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古本屋日誌
昨日は梅雨前線が活発で、夜前からずっと強めの雨。
9時過ぎに起きて、クロワッサン、牛乳、ヨーグルトで朝ごはん。寝てる間に入った注文品を探し出して、梱包し差し出せる状態にして、お昼前に郵便局にお願いに行った。
3日の日に萱島駅前の「松屋」で、モバイルオーダーで牛丼と生玉子のセット(520円)を注文して、PayPayで支払い完了したのだが、なぜか、そのデータが店には入ってないということがあった。
仕方がないので、返金してもらおうと思ったが、お店の人が言うには「返金はここでは出来ません、PayPayの画面が完了になってるので、料理は提供します」とのことで、首尾よくはないが食事はできた。
この旨、松屋にメールで伝えたが、その日のうちにPayPay支払いは返金となった。
数日して松屋からメールで「今回はこちらの不手際ですみません」との連絡があり、ありがたかったので、昨日松屋に出向いて、お店の人に「先日の牛丼代はPayPayで返金になったので、改めて払います」と申し出たところ「あれはこちらのミスだったので、お支払いは結構です、またよろしく」とのことだった。
なかなか気前がいいな。
気前のいい雨が降り続いている中、淀屋橋から御堂筋線で緑地公園、てくてく歩いて、天牛本店。
平日の雨の日はあまりお客さんも来なさそうだから、ゆっくり本が見れると思って行ってみた。
天牛は大阪を代表する、他の追随を許さない古本屋で、魅力的な本をたくさん、安い値段で売っている。(残念ながら、神戸も京都もNo.1の古本屋はブックオフだ)
ブックオフは値札シールの色を、店出しした時期がわかるように色分けして、一定期間売れなければ、上から242円とかの小さい値引きしたシールを貼って販売に繋げようとする。
天牛では、値札の上からシールを貼り重ねているのを見たことはないから、俺の想像だが、基本的には初めの値段で売り切ってしまうのだろう。
販売開始時期を色分けしたり、それをチェックしたり、上から値引シールを貼ったりなどという作業は人手と時間を取られるだけで、それこそ経費の無駄だともいえる。
天牛のように初めから安くしておけば、売れやすいし、たとえ高い古書価の本でも、焼けがある、歪みがある、線引きがある、蔵書印がある、カバーをテープで止めているといった瑕疵がある本は思い切って安くしておけば問題なく売れるだろう。
また店に来るお客さんは、本をこうてくれるとともに、不要になった本を売ってくれるわけだから、「この店はいつも安う俺の本を買い上げるくせに、店ではえらい高い値段つけとる」と思われたら困る。
でも、天牛のような値段設定なら「あー、店ではこんなに安うで売ってんねや、それやったら買値が安いのもわかるわ」てな感じで納得してもらえるだろう。
それでも売れない本はもちろんあるわけで、前にも書いたが天神橋店に持って行って売ろうとしたりはしているようだ。
でも本店にずっと置いてある本もある。
中公文庫の『大乗仏典』シリーズ、『日本の埋蔵金』、朝日文庫の深代惇郎もの、講談社文庫の『超日本むつかし話』、講談社学術文庫の『日本の聖書』、岩波文庫の『東京百年物語』全3巻このあたりはかなり長い間本棚に刺さっている。
よくわからんことを言ってくる老人の問題も結構大変だ。
以前京都の郵便局の窓口で局員にあれこれ言い募ってる年寄りがいた。
局員は、どうもカード会社の相談電話にかけているのだが、この手の電話は、例によってなかなかつながらない。
ようやく通じて「京都の〇〇郵便局の△△と申しますが、あの今うちにお客さんが見えて、ヤマダ電機でテレビ買うたんやけど、支払いが分割になってるかどうか、わからなくて、支払いのことがあるので確認したいゆうてはります。今、本人と変わりますけど、耳が遠いので大きな声でお願いします」
老人が出てしばらく話を聞いていたが「全然聞こえへん、わからん」と言って、「ちょっと変わるわ」とまた局員に電話を回す。
俺は、注文のあった本をレターパックに封入して、用意してあった住所を貼り付け、うちの屋号を記入して、さらに出荷通知を送る作業を延々と老人のすぐ後ろの台上で、続けていて、こういうやり取りに聞き耳を立てていたが、さすがにここまで聞いたところで、俺の作業はすべて終了したから、その後どうなったかはわからない。
それにしても困った老人だ。
俺が窓口担当だったら門前払いするけど、実際にはそう簡単なことではないのだろう。
それにしてもそもそも耳が遠いのはこの人の事情だし、郵便局員が対応する筋の話ではない。
また、電話が聞き取れないのはすべて老人に問題があるわけで、それにもかかわらず、悪びれたけぶりも見せない、堂々と居直る態度は、バカを通り越してすごいとしか言いようがない。
高倉良一という、70の香川大法学部の名誉教授がロマンス詐欺に騙された経験を本にした。
『70歳の法学者が、なぜロマンス詐欺に騙されたのか』(さくら舎)。
なんでも退官後、虚脱感があった著者にLINEのやり取りで近づいてきた、自称37の女の口車にまんまと乗せられて、投資話に出資して1000万近くを失ったという。
年金暮らしで金がなく、友人に「湯沸かし器が故障した」と嘘をついて350万借りて返せなくなり、友情にもヒビが入ったとある。
しかし、一応香川大で勤め上げたのだから、それなりの報酬も得ていただろうし、退職金もあったはずで、なぜ1000万程度の金を用意できず、友人から借金までしたのか不思議だな。
また画面上では1億程度の利益が出ていることになっていたのだが、不思議なことに「口座が凍結されて、元に戻すには500万が必要」となり、金策に走り回るというのも謎だ。いくらでもありそうな手口に思える。
さらに、高倉は騙されたことで、70年かけて、築き上げてきた名誉もプライドも失ったというが、これもよくわからない。
大学の先生だそうだが、どうみてもまともな単著すら無い程度の人物にしか見えないからだ。
そんな人でも、箱庭みたいな大学で、愚かな学生から「先生、先生〜」と持ち上げられたら、いい気になってしまうものなんだろう。
全国に1000以上ある大学というのは、つまりは学生を大卒にして企業に送り出す機関なわけだから、ごくかいなでの概論的な知識が求められているに過ぎない。
そんなものなら、大学になど行かずに、本屋に出向いてちゃんとした本を手に取って自学自習すれば簡単に身につくものだから、客観的に物事を見る常識さえあれば、大学の教員としてプライドを持てるようにはならないだろう。
なんだかバカバカしいを通り越して哀れだ。
数年前に亡くなった坪内祐三の、『週刊文春』の連載をまとめた『文庫千趣』全6巻が本の雑誌社から刊行された。
300部限定で、先月の『本の雑誌 6月号』で広告が出て、今月号にも同じく掲載されている。注文は郵便振替か現銀書留で10,000円となっている。
坪内のこの連載はすでに全部単行本になっていて、文藝春秋などから出ている。だからもういいかなというところもあるが、今回は箱入り、索引付きの文庫本で、坪内祐三ひいきの俺としてはやはり欲しい本だ。
しかし今時、郵便振替とか現銀書留(封筒代が21円、2カ所に印鑑か署名)とかよくわからん方法はやめてもらいたい。
坪内祐三は、この連載で昭和天皇の側近の日記を取り上げて、東北で娘の身売りが出た世界恐慌時の天皇の発言を批判していた。「そうとはいえ、農村にはそれなりに楽しみがある」旨の発言をしたというのだ。
昭和天皇は、今から振り返るとバカだったという思いが強い。
この発言もそうだが、戦後の記者会見で戦争責任について問われて「そんな文学的なことはわからない」と言ったり、広島、長崎の原爆投下を質問されて「戦争中だから仕方がない」と言ったのには呆れるしかない。
上に立つものとしての自覚がまるでない。
大衆の思いに寄り添う気持ちすら感じられないわけで、為政者失格だ。
こういう無能な指導者しか持たなかった大日本帝国は不幸だったな。
昨日、ブックオフ 京橋店に置いてあった外人客向けの免税店リストには、1号伏見店の解説もある。
この店は京阪中書島駅から歩いて20分くらいかかるのだが、かなり大型の店舗で、いろんなセコハンをあつかっている。
さて、パンフによれば、伏見稲荷の千本鳥居参拝の前後に、お店に来ていただけるロケーションだ、と一応観光地に近くて便利だよという三条駅ビル店の説明に近い内容もある。
ただ伏見稲荷駅から中書島まではかなりの距離がある上に、徒歩だとそこからさらに20分はかかるのだが、それは書いていない。
さらにその後に、この店は京都エリアで最大のブックオフの一つであり、特に選び抜かれた商品を置いているので、お客さんは掘り出し物を見つけることが出来て、お土産探しに理想的な場所だともある。
駅ビル店は、夜遅くてまでやっていて、観光の後でも開いてるよ、という時間に特化した説明で、商品に言及していなかったわけで、これからしても、あまり力を入れていないのかなと思った。