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古本屋日誌
今日は日曜日で9時過ぎに起きて、デニッシュ食パンと牛乳で朝ごはん。
昼前に京橋のブックオフに久しぶりに行ってみた。京阪沿線のブックオフの中ではいい本もたくさんあって魅力的な店舗だ。
1時からワールドカップのチェニジア戦なんだが、店は日曜日でもあり、たくさんのお客さんで盛況だ。
レジ横のサッカー台みたいな、こうた本を詰める茶色の机があって、そこに外人客相手にブックオフを紹介する英文のパンフがあった。
免税ショップリストとなっていて、京都では三条駅ビル店、河原町OPA店、東寺駅前店、1号伏見店が写真と解説入りで掲載してある。
筆頭の駅ビル店の解説は、地下鉄の三条駅からも京阪の三条駅からもアクセス良好で、エレベーターとエスカレーターがある。
また、お客さんが夜の観光の後でもショッピングを楽しめるように夜の11時までやっていて、この時間までやってるブックオフは他には無いよとある。
なるほど、京都を目指してやってくる外人客は多いから、漫画、フギュア、カード、ブランド品なんかを買うてもらいたいところだろう。
今日は土曜日で出荷はないので、気楽だ。9時前に起きて、デニッシュ食パンとヨーグルトとコーヒーで朝ごはん。
10時11分枚方発の特急で三条。雨がしきりだが、観光地なので三条大橋はたくさんの人出だ。
久しぶりにブックオフ三条駅ビル店を覗いてみた。しかし相変わらず冴えない品揃えで、不思議な限りだ。
岩波文庫の『ブッダのことば』、新島襄の著作、『千一夜物語』、『モンテ・クリスト伯』、講談社学術文庫の『日本書紀』、中公文庫の『レイテ戦記』など一回生が勉強する類の本がたくさん並んでいる。
このビルのすぐ北側、川端通に面して「えいじ」といううどん屋があって、南極探検隊に参加していた店主が、うまいきつねうどんやカレーうどんを出していたのだが、今日見ると「店主、体調不良で休みます」との張り紙があった。
さらにそのすぐ上には「ただいまリハビリ中です」との張り紙もあったから、もうじき再開できるのかもそれない。
雨の中、三条通をてくてく歩いて文化博物館。
昨日から小規模な古本市。ここでの古本市は2年ぶりなんだそうだ。
北側の入り口から入ると、すぐ左手に、風呂屋に昔あったような銀色の鍵のついた傘立てがあって、そこを抜けてすぐ右手に幅が1間半くらいのろーじがあって、左側にはいろんな飲食店も並んでいて、右手壁際に本棚がしつらえてあって、ズラリ本が並んでいる。
観光地で、外人客が多いために、錦絵、古地図、漫画、意匠図案、映画のポスター、展覧会図録などがたくさん置いてある。
また、徳力富吉郎の彩色色紙もたくさん置いてあって、寺社仏閣が丁寧な筆使いで描いてあって5000円くらいだ。
石川古本店は、古い『少女フレンド』を1冊4000円くらいでたくさん並べていて驚いた。
よくそんな何十年も前の雑誌をまとめて取ってあげたものだ。
これはお屋敷に住んでいて、蔵だの納戸だの、広大な保存スペースが確保できるごく一部の方々に許された出来事だろう。
萩書房のところには、青林堂の『くそばばの詩」(山松ゆうきち、1600円)谷岡ヤスジの『シデー世ですこと』(1500円)なんかもあった。
文博の近所にはイノタ珈琲の本店や三条店があって、うまいコーヒーやレモンパイが有名だが、今日は雨とはいえ土曜日、さすがにいっぱいで、待ちが出ていた。
今日は10時から谷町四丁目の古書会館で古本市がある。
8時半過ぎに起きて、すぐ身支度を整えて、こしらえてあった注文品を持って郵便局に出向いてお願いして、その足で9時16分の準急で天満橋、谷町線に乗り換えて谷町四丁目。
40分くらいに到着したので、しばらくビルの1階の植え込みの石垣に腰掛けて休憩。
5分前に古書会館に行ってみるとすでに30人くらい並んでいる。
梅雨の中休みで、日差しもきついし、湿度も高くて並ぶのは一苦労だ。
さて、今回は古本横丁が1冊300円と1000円に分けて、古いグルメ本や地誌、鉄道旅行案内をたくさん並べていてびっくりした。
与謝野晶子や高浜虚子があれこれ京都や奈良について長文のエッセイを寄せてたくさんの錦絵も綴じてある『畿内行脚』、明治時代の『大東京案内』や東京の名店紹介の本などが目についた。
アジア号は「秘仏」と題して丈六ではないものの、かなり大きなキリシタンのマリア様を思わせる仏様を出品していた。(9000円くらい)
他にも飾り物に使う大きな扇、北斎の錦絵の複製(500円)、さまざまな紙ものや古地図、映画のテープなどもある。
ガラスケースには、古本横丁が大正時代から昭和にかけて出ていた和本スタイルの小冊子『上方趣味』52冊を23万で並べている。
ケースは鍵がかかっていないので、自由に手に取って読める。
和紙を使っているので、酸化して劣化することがなく、特にフルカラーの広告ページは90年を経ているとは思えない鮮やかさだ。内容は上方芸能の考察や短篇小説からなっていてなかなかよくできている。
また、寸心堂は専門の洋書をたくさん並べていて壮観だ。河出文庫の『カザノヴァ回想録』全12巻揃、オール初版が4000円で出ていた。
日能研関西は中学受験の進学塾だが2000年に過労死事件が発生した。
当時算数課長(リーダーと呼ばれていた)の酒井が50日以上休みが取れず、くも膜下出血を発症して亡くなった。
そういうでたらめな労務管理をしていた会社だっわけで、これは大きな問題だと思っている。
それはさておき、1999年の11月末に冬期講習の打合会があって、俺は当時、非常勤講師であったから、この会合に出て、あとはやることもなかったので、酒井の上司に当たる東とかと飲みに行くことにした。
出来たら、酒井も一緒なら、楽しいので電話してみると、「灘の合同授業が終わって、今自宅で洗濯してる、この後芦屋で担当者が集まって飲み会がある」と言うから、「そんなもんに出やんと、こっちの飲み会にきなはれ。東も今ここにおるから」と言うと「それなら、東さんの方から上にそう言ってもらわないと」と言うので、びっくりした。
その時は、たかが宴会に出る出ないを、上に自分から言うのは憚られると酒井が考えていると思って、その弱腰に衝撃を受けたのだ。
彼は学生時代は京都大学の熊野寮の書記長だったし、生意気盛りの人間が、たかが、金儲けに励んでいるに過ぎない会社の上の人間を恐れるなど俺には想像すらできなかったからだ。
しかし、彼が亡くなって四半世紀をけみして、冷静に振り返ってみたら、宴会といっているが、確かに酒は飲むのだが、話題は生徒の学習状況、学力、さまざまな引き継ぎ事項の伝達などで、実質仕事しているようなものかもしれないと考えるようになった。
そうすると、酒井が上司の東から、出られない旨、上に報告してほしいと言ったのは、大切な仕事なんだけど、手が離せないから無理ということで、十分納得できることなのかもしれない。
昨日久しぶりに、当時酒井と並んで算数課長を務めていたSさんに三ノ宮で会い、その辺りのことを聞いてみた。「あの宴会ね、私も出てた気がする。うどんすきとかを食べれる店やった覚えがあるな、でも別に仕事の話なんかしてない。飲むだけ、飲むだけ」と言う。
そうなのか、そしたらなおのこと、時間を削ってまで付き合ういわれなんかないよな。
そうすると、やはり酒井はちょっと気弱になっていて、上のおぼえを過剰に気にしていた可能性もある。
また、別の可能性もある。
酒井は親しかった社会担当のAに「仕事が忙しすぎる。今は受験の時期でしかたないけど、終わってから上にいわなあかん」と漏らしていたと聞いている。
だから、例えば上が、あれやこれや仕事を振ってきたり、広島に教室を出す件で業務が増えたりするのを快くは思っておらず、直接の上司である東に、ちょっと皮肉めいたことを言おうとしたのではないか、という可能性だ。
今日は15日で、出荷。例によって昨日の晩から本を積み上げて、ゆうメール扱いのものは梱包、宛名書きも済ませてある。クリックポストのものも、珍しく前夜のうちに半分以上完了している。
少しだが、レターパック赤や青のものもあって、これは郵便局で買い求めないと、追跡番号を連絡できない。
前に、束になったレターパックをこうて、ストックしておこうかと思い、窓口で50枚の束を見せてもらったのだが、追跡番号がなぜか連番になっていない。これではいちいち打ち込むのが面倒なので、買うのはやめた。
昼前に郵便局に持ち込んでお願いした。少し休憩して、15日なのでブックオフの全品2割引の特売日ということで、心斎橋店はやめて、箕面市役所前店に行く。
淀屋橋から御堂筋線で梅田にでて、阪急宝塚線の急行で石橋阪大前、箕面線に乗り換えて牧落、そこからてくてく歩く。
牧落駅周辺は百楽荘というところで、かなりの高級住宅街なんだそうだが、確かに一戸建てはそれぞれ個性的な感じだが、敷地はせいぜい30から40坪程度で、邸宅というイメージではない。
街道沿いには貸農園らしきスペースもあって、小さく区切って所有者のプレートが付けてあるが、大半はほったらかしでのんびりしている。
13時半くらいに到着したが、今日は月曜だし、特売日といっても半額になるわけでもないので、あんまりお客さんはいないな。
ただ、何人かビームを手にしてせどりをしている人たちがいる。中には夫婦でやっている人もいて、やはりここはいい店なんだと実感した。
先だって、ドーキンスの『利己的な遺伝子』の40周年記念版が出たが、その初版、帯付きが2100円プラス税で売っていた。
天才、ドーキンスの革命的著作、一見他人のために見える利他行動も実は全くそうではなく、自己都合にすぎないことを解き明かしたものだ。
すでに40年も前に、そういうことが明らかになっているのに、法学にせよ、政治学にせよ、経済学にせよその知見を蔑ろにしてきた。