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せいゆう丸釣行記
暑いわ釣れないわで、ひんだれてしまって12時間以上寝てました。
キャビンの中は37度近くで、扇風機は回してるけど熱風が循環してるだけで死ぬほど暑い。
そして海水温は30度を超えてて、アジのポイントを探し回ったけどいらっしゃらないか、いらっしゃってもドヨヨーンとしてて全く餌に反応が無い。
お魚にしてみれば 「お前ら熱中症になっても、ご飯をパクパク喰えるか?」 と釣り師に文句を言っているようにも思える。
てなことで、昨日はまぐれで小カンパチが1匹釣れただけで、前代未聞で空前絶後の坊主に終わりました。
どうにかしたいと思いましたが、どうにもなりませんでしたなあ。
そんでもって、こんな海の状況で釣り師をガイドすることはとてもじゃないけど出来ないので、しばらく(少なくとも今月中)は休業することにしました。
その間台風がやって来て海を掻き混ぜてくれて、海水温が27度程度に下がったら、また沖に出てみますわ。
それまで予定のお方は別のお遊びを考えてくださいな。
ところでこの欄は、あくまで自分の日記替わりに書いているので、たまに虚言・妄言・妄想などを書くことがありますが、書いてる本人が楽しんでるだけで他意はございませんので 「こやつまた嘘っぱち書いてるわ!」 と、軽くスルーしてもらえばよろしいかと存じますです、ハイ。(笑)
さてさて、昨日もエンジンの冷却水が漏れてる箇所の修理にあたりましたが、冷却水の水位が下がってくれたので作業がスムーズに進み、お日様が少し昇ってきた頃には予定を全部終えて帰宅しました。
今日はとりあえず沖に出てみますが、多分完全ではないでしょうが冷却水の漏れは最小限になっているでしょうよ。
なにせ古いエンジンだから完璧に止めたりすると、今度は他の場所にストレスがかかって不具合が出る恐れがあるので、多少の漏水は目をつむることにしております。
新しい船だと水漏れや油漏れが発生すると 「これはエライこっちゃ!」 と大騒ぎになって、マリンショップのお世話になるでしょうが、建造から100年近く経ってるせいゆう丸においては 「漏れ」 は当たり前の現象でありまして、漏れが少ないと 「どこか不具合が出たのではないか?」 と心配しなくちゃいけないのですなあ。
漏れれば汲み上げれば良いし、漏れた分だけ水なり油なりを補充すれば良いだけなので、全く気にすることは無いですねえ。
ところで、沖に出られるのもどうやら今日までのようで、明日から雨模様となりしかも雷が心配されるので多分お休みにするでしょうし、来週は台風がかなり接近する予報となってるので、早めに船を係留・緊縛して万が一に備える予定であります。
あの辺りの漁師さん達は、台風となるといち早く避難港に避難してきてパチンコに行きなさるのが通例なので、ロープを張り巡らされて中に入れないと大変なことになるので、早め〃の対策をしたいと思います。
さあて、今日もメチャクチャ暑いでしょうが、頑張ってお刺身確保しに出かけましょうかねえ。
マキ・シャカ船団は相変わらず毎日大漁のご様子で、昨日も堀切峠から観察すると何十隻ものおびただしい数のマキ・シャカ船が沖で帆を立てて漁をしてたようですので、せいゆう丸も負けずに朝一で沖のエビ瀬に行ってマキマキ・シャカシャカしてきますわ。
人の身体って凄いなあとつくづく思いましたが、昨日お昼休みに橋の下の堤防にブルーシートを敷いて、船の中のマットをその上に置きお昼寝を2時間してたけど、日陰とはいったもののおそらく気温は33~34度はあったはずで、よくもあんな酷暑の中で眠れるものかと感心したですがね。
少し風が吹いていたから涼しさを感じたのかも知れませんが、身体が環境に慣れるという凄い能力にあらためて驚いた次第であります。
それはさておき、昨日は夜明けとともに魚探の復旧作業に取り掛かりまして、発振器のケーブルが断線しかかってたことが映りの不調の原因と判明し、早速ケーブルを切断して配線し直したら問題解決でありました。
次に厄介な冷却水漏れの修理なんですが、これがどこから漏れてるのかなかなか分からなくて難儀しましたが、ようやく漏洩箇所を突き止めたところで市役所に行く時間になり、しばらく内海を離れてご用を済ませてきました。
港に戻って来たのがお昼頃で、ご飯を食べて前述の通り2時間お昼寝して再度修理を再開したけど、冷却水が完全に抜け切れないため、結局作業を今日まで伸ばすことにしました。
とまあ、昨日は大した仕事をした訳ではありませんで、修理の合間にタブレットで天気予報を確認してみると来週前半に台風がやって来るようで、少しは涼しくなるかもと期待しております。
これだけ海水温が高くなってるから台風ラッシュを覚悟しておかねばならないでしょうが、少しでも早く涼しくなることを願うばかりであります。
さてさて、もう3時30分を過ぎたので、ボチボチ内海に向けて車を走らせましょうかねえ。
せいゆう丸は船齢がかなり古い船だから毎朝の点検が絶対に欠かせないのだけど、昨日の朝にエンジンルームを開けて各部の点検してたら冷却水の減りが異常に多く、補充したものの気になってしかたない。
とりあえず出港して沖の瀬でマキマキ・シャカシャカしてたら小振りのカンパチくんが 「こんにちは。お世話になります。」 と上がってきてくれた。
しかし冷却水のことが気になってたので再度確認したらやはり相当減っていたし、なぜか魚探の50キロヘルツの映りが急に悪くなったので、お魚釣りどころではないと判断して9時前に帰港して久々にノーゲームとしました。
今日橋の下に船を移動させて問題解決する予定ですが、解決できない時は明日以降しばらくお休みになりますわな。
まあアホみたいに毎日暑いし、潮が全く動かずお魚が釣れないから、こんな時は家でじっとして涼しくなる日を待つのが良いかも知れませんです、ハイ。
こうなりますと、日露戦争の頃に造られてトラブルが多い古い船に代わるバックアップ艇がそろそろ必要となってきたなあと悩む、今日この頃なのであります。
沖の深い場所をマキマキ・シャカシャカしてたらまぐれでカンパチくんが釣れてくれたが、肝心かなめのデカアジは潮が全く動いてくれず、一昨日に引き続き大撃沈でありました。
一番下のお写真のアジは同窓の重ちゃんが釣った40cmクラスなんだけど、写真の撮り方が悪かったからかそれほど大きく見えませんですねえ。(笑)
ところで昨日は浜松で気温が41.1度と日本最高記録タイだったらしいが、海の温度も半端なく高くなってるみたいです。
西日本の太平洋側は海水温がほとんど30度に達しており、エアコンが無い海の中は暑くてたまらないだろうねえ。
ちなみにこれが去年の海水温の分布図ですが、思い起こせば去年は台風がいくつもやって来て、太平洋をかき混ぜてくれたのでしょうねえ。
いくら暑くても今までの宮崎沿岸の海水温は27度が最高でしたが、今や30度近くになってるのでお魚が暑くて餌を食べるような状況に無いのかも知れませんわ。
そんでもって海流はどうなってるかと調べてみると、
相変わらず日向灘沖は完全に流れが止まった真っ白けの空白地帯になっておりまして、流れは無いわ海水温は高いわで、日向灘全体が多分酸欠状態になっているのでしょう。
餌を口にしないとなるとピカピカ光るジグやタイラバを、マキマキ・シャカシャカして誘って喰わせるしか残された道は無さそうですわな。
それでだろうか、昨日餌釣りしている船はせいゆう丸くらいで、あたりは数え切れないくらいのおびただしい数のマキ・シャカ船が内海沖に繰り出して来てて、あちらこちらでマキマキ・シャカシャカしてたみたいだけど、多分その後は市場に魚を卸しに一直線向かったことだろうなあ。
こうして考えますと、船での餌釣りを存続させるのに残された道は、最近の高海水温と黒潮の蛇行によってほぼ閉ざされたと言っても過言ではないでしょうよ。
残念ではありますが、針に餌を付けてゆっくりと竿先を眺めてのんびり釣る餌釣りは既に過去のものになったと言え、これからは老いも若きも一生懸命ルアーを落としては巻き、落としては巻きするハードな釣り方しか出来なくなりますわい。
そうなった場合、デイケア的なせいゆう丸の利用者さんが疲れ果てて釣りを諦めてしまわないか心配であります。(笑)
さてと沖に出るのも今日までで、明日は御用があってお休みにしました。
役所に行ったり親を病院に連れて行ったりと終日忙しいだろうが、灼熱地獄の船の中から開放されることを考えると少し嬉しい気分ではあります。
ではでは、半額ハンティングしながら港に向かうことにしましょうかねえ。