釣倶楽部　せいゆう丸　

「もうこのくらいで勘弁してやるか！」　

仕事の関係で１年振りに来られたお方が帰り際にボソリとそう言われたけど、港に戻ってクーラーの中を確認すると大きめなイトヨリとクロエバが１匹づつ入っていたが、何に対してどう勘弁してやると言われたのか、今もって謎の一言だったのであります。（笑）

約１年振りの沖行きだったので美味しいアジのお刺身をたんまり食べて貰いたかったが、残念ながら昨日はどうしても叶えることが出来なんだ。

それくらい今の日向灘は潮が全く動かず病んだ状態になっております。

水温だけはいっちょ前に２８度の高温になってるけど、新しい潮が供給されないから海が腐敗した状態になっているのじゃないかな。

沖の結構深い場所まで行って仕掛けを落としてみたけど、お魚さん達は高熱でウンウンとうなされてる病人みたいにまるで食欲が無いようで　「ご飯を食べるどころじゃないわい！」　と、海底のお魚から怒鳴られてる感じがしましたがね。

走るだけ走ってこれだけの釣果でしたが、いくら餌を撒いても釣れる気配がまるでしなかったし、お昼頃になるともう暑くて〃ぐったりして、結局１２時で納竿して帰港することにしました。

まあ自然相手のお遊びなのでたまにはこんな極貧漁の日もあるのだろうけど、アジのお刺身をたっぷり食べられなかっただろうなあと思うと、ちょっぴり気の毒でありました。

どれどれ、そろそろ出立の時間になったので、半額ハンティングしながら内海に向かうことにしましょうかねえ。

昨日の朝のスーパーの下見で今朝は薫ウインナーが半額になってるはずなので、孫ちん達の分も買わねばならないので陳列棚にあるだけ全部買ってくるつもりであります。

はっきり言ってあの菜っ葉潮は見飽きてしまいましたわ。

梅雨時期の大雨の濁りがまだ残ってるし、潮がずっと同じ場所に留まっているからなのでしょうが赤潮一歩手前のような緑〃した妙な色の潮がここ数ヶ月続いているので、そんな潮ならそりゃお魚も居なくなって当然だわと思いますねえ。

沖に出ればプレジャーの釣り船どころか漁船すら姿を見ることがないので、今年の日向灘にはよほどお魚が寄り付いてないのでしょうなあ。

夏の定番のシイラとトビウオを見かけることがほとんど無いし、イサキにおいては例年の数十分の一の密度しかやって来なかったし、黒潮の大蛇行がもたらす悪い影響がモロに出た感じのこの夏の日向灘であります。

とは言うものの、お刺身食べなければ楽しい晩酌にならないので、どうにかしてお魚を確保するべくあちこち探し回ってる毎日なんですわ。

そんでもって昨日の出港時間は自分の都合でチョイと早い６時３０分。

相変わらず港の中には漁をやめた漁船が何隻も係留しっ放しで、何本のロープを潜ったりまたいだりしなくちゃいけないので、入出港時はクルーは本当に大忙しなのであります。（笑）

沖に出るとずっと沖まで菜っ葉潮が横たわってるのでやる気を削がれるけど、気を取り直して南のアジのポイントに真っしぐら船を進めると、大きくはなかったけどボワリとした魚影が出たのでイカリをドボンして様子を見てみると、さほど大きくないアジが　「毎度お世話になります、いつもの中アジです。今日もよろしくお願いします。」　とキラキラした綺麗な魚体をくねらせながら上がってきました。

自分の場合、釣れなくなってしばらくすると別の場所を普段は探すのですが、ここ最近どこに行ってもお魚が居付いてないので納竿時まで同じ場所に居るようにしてますが、それでも潮や風向きが変わると微妙に船の位置が変わるので、イカリ打ちはやはり少なくても５～６回はやらなくてはいけませんがね。

梅雨が明けて一気に気温が上がり汗がダラダラになったので、結局お昼チョイ過ぎにはやめて帰港しましたが、ありがたいことにひと晩のお刺身が楽しめる程度にはアジが釣れてくれました。

まあ餌釣りの場合こんな感じの釣果の写真になりますけど、マキ・シャカ船のように釣り上げた魚を突き出して　「ドドーン・ババーン」　とドヤ顔した画は載せませんが、釣れた魚でいちいち写真撮ってたらそれこそキリがないしアホらしいので自分はやりませんわ。

あれって釣りを楽しんでるのか、顔を出してもらえるのを喜んでいるのか、そこら辺が自分にはチョイと分かりませんがね。（笑）

あれれ、そろそろ出立の時間になったのでやめますが、今日もアジが居てくれると良いですけどねえ。

やっぱりと言うか案の定と言いましょうか、港に台風で避難してきた漁船は１隻も出ていくことなくロープを無駄に伸ばしたまま、昨日もせいゆう丸の出港を阻んでおりました。

でもそこはホレ、お客様と呼ばれる優秀な４名のクルー達がロープを潜らせたり長い棒でかわしたりと、大活躍でありました。

操船に慣れてる自分でも今の状況では一人では絶対に港を出ることは出来ませんが、クルー達のグッドジョブでどうにか沖に出ることが出来ました。

およそ１週間ぶりの沖行きでしたので海の状況がどうなってるのかサッパリ分からないから、とりあえず沖のアジの巣床に行ってみましたが、これまた海の色は緑かかった菜っ葉潮だし全く動いておりませんでした。

小さいながらも魚影を見つけることが出来たのでイカリをドボンして様子を見ましたが、潮が動いてないので食欲がまるで無いみたいで、各自数匹の中アジが釣れたのみで、そのうち全く反応しなくなりました。

「さあて、どうするか？」　と考えあぐねた末、大きく南のアジのポイントに移動してみることにしました。

到着すると割と大きな魚影があったけど、やはり潮が動いてないので天秤仕掛けにたまに喰ってくる程度でしたが、サイズが結構大きかったのでひと晩のお刺身楽しめる程度に釣れてくれたようです。

ところで最近暑くなってきたからなのか、体調不良とかご不幸事があったりで、カレンダーの変更が多くなってきました。

あまり釣れないし暑いしで、この時期の釣りはお勧め出来ませんが、一応カレンダーのチェックしてくださいな。

今年の激しくて長かった梅雨も今日明けそうだね。

昨日まで様子見でお休みしてたけど、漁友の数名が早速沖に出て行ったみたいだけど、　「シケ明けに釣れた例しは無い」　の格言通り、結構苦戦していたようであります。

昨日の港の中の漁船は相変わらず太いロープで繋いだまま放置してあり出て行く気配がないで、今日の出港時はそれらのロープの下をくぐったり上を越したりしなくちゃならないので、そりゃ優秀なクルーの出番だわね。（笑）

さてさて、昨日の午前中はまつかさ丸の最後の整備・調整を行ったり、アンカーロープを刺して延長したりとあれこれ作業したのち帰宅して、例によってテーブルの上に２台のＧＰＳを並べて吉本興業の社長の記者会見の様子を見ながらデータの打ち込みをしてましたが、会見の内容はそのまんま吉本新喜劇でしたなあ。（笑）

のらりくらり文脈の無い無駄な話をしてみたり、猿芝居のように泣いて見せたり、誰も聞いてもいないのに突然会長社長の減俸のことを言ったりと、記者たちのノートＰＣの電池が足りなくなるような５時間半に及ぶアホな会見だったそうな。

記者達があまりののらりくらりな対応に追求するのを諦めるムードが出たとしたら、この社長さんの作戦勝ちかも知れないが、数千人の芸人さん達を束ねているお笑いの大企業としての対応としては、極めて稚拙な内容だったと言わざるを得ない。

この会見を見ただけで、常日頃芸人さん達を都合良い時にはファミリーだと持ち上げてせっせと働かせ、都合が悪くなると恫喝したりパワハラをちらつかせたりが日常茶飯事行われている企業だと容易に推測出来ますわね。

まあこの時代にこんな企業体質で生き残ってこられたこと自体が稀有と言えるが、今回の１件で吉本と反社とのつながりが明らかになったり、愛想つかして大物芸人が次々と辞めたり、株主であるテレビ局が危機感を持って吉本と距離を置くようになり、多分企業としては急速にしぼんで行くでしょうなあ。

さあて今日から少なくとも今月中は毎日沖に出られると思いますが、梅雨の間２割にも満たなかった出港率だったので、暑くてしんどいかも知れないけどお刺身求めて頑張ることにしますわね。

昨日は珍しく港に行かず朝一でかあちゃんと参院選の投票に行って、終日家にこもりテーブルの上にＧＰＳ２台並べてデータの打ち込みしておりました。

若い頃には何日もかけて測量してきた野帳のデータを測量CADに打ち込む仕事をしてたから、こういう感じの仕事には全然抵抗ないけれど、さすがに何日も続けて同じ作業してたら飽きてしまい、昨日は午後３時にはギブアップしてやめてしまいましたわ。

ところで昨日の参院選の結果を先ほど確認しましたが、ようやく選挙で安倍さんの思い通りにならない結果を出すことが出来たようですなあ。

自分は特定の党の支持をしてるつもりはありませんが、最近強く思うのは今の政権は外交を中心に良くやっていると思ってはいるけど、どこか暴走する危うさをはらんでいる気がしてならない。

今の時点で自民党が－9議席というのは安倍さんにとって織り込み済みだったのか知り得ませんが、内心打撃になったのは容易に想像できますわな。

このマイナスの数字は安倍さんの政治姿勢に対する国民の不信感を表していると思っておりまして、未だにくすぶり続けてているモリカケ問題を始めとするさまざまな疑惑や政治姿勢に、安倍さんが正面から説明責任を果たしていないことに対して一定のノーの審判が下されたのではないでしょうかねえ。

それにしても日本国民のバランス感覚は素晴らしいですねえ。

極端な結果は避けながらも、確実に　「おかしい」　の声を上げた今回の選挙結果は、日本人ならではのバランス感覚なのかも知れませんねえ。

それだけ野党に力が無いし任せられないということかも知れませんが。（笑）

願うはただ一つ、奢りの政治を今すぐ改めて説明責任をしっかり果たして、様々なお方の意見に耳を傾け、大所高所からしっかり政治を誠実に行って欲しいと思いますねえ。

そうでなければ今回の吉本興業のように、芸人に対する横柄な思想が経営の危機を招く結果と同じになるかも知れませんわよ。

さてとどうやら梅雨明けは明日以降になりそうですが、港の中の漁船がいつ出て行くか心配なところであるけれど、明日は　「お客様」　という名の優秀な４名のクルーにロープをさばいてもらって、どうにかして沖に出る予定であります。