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古本屋日誌

2026-05-28 20:09:00

今日も出荷してから、京橋、大阪から快速で三ノ宮。お客さんのところに伺ってお話。

 

 

このところ何故か、大西巨人の『神聖喜劇』全5巻が人気だ。以前なら揃の単行本が2000円くらい出せば、箱、セロファンカバー、小冊子付きの美本で簡単に手に入ったが、今はなかなか見当たらない。

 

帝国陸軍に入った主人公が、その鋭敏怜悧な頭脳を駆使して、非人間的な軍隊をコントロールしようとする興味深い作品だ。

 

 

お客さんが言うには「あれは結構リアルな作品なんや。確かに陸軍は新兵いじめとか、鉄拳制裁とか好ましくない側面もあるのだが、目的は戦争なんやから、ある限度が当然あって、それを超える理不尽な制裁は抑制されとったわけよ。その辺りもきちんと書いてるからな」


2026-05-27 19:48:00

今日は出荷を済ませてから、久しぶりに堺筋線で南森町に出た。

 

 

最先頭車両から降りて、すぐ先の北出口、スタスタ歩いてエレベータで地上、天神橋筋に出た。

 

 

商店街に入って久しぶりに天牛書店 天神橋店に行ってみた。

 

 

20坪くらいの店内に普通は2人の店員さんがおられて、お一人はレジで、透明なシートで本を包む作業をしていて、今お一方は1番奥にある作業台のところで、腰掛けて、クリーナーで本の汚れを落として、並べるこしらえをしていはる。

 

 

店員さんが複数人いるというのがまずすごい。

 

 

また店内はいつも整理整頓されていて、本を通路に積み上げて通行を邪魔しているなどということはない。

 

 

本棚も、人気の文庫コーナーや小説の単行本コーナーでは作者名五十音順に本が並べられていて、お客さんは探しやすい。

 

ブックオフならどこの店でもやっていることなんだが、普通の古本屋でやれているところはまずない。

 

 

さて、本の天に積もった埃をそのままにしておくと、本に日焼けしたような痕が残ってしまうのだ。

 

また、透明のシートで本を読むラッピングしておけば、見映えもするし、帯が傷まずに済むし、蛍光灯の光による焼けも防げるのだ。

 

 

店内にはいつもながら魅力的な本が並んでいて、少し前に東京国立博物館でやっていた「特別展 縄文」の目録もあった。(初版、3000円)

 

 

値段はこれぐらいだと思うけど、遮光器土偶に魅せられた人はすぐに買いたくなるだろう。

 

 

大阪本コーナーには『市岡パラダイス』(800円)や福島の撮ったモノクロの写真集なんかも並んでいる。


2026-05-26 18:00:00

このところ倉庫の掃除を毎日していて、埃が舞い上がってしまうため、喘息気味になり、体調がすぐれない。

 

 

今日は11時くらいまで寝て、それから出荷作業に努めて、2時前に郵便局にお願いに行った。

 

 

少し休んでから5時半に甲子園。イオンの地下一階にあるくまざわ書店を少し覗く。ここはきちんとした単行本もたくさん置いてある。

 

 

友人が苦労して取ってくれたレフトスタンドのチケットで、ファイターズ戦を見た。今日は三階席で、階段を上り切ると息切れしてしまい、ちょっと困った。

 

タイガースの先発は西で、なかなかのピッチング。最終回3連打で満塁として、高寺のセカンドライナーは素晴らしい当たりだった。

 

終わってから、例によって近所のバー「GLOVE」で少し飲んだ。


2026-05-25 15:07:00

今日は月曜で出荷だ。前の晩から注文品は取り出して机に積み上げ、ゆうメールで送るものは、梱包の上宛名書きも済ませてある。

朝9時半ごろ起きて寝てる間に来た注文品を探し出して、クリックポストの発送のこしらえをする。昼前に完成してすぐに郵便局に出向いてお願いした。

 

 

くつろいでから2時過ぎに萱島から準急で枚方市、特急のプレミアムカーで三条。久しぶりにブックオフ 三条駅ビル店に行ってみた。

 

 

相変わらず文庫はとりわけ同じことタイトルの本がたくさん並んでいて驚かされる。

 

 

特に中公文庫の大岡昇平の『レイテ戦記』全4巻の最新版は15冊くらいずらりと目のつく棚に並んでいる。

 

この本はなかなか面白いもので、彼が従軍したフィリピン戦線の模様を詳細に伝えている。

 

 

海軍が行った、小沢のおとり艦隊が決して無駄ではなく、敵機動部隊を北上させて、その間に陸軍が大量の物資や兵員を陸上げされることに成功して、いたずらに戦闘を長引かせたことがよくわかった。

 

 

しかしなかなか売れないわけだよね。

 

岩波文庫の『千夜一夜物語」、『モンテ・クリスト伯』新島襄の本、そして『ブッダのことば』なんかもたくさんある。

 

 

俺の憶測だか、こういう本は大学の一回生に読ませるような種類のものだがら、彼らが単位を取得していらなくなった本を売りにきているのではないか、そういうインテリとも言えない中途半端な客しか、今のところ掴めていないのではないか。

 

かなり日差しの強い中、てくてく歩いて、近所の、知り合いの同業者と待ち合わせて話す。

 

「俺の店は専門以外に、客が買い取ってくれ、と持ってくる本はもうめんどくさいから適当に値段つけて並べとくな。店によってはいちいち通販の値段を勉強してるとこもあるけど、時間の無駄だからな。合理的に考えやんとな」という。

 

 

「店の棚の本なんか、どんどん回転していってもらわんと、シャバ代払ろてるのに、損いくばっかりやんか。客買いが増える時期なんか、いちいちAmazonの値段勉強しとったら、店の中が本だらけになってもうて、店に来るお客さんも敬遠するし、だいたい通路が塞がってあむないやんか。俺もどこに何があるかわからんようになって、やる気も失せるしな」


2026-05-24 21:26:00

今日は日曜日で出荷はない。

 

 

このところ岩波文庫の『耳嚢』全3巻が品切れになってしまい、古書価が上がっている。揃いで4500円くらいになっている。

 

 

現代から見ると、到底容認されない差別ネタが散見されるし、短い話ばかりなので、読みやすいし、想像力を掻き立てる効果もある。以前は100円くらいで古本屋に並んでいたのに不思議だ。

 

 

また光文社文庫の『神聖喜劇』全5巻も人気なんだが、なかなか本が見つからない。

 

 

大西巨人のこの長編は、帝国陸軍のおかしな習慣に明晰な頭脳で立ち向かう男の話で、ディテールがしっかりしていて、読み飽きない。

 

 

元々文春文庫で出ていたが、品切れになり、続いてちくま文庫から出たが、これも今は品切れだ。そして活字も少し大きくて読みやすい光文社文庫となったのだが、現在揃いだと1万以上するようだ。