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古本屋日誌
水曜日、梅田で友人3人と落ち合い宴会。
お初天神通りにある焼き鳥の「秋吉」に行こうとしたが、8時半段階で3組くらい並んでいる。
(「秋吉」は福井に本店がある、ちゃんとした店だし、焼き上げるとき、吹き上げる巨大な炎を使ってさっと仕上げるので、見ていても面白い)
しかし、すぐ前は5人のグループで、テーブルが開くのを待っていて、カウンター席が空いても「お先にどうぞ、どうぞ」という。それはありがたいのだが、カウンターでは4人で話をしづらい。
この状態では、われわれ4人がテーブル席につくためには2つテーブル席が空かないといけない。
でも、その可能性はなさそうなので、ここはやめにして、すぐ近くの、新装なった「ニューミューヘン」で飲んだ。(うまい店はいくらでもあるのだ)
さて友人なんだが、つい最近まで、中学受験の進学塾の「日能研関西」の労働組合の委員長だった53の後輩(今は管理職になっている)と、やはりその組合の初代委員長を勤めて、今は雇用延長に入っている同輩、そしてやはりその組合の初代の副委員長で、勤め上げた今は、のんびり反体制運動に精を出している先輩だ。
先輩は映画の上映会をつながりのある学生相手に(齢67にして、20やそこらの学生諸君と繋がりがあるとはすごいよね)
例の全共闘映画『怒りをうたえ」をやるというので、
「先輩、あんな映画よか『パルチザン前史』の方が、圧倒的に素晴らしい映画ですよね‼️なんでやらへんの❓」と絡んでみたら
「そんなん、いきなり若い学生に見せてどないする‼️」というので
「いやいやいや、映画のレベルが違いすぎるでしょう。竹本信弘のぼやきとかおもろいやん」とさらに突っ込んでみたら(先輩は映画に詳しいから、わしの正論に反論するのは無理だと思ったのだ)
「若い子には毒。あの面白さは、わからないだろう」とかなり怒っているので、これ以上言うのはやめておく。
昨日は牡猫(10になるカイ)は、わしが寝に二階に上がろうとしたら、一緒についてきて、階段のどころでは、踏み板に横になが〜く寝そべって通せんぼをして、頭を擦り付けてくる。
「これは、実によい兆候だ‼️今日こそは布団の中に入って寝てくれるのではないだろうか」と確信して、
冷たい布団に入って、掛け布団を持ち上げて「サーさあ‼️ぬくいよ〜はいんなさい〜」と牡猫のカイに呼びかけてみた。
カイは布団のすぐ横に座っていて動こうとしない。お尻の辺りを触って促してみたけど、さっと切り上げて、きびすを返して階段をトントントン降りて行き、カリカリを召し上がっていましたね。
うちの猫は今年10で、2014年の夏に、スーパー万代の萱島店のゴミ捨て場に捨てられていたのを、嫁がひらってきた。
人間なら60くらいなんだそうだが、まだ元気だし、虫歯もないし、風呂にも入らないにもかかわらず毛並みも艶やかで、驚くばかりだ。
尻尾の付け根を叩いてもらうのが、ひどくお気に入りで、ことあるごとにせがんでくる。
はじめは牡猫(この写真)だけだったが、雌猫のポコにもやってあげているうちに、こちらの方もお気に入りで、今では牡猫(カイ)がやってもらっていると、寝ていても起き上がってせがんでくる状態だ。
二匹とも寒がりで、ホットカーペットの上で寝ているし、石油ストーブをつけると、そそくさと現れて、まあ前にちょこなんとつくぼっている。
夜中はわしの布団に潜り込んで寝ていることもあるのだが、問題は、さてわしも休みましょう、と布団のある二階に向かって、階段を上がり始めたら、「ゴソゴソ」と音がしてポコが飛び出してきて、逆に階段を降りていく。
変だなあ、と布団に潜り込んだら、凍えそうな布団のはずが、ポカポカ暖かいのだ。
つい先程までポコは布団でふねを漕いでいたわけで、俺が入り込んでくると知るや、そそくさと退散してしまったのだ。
そんなに猫さまに嫌われている感じでもないのに、一緒には寝てくれないのはなぜなのか❓
体臭が受け付けないのか❓
でも一階で、俺が寝転んでいる時は、上に乗っかってきて、顔を顎やらほべたやらに擦り付けてくるところをみると、そうでもないように思える。
3月からは本格的な移動期となり、古本屋にも買取依頼が増える。(もっともうちにはほとんど来ないけどね。)
買取が増えるのは喜ばしいことなんだが、店舗を持っている場合は、値付けした後、どこへ並べるかという大問題がある。
棚を空けないといけないのだが、まだ売れてない本がたくさん並んでいるから、新しい本を入れるとすれば、古いものは潰しにして、つまり、ほかすか、大幅に値下げして処分するしかない。それには手間がかかる。
神戸の大地震があったあと、家賃が大幅に引き上げられてしまい、廃業に追い込まれた古本屋があった。
神戸県庁のそばにあった有文堂のことなんだが、なんでも「一気に家賃が4倍になってしまい、店をやってたら採算なんか取られへん」とのことで、店内商品を全て半額にして閉店してしまった。
なぜ家賃が4倍になるのかは、わからないなあ。
ナオミクラインのいう「ショックドクトリン」みたいなものなのかもしれないけど、わからない。
ただ神戸は地震の後も古本屋には優しかったと思う。
まず元町に今も健在の「古書倶楽部」。
地下に店があるのだが、30坪くらいはあるなかなか広い店だ。
ただ俺が見るところ、品揃えはよろしくない。
潰しにしかなりそうにない本もたくさん並んでいて、客に売ってやろうと考えているとは思えない。
これは思うに賃料が安いから、「売れなさそうやけど、処分するのも本は重たいし、費用もかかる。とりあえず置いとこか」というような思惑なんじゃなかろうか。
東アジア反日武装戦線の桐島聡が自ら名乗り出て、その後亡くなった。
三菱重工ビルの爆破をはじめ、さまざまな爆弾を使った事件を引き起こしていたのが、この組織であり、桐島は半世紀近く見事に逃げおおせていた。
わが国の公安警察は大したことがないとよくわかる事案だよなあ。
あれだけ交番やら駅やらに指名手配のポスターをベタベタ貼り続けて、逮捕できないんだからね。
ただ、弁護するならば三菱重工ビルなどの、たくさんの死者を出した事件の犯人は捕まえていたから、それには関わっていない桐島の捜査には身が入らなかったのかもしれない。
それにしても亡くなってから、身元を特定できでも、なんの意味もない。
反日武装戦線を扱ったルポとして松下竜一の『狼煙を見よ』が有名だ。
メンバーの大道寺らは、製造した大型の爆弾で当初は天皇の暗殺を狙っていたことが書いてある。
お召し列車が通る荒川鉄橋に爆弾を持ち込み、今か今かと列車を待ち受けていたが、待てど暮らせど、現れず、未遂に終わってしまう。
その爆弾が三菱重工で使われることになったのだ。
この作品は現代教養文庫に入っていたが、品切れで、数年前に単行本で再び刊行された。
桐島のことがニュースになって、読みたいと手に取る人も増えている。
ただ松下竜一のこの著作は、ノンフィクションとしての出来はよろしくない。
松下は反日武装戦線の思想にかぶれたのか、批判精神がなく、彼らの考えをそのまま書き記しているからだ。
三菱重工という会社は日本帝国主義の手先で、東アジアの無辜の大衆を収奪しているとか、本社ビルに出入りしているような人間に無罪なものはいない、などという硬直化した単純極まりない暴論にはあきれるばかりだ。

