すみませんでした、再開しました」というので、やれやれ遠くまでえっちら行かいでもようなったと、早速持ち込んでお願いした。

 

 

うちの近所に旧寝屋川が流れているのだが、いつもは深みどりの水の流れだが、今日は雑草が繁茂している上のエリアまで増水して、チョコレート色の濁流だ。

 

しかもドブの悪臭がする。

 

 

これは普段は、雨水と下水は分けて、雨水は川に流すが家庭の下水は処理場行きで処理しているのだが、豪雨の際は処理が追いつかないので、すべて川に流しているからだ。

 

 

本の雑誌社に現銀書留でお願いしていた坪内祐三の『文庫千趣』が届いた。

 

 

これは『週刊文春』に長く連載していた「文庫本を狙え」を索引付きの全6巻の文庫にして、外箱をつけたものだ。

 

 

すでに単行本のは読んでいるのだが、改めて文庫で読むのもいい。

 

 

第1巻にはバルトの「表徴の帝国』(ちくま学芸文庫)が取り上げてある。

 

 

あるものを包んでいる外側に、価値を見出すようになったトレンドを分析した本だ。

 

 

要するに、日本人が大好きなブランド嗜好のことで、確かにブランド品は中身はそう大したことなく、ブランドという外面にみな血道を上げているようなものだからだ。

 

 

坪内祐三は、東京などの都市も同じようなものであるし、天皇制もそうなのではないか、と論じている。確かにただの老人を天皇に祭り上げているだけだからな。