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古本屋日誌
昨日行った枡形商店街は、京都らしさがよく現れた場所だと思う。
昔ながらのやり方に固執する、変なところが京都の方々にはあるのだ。
枡形に河原町通から入ってすぐ左手にうどん屋があって、井戸水で出汁を取っていて、うどんと並んで鯖寿司が名物となっていて、時分どきには長い行列ができる人気店だ。
しかし、俺の考えだが、井戸水で出汁を取っても、沸騰さすわけだから味や旨みに違いがあるとは到底思えない。
また、鯖寿司は徳川時代なら若狭からやっと届いた魚で、タンパク源としても重宝されただろうが、令和のこのご時世、うまい食べ物とも思わない。それにもかかわらず京都の人たちがありがたがって並んででも食べたがる意味がわからないのだ。
また、そこから少し進むと小規模ながら映画館があって、懐かしの名画やあれこれを連日上映しているのだが、今時映画館までわざわざ出向いて見るだろうか。
Amazonプライムやサブスクでいくらでも観たい映画は、時間や場所に捉われることなく、自由に鑑賞できる。
自宅なら、横にいけすかない他人が居合わせて気分を削がれることもない。
小腹が空いてちょっと食べたい時も停止しておけば、また途切れることなく鑑賞できる。
それに映画館のスクリーンは異様にでかい。
俳優さんの顔も普通では考えられないほど拡大されて目に飛び込んでくるわけで、あんなもの不自然極まりないと思う。
それにもかかわらず、京都の人たちはありがたがって映画館に行くのだからよくわからない。
また最大の謎が3軒もある古本屋だ。
一番奥のぼあい書房は画集、図録、和本などが専門であり、上海ラヂオは廉価本、エルカミノは音楽本、京都本、旅行関係、マンガ、文学書、宗教書などをメインで扱っているようで、各店の本棚は充実していて他の追随を許さない。
ただ、どのお店も狭い。
地べたから本が積み上げてあることもあって、本棚をチェックするのも面倒だし、いろんなジャンルの本が欲しい時、古本屋のハシゴをしなければならずじゃまくさい。
俺は、普通に考えても、ブックオフみたいな古本屋が客にとっては一番だと思っている。
交通の便のいいところにあって、広いし、涼しい、いろんなジャンルの本が探しやすいように並んでいる。
枡形の近くのブックオフといえば、もちろん三条駅ビル店なんだが、何度も書いているとおり、この店の品揃えは大問題で、文庫本など大学の一回生が読む程度のものだ。枡形の古本屋の充実した本棚と比べて、その落差が不思議だと思うのだ。