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せいゆう丸釣行記

2019-07-11 02:20:00

昨日は午前中雨が激しく降らなかったので、まつかさ丸の最後の整備をしておりました。

 

朝一でトコトコと橋の下の天然ドックに自走で移動し、ロープでうまく固定してちょうど橋の下に位置するようにしてやると、雨が降っても濡れることが無いので、雨でお休みの日に修理や整備の作業するには随分重宝するドックなのであります。

 

 

 

そんでもって昨日は、海水ポンプを駆動するVベルトのテンションを調節するネジが固着して回らないトラブルを専門が解決してくれたので、早速取り付け作業を狭いエンジンルームに潜り込んで始めました。

 

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この写真は専門が工場で固着したボルトを外してくれた時のものであります。

 

 

 

作業を始めて3時間ほどで作業が完了しましたが、終わってみると油とススにまみれて作業着が真っ黒になってしまいましたが、いつまでこんな貧乏ったらしいことを続けないといけないのでしょうかねえ。(笑)

 

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良く良く見ると外観はサビだらけのエンジンだけど燃費がメチャ良くて、1日遊んで10リットルの軽油を使うのが大変なくらいですわよ。

 

夜が明けたらエンジンを始動して、あれこれチェックしたうえで問題なければ一連の整備が完了ということになるでしょう。

 

あとは竿掛けのラークを取り付けたりイカリとロープを準備したりしますが、イカリは砂地用と磯場用の2種類を使い分けるようにします。

 

 

 

さてとこの欄でちょくちょく取り上げる黒潮の大蛇行ですが、2年前に発生した今回の大蛇行は12年振りの発生だそうで、既に過去3番目の長さになってて、まだまだ長期化するであろうと、JAMSTEC(海洋研究開発機構)のホームページに掲載されてました。

 

 

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 この図面はそのHPからお借りしたものですが、台風の目のような反転渦が発達して勢力を増してる感じが見て取れますが、これが消滅して元の姿に戻るには 「あと数年はかかるであろう」 との見通しでありました。

 

あまりメディアで大きく報じられてませんが各地で蛇行による影響は出ているらしく、カツオの漁場が遠くなり遠すぎて漁が出来ないなど様々な影響が出ているらしいですわ。

 

自然のことだから人様が何か変えることは不可能であり事実を受け入れるしかありませんが、せめて元の黒潮に戻るまでアジだけでも釣れてくれればと願うだけであります。

 

最近、内海沖からイサキ・チダイ・シイラ・トビウオなどの夏の定番のお魚がほとんど姿を消してしまいましたが、いつになったら戻って来てくれるのだろうかと考えますと、予想がつかないだけに本当に心細いですわ。 


2019-07-10 04:05:00

気象庁の発表では 「波の高さは1.5mのち1m」 でしたが、港を出たとたん東からの少しピッチの短いウネリが来てたので、急遽沖のアジの巣床行きを諦めて、南のアジのポイントに向かいました。

 

一昨日に、中アジとニベがそれなりに釣れた場所に船を付けてみたけどあまり反応が無く、とりあえずイカリを投入して仕掛けをドボンしたけどやはり全く釣れなんだ。

 

仕方ないので港に戻るような格好で北に向かい探索しますと、一昨日には居なかった場所にそれなりに反応があったので船を着けてみましたが、その頃から北東の風が吹き始め ウネリ+風波 の状態になり、船がドッタンバッタンになり船酔い者が出てしまう事態に。

 

ところが幸いなことと言うか不幸なことと申しましょうか、ポツリポツリではあるけどアジが喰って来てくれたので今度は帰るに帰られなくなり、我慢を強いられることとなってしもた。

 

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後で分かったことなんですが、風速に対して異常に波が高く白波まで立ち始めたので不思議に思ってましたが、それは潮目が犯人でありました。

 

北方面から下りが優勢な潮目が南下してきてたみたいで、その狭間で発生した波がウネリと風波にプラスされて高い尖った波になった模様です。

 

実際潮目が通過した途端それまでの激しい波が少し収まったので間違い無いと思われますが、今度はピタリとお魚が食わなくなってしまい、港近くの潟の磯場に戻って天秤仕掛けでボチボチとアジを釣りました。

 

 

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今年の梅雨は大雨とウネリを伴う高波の日が続いておりまして、非常に厳しい海況に加え、黒潮の大蛇行の影響による潮の異常が重なって、去年に引き続きイサキがまるで釣れない年になりましたなあ。

 

イサキファンから 「イサキは釣れませんか?」 のお問い合わせを沢山頂きますが、 「釣れない」 のではなくて 「全然来てない」 から 「釣れない」 だけですとお答えしてますが、釣り師は大釣りした過去の栄光の記憶を取り去ることが出来ないみたいで、 「そんなはずはない」 と、なかなか納得されてない向きも感じます。

 

しかし新聞に掲載されてる市場のイサキの値段を見ますと、例年のこの時期にはキロ当たり400円~500円程度に下落するのが、今年はまだ1500円~2000円台を保っているのでほぼ水揚げされてないことが分かりますし、スーパーの鮮魚コーナーに行ってもイサキの姿をみることはほとんどありませんねえ。

 

 

 

という訳で、せいゆう丸はイサキを今後も狙うことはせず、脂のたっぷり乗った中アジ主体の釣りをするつもりです。

 

まかり間違って突然イサキの群れが来たら話は別ですが、もう既に7月の中旬に差し掛かって来たのでイサキが抱卵するピークは過ぎつつあるので、今年のイサキは諦めたほうがよろしいでしょうなあ。

 

日南の知り合いに聞いたところ、毎年イサキを爆釣できる日南方面も今年は全くダメらしいよ。

 

 

 

今日は大雨予報となってるので、予定通りお休みして橋の下の天然ドックで 「まつかさ丸」 のネジが外れた海水ポンプを取り付ける作業をする予定です。

 

今日で 「まつかさ丸」 の整備が完了する見通しで、土曜日から沖に出られるでしょう。


2019-07-09 02:49:00

実に久し振りの沖行きでしたが、予報がゴロリと変わって雨足が強くなりわずか3時間程度の釣りになってしまいました。

 

 

 

出港時間は午前7時。

 

昨日は仲良しこよしの4人さんチームでしたが、毎度のことですが出港前は小学生の遠足当時の状態で、嬉しくて〃たまらないご様子で、それはもうきゃっきゃきゃっきゃとはしゃいでおられる。(笑)

 

タブレットで風や波や降雨の状況を調べると時間を追うごとに悪い方向に向きつつあったので、沖のアジの巣床に行くのを断念して手前から探しながら南のアジのポイントに着けてみました。

 

 

 

イカリをドボンして仕掛けを投じてみると、上潮は下っているけど下潮は上っておりましたが、海の色はまっ茶〃でとてもじゃないけどお魚が喰って来る感じはしませんでした。

 

しかし予想に反して中アジがポツポツ釣れたみたいで、しばらくするとアジにニベが喰い付いてきたようで、皆さん結構楽しんでおられたが、沖からウネリが来てるし・北風で風波が出たし・雨が次第に強くなって雷注意報も出てたことから、残念ながら10時半頃には納竿して帰港しました。

 

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久し振りの沖行きで不安がありましたが、時間は短かったものの一晩のお刺身を楽しめる程度には釣れてくれたので、まあ一安心したところであります。

 

でも考えてみますと最近流行りの午前便・午後便とかいうのは、この程度の時間で釣りが終わっちまうのだろうが、釣り師の皆さんは果たして消化不良にならんものやろうかねえ?(笑)

 

 

 

この時期はさすがのスーパーコンピュータも予想が難しいようで、予報を更新する度にガラリと内容が異なるのでこちらが戸惑ってしまうが、とにかく無理をしないことだね。

 

「あれあれ、残念だったね。」 てな程度で丁度良いのかも知れませんわ。

 

 

 

そろそろ出立の時間になりましたが、今日は雨の心配は無さそうだけど東の風が結構吹く予報になってるので、さあてどうなりますことやら。


2019-07-08 02:47:00

思い起こせば、昨日までの凡そ2週間のお休みの間に出来た仕事はほとんどありませんでした。

 

台風時期のお休みなら高波が来て沖に出られないだけでお天気は悪くないから整備などの仕事はそれなりに出来るけど、梅雨時期は雨が降るから屋外の仕事はどうしても限られてしまいます。

 

しかも湿度が高いから気温がそれほど高くなくても体力的に厳しくなるので、仕事を続けられる時間が限られるのであります。

 

という訳で、昨日は朝ごはん食べずにまだ薄暗いうちから作業を始めて、お昼近くまで一心不乱にまつかさ丸の艤装に取り組んでおりました。

 

 

 

まつかさ丸には転落防止のレール類が無かったのが難点でしたのでどうにかしないといけないと思ってましたが、親宅に在庫してた手持ちのレール類を流用して船首部分の左右2箇所と、通路の左右にレールを設置することが出来ました。

 

船首部分のレールの設置でイカリを入れたり揚げたりする際、体のバランスを崩した時に手で掴めて安全になったし、通路のレールは船の前後に移動する時腰部を保持してくれるので、安心感が全然違いましたね。

 

 

 

ということで、お昼近くまで艤装に取り組み一応完了したついでにエンジンのVベルトのチェックをしたところ、海水ポンプを駆動するVベルトのテンションが微妙に緩く感じられたので張ってやりましょうかとボルトを緩めようとするも、錆び付いてかどうにもこうにも回らない。

 

そのボルトはかなり狭い場所にあるので工具がなかなかフィットせずに、最後はボルトの頭をなめ始めて万事窮すとなってしもた。

 

そのうち気温がどんどん上昇して頭がクラクラし始めたがやめる訳にもいかず、ヒーヒー言いながら邪魔っぽいオルタネーターを外したうえで海水ポンプを外してみると、ボルトの頭が完全に変形してて自分の手には負えない状態になっておりました。

 

という訳で専門の工場にボルトを外すのを依頼したけど、専門はチョチョイのチョイで回すのだろうなあ。(笑)

 

 

 

さあて今日はほぼ2週間ぶりに沖に出てみますが、堀切峠から見た日向灘はめちゃくちゃ濁ってたのでお魚が居てくれてるか分かりませんが、セオリー通り手前から探って海況が許せば沖に行ってみたいと思います。


2019-07-07 03:13:00

毎朝の日課になってるのが、野良猫のノラとカラスの夫婦とトンビ2羽への餌やりなんですが、毎日何年も同じこと繰り返していると野生動物の彼らにとっても朝一のえさ貰いがルーチン業務になったようで、 「早くご飯頂戴な!」 てな感じで船の方に向かって 「ニャオーン」 「カーカー」 「ピーヒョロロ」 と鳴いてござる。

 

ノラは病気らしくますますやせ細って来て食欲が無くなってきたが、マーガリンたっぷり塗ったパンだけは食べるようです。

 

カラスの夫婦はなんでも食べるが、欲が深いのでノラに与えたご飯まで盗み取ろうとして、ノラとエサをめぐってのバトルを見るのが面白くて腹を抱えて笑ってしまう。

 

トンビはパンを空高く投げてやると上手に空中キャッチして、そのまま居心地の良い場所まで運び、ムシャムシャ食べているみたいです。

 

 

 

そうそう、この前まで気が狂ったようにトンビを追いかけてアタックを繰り返してたカラスの夫婦ですが、カラスのヒナが巣立ちした途端に不思議なくらいトンビに対して無関心になりまして、あの執拗なまでの攻撃はヒナを守るための必死の行動だったことが伺い知れますがね。

 

 

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そのヒナですが、体の大きさは既に親カラスと変わらないくらいになったけど、毛色が若干茶色かかってまだ若い鳥だと判別できまして、いつも親鳥から少し離れて行動しているみたいです。

 

ところが昨日目撃してしまったのは、自分がホイと投げてやったパン屑を父親か母親かは分からないけど口にくわえて若鳥のほうにひょこひょこ歩いて行き、口移しで食べさせていたのですなあ。

 

巣立ちをしたら親は一切ヒナにエサを与えないのが自然の掟だと自分は勝手に解釈してましたが、どうやらカラスの親は子に甘いのか、巣立ちして体が大きくなっても子が愛おしいのか、せっせとエサを与え続けているようです。

 

 

 

一般的に悪さばっかりする印象の悪いカラスではありますが、毎日観察しても可愛いとは到底思えないけど確かに面白い生き物ではあります。

 

頭の良さと観察力は一級品で、遠くに居ても食べ物とそうでない物を見分ける視力にはいつも驚かされ、ひょとすると赤外線センサーのような特殊な視力があるのかも知れないと思ってしまいますわよ。

 

 

 

ところで最後に沖に出たのが先月の25日だったので、荒天続きでお休みに入って今日で12日目になるのかな?

 

昨日の天気予報では 「波の高さは1.5メートル」 と報じていたけど、何がなにが頭の尖った妙なウネリが沖から押し寄せて来てて、見てるだけでゲロっぽしそうな海況でありました。

 

港の中に係留してた漁船は3隻を残して出て行ったのでどうにかロープをかいくぐって出られるようになりましたが、今日の午前中まではウネリが押し寄せて来ると判断して、今日の沖行きも予定通り中止にしました。

 

明日と明後日は沖行きが出来そうですが、それ以降はまた1週間以上荒天が続いてお休みになりそうです。

 

 

 

こうして考えると海のお仕事は、お天気に左右される本当に不安定な職業と言え、年々高齢化も手伝って漁師を続けるお方が少なくなったのもうなずけますわな。

 

子供にお金がかかったり大きな借金してたら、とてもじゃないけど海のお仕事は恐ろしくて出来ませんです、ハイ。(笑)

 

こうなりゃ梅雨が明けるまでのしばらくは買い物一切せず、こんな時のために半額ハンティングでためてた冷凍庫の食材だけ食べて過ごすことにしましょうかねえ。

 

多分自分の一番の強みは、もしもルバング島に流されてもトカゲやヘビを捕まえて、焼いて食べて最後まで生き残れるようなサバイバル能力かも知れんなあ。(笑)


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