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古本屋日誌
今朝も寝汗で体がベトベトになり寝ているのが気持ち悪なって起きました。汗をかいて寝るのも気持ちがいいのですがあまり汗が多くなるとかんがえものです。猫は例によって外出して、珍しく斜向かいの御宅のせんざいに白猫が佇んでいるのを見つけて動けなくなり尻尾をふくらましています。向こうも飼い猫で赤い首輪をしてましたが双方ともにヘタレなのか唸り声を張りあげることもなく地面に這いつくばって亀のような姿勢をとり尻尾は中途半端なふくらましようで、笑えます。私が玄関から出て近づくと、白猫は警戒して家の横の通路から中に引っ込み、うちの雄猫はそれに力を得て二、三歩相手に近づきましたが、それ以上は歩みを進めません。臆病な猫でよかったです。
森田たまの様々なエッセー集を入手しました。そのうち「はるなつあきふゆ」には季節ごとに作者が旅し、住まわった大阪、京都、札幌、東京、千里山、枚方などの風景が描いてあります。恋愛問題のもつれで道頓堀の旅館に10日ほど隠れていた時に例の巨大キャバレー「美人座」に連れて行ってもらった話があって、店の前で店長が呼び込みをしているとか、テーブルは満席で多くの紳士で賑わっていてビールや酒を運ぶボーイでビヤホールのように忙しいだとか、舞台の幕が開いて「なんかわけのわからないダンスが始まり」「なんで男はこんなとこへくんねやろか、不思議やわー」と言っていたのに、店の人から「女の人がここへ来るのは珍しいわぁ、またよろしゅうに」と言われたらたちまち心変わりしてまんざらでもない様子をしているのが楽しい。
今日もえらい暑い。それにもかかわらず猫は外出してますが、スズメは斜向かいの御宅の門柱に止まってこちらをうかがってピーチクピーチクうるさいですが雄猫はしばらくそちらをにらむだけでおしまいです。
今では夢のまた夢ですが2005年にタイガースが優勝した際甲子園の内野スタンド、銀傘の下で金本のヒッティングテーマを大勢で合唱していて、すぐ隣に幼稚園の子どももいて「鍛えたその体、あふれる気迫……」と可愛らしくうとてたんですが、突然電池が切れたように目を閉じて手もプランとして動きも止まり死んだようになりましたが数分したら再び動き出して「そーれ向こうへぶち込めラーイトスタンドへ」と歌い出したのですやはり子どもらしいなあと感心しました。突然スィッチが切れたように寝てしまうものですからね。応援のテーマソングは同じようなメロディが繰り返されるので丁度電車の中のようなもので眠りに誘われます。京阪電車の特急でも横に腰掛けている10くらいの小学生ごこっくりこっくりしてしなだれかかってくる、しばらくはそのままにしといてやるのだが、向こうは完全に睡眠モードに入って私を布団と勘違いしてる状態で全身でもたれかかってくるので、「おーい、危ないで、電車からおってまうで」と起こしてちゃんと座らせるのだが、またすぐに全身で寝てしまう。「眠たいねんー」とゆうて泣きそうな顔をしてるのが気の毒だ。
私は大阪市立安立小学校に通っていて中学受験することになり、東京標準というテスト塾にかよてましたが、同じクラスの生意気な女が「あんたが星光うけんねやったら、うちかて四天王寺うけたるわ」などと言って受験しようとする。この女はいちびったやつでどんなテストでも選択肢の問題は鉛筆を転がして決めている、なんせ全ての鉛筆のおいどを削ってあって1から5までの数字がペンで書いてあってでた数字を解答用紙に記入してるんだから頭がいかれている。記述問題はどうしているかというとカンニングしている。ようできる子の隣を確保してガン見して書いている。もちろんおれはムカついたから教師にチクってやり、テストの最中この女がカンニングしてる場を先生におさえられて「お前あかんやろ、なにしとんね‼️」て怒鳴りつけられたら「ええやんーかまわんやんけ‼️」て大声でゆうたからびっくりしたな。この子はちゃんと四天王寺に通りました、私は落ちましたけどね。
昨日はものすごく暑うて往生しました。仕事で高槻に出向きましたがここは夕立が来てしかし短時間だったのか十分には気温は下がっていません。帰りは例によって阪急南茨木駅からモノレールに乗り換えましたが阪急はまだエスカレーターは復旧せず、また東館は立ち入り禁止の状態でしたが、改札を出たところのコンビニは開いてました。モノレールは問題なく運行していますがエスカレーターに通じる床のタイルに段差ができています。
「ビッグコミックスピリッツ」に「ビリーノイズ」(むつき潤)の連載が載っていて向田邦子の日常を淡々と描いた短編のようなスタイルで普通の家庭に育った主人公が大学をやめて音楽ライブに没頭し、しっかり者の女と同棲してあれこれするという上村一夫の「同棲時代」みたいな話です。ここからビルドゥィンロマンスとか出世物語みたいになるのかはたまたつげ義晴の「無能の人」のような大衆になりきれない拗ね者の話になるのか、夢叶わず落ちこぼれてしまうのか興味深い。
スピリッツには他にも例の「トクサツガガガ」が載っていて単行本もすでに13巻まで出ていて今週号もバンドメンバーのやりたい下品なことは観客の反発を招いて客層を狭めてしまうからやめるべきなのかもしれないが、バンドメンバーとしては自分のやりたいことをやって何が悪いんだという話でした。これは土田世紀が「編集王」でやっていたネタで、まあそりゃどっちも大切でしょうよということにしかなりません。そこをあえて単純化して人気を選ぶのか、個性を選ぶのかとして表現する手法です。使い古されたネタとはいえ小ネタや絵が面白くて読んでしまいます。
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今朝はやたらに暑くさいぜんまでの雨が幻のようですね。猫はストレスがたまっているのか頑張って外出してスズメを見て雄猫が勇んで進んでいきましたがあっという間に逃げられてそれっきりでした。おちょくられた感じですな。
大野正義の「絵本榎並八箇洪水記」を入手しました。徳川時代に北河内で発生した淀川などの決壊の様子を絵本にしたもので、見渡す限り泥の海と化した河内の沃野がうまいタッチで描いてあります。文章も簡潔で要領を得て驚きおののくさまが時代を超えて伝わってきます。この時代は明治時代もそうですが広範囲に浸水してしまったケースは落差のある地点の堤防を崩してそこから溢れた水を川に戻す作業をしていたんですが、これは一種の賭けで、雨が降り止んでしばらく晴天が続くなら問題ないのですが、中休みでまだまだ降るような時には全くの逆効果でさらに増えた水がわざと切った堤防の亀裂から川に流れ込み一気に増水した淀川は別の地点から決壊して今度は下流一体つまり大坂三郷に甚大な被害をもたらすことになります。河内の百姓にとっては早く水が引いて欲しいのでさっさと堤防を切って溢水を川に返して欲しいが、都市住民にとっては天気予報もない時代で雨が収束したか否かなど誰にもわからないわけだから、自分たちの近所で堤防を切って水量を増やすことなどやめて欲しいわけで、両者はしばしば堤防上で乱闘騒ぎを起こし、この本にもその模様が描いてあります。
以前伊勢神宮に参拝した時にサテンのおばさんがここは天災ものうてええ場所なんよ、戦争の時にB29が焼夷弾を内宮めがけて落とした時もそれて焼けなかったゆうてました。でもまあ伊勢湾台風もありましたからね。私の近所でも「門真くらい住みよいところはないよねー」と自慢する人も多いんですが、途端に変な殺人事件が起こったりしました。