Welcome
古本屋日誌
2026-07-16 00:00:00
今月の光文社新書に、池田遼太の『戦艦大和最期の新証言』というのが入っている。
愚かしい作戦の犠牲となって撃沈された大和に関しては、電探担当だった吉田満の『戦艦大和の最期』をはじめそれこそ汗牛充棟だ。
それを「新証言」と煽るのだから、それなりの内容だろう、と早速購って一読。
これまで、司令官の伊藤整一に、作戦前日の4月6日に参謀長の草鹿龍之介と参謀の三上作夫が行った作戦説明の席上、初めは伊藤は異議を唱えたが、「一億特攻の魁のなってもらいたい」と草鹿が発言したところ、にっこりして了承したことになっていた。
ところが、この本によれば(証拠となるデータは示されている)、伊藤は全く納得せず、成算のない無謀な作戦を命じる司令部を詰り、最後は呆れて口を閉ざしたという。
特攻で死ねと言われている当事者からすれば、至極真っ当な論難だよね。
しかし、この真実が明らかになるまで80年もかかったというのもよくわからんね。
ただこの本にも書いてあるのだが、レイテ沖海戦の時、大和を率いていた、栗田は連合艦隊司令長官の豊田から、必ずレイテ湾に突入せよと直前に命じられていたにもかかわらず、命令に背いて引き返している。
だから、上の命令とかいっても、帝国海軍には順守する伝統はなかったように思えるのだが。