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古本屋日誌

2018-07-30 07:28:00

昨日の晩は風はそんなになかったはものの、気温がだいぶ低なっていて快適でした。 

久しぶりに千林商店街をぶらぶらしましたが、ショックだったのは千林大宮よりにあった中華料理の「味華園」が閉店していたことで近所のお店で伺うと三か月くらい前のことで、主人が腱鞘炎で鍋を振れなくなったためだそうで、「息子さんもいるにはいるんだけど、結局料理できるのはマスターだけやったからね」とのことで、ご主人も77だそうで、考えたら引退しても不思議ではない歳ですな。千林大宮は高層マンションが増えました。千林大宮駅を出たところの1号線に面する以前はドーナツ屋のところも20階くらいはありそうなマンションとなり、その斜向かいの以前は広い民家のあったところもそうだし、千林公園の西隣のスーパーのあったところや、京街道沿いの以前はモータープールだったところ、今市商店街内の風呂屋だったところ、常願寺の南側の大きな農家だったところなど、ちょっと確認しただけでもいくつもあり、京阪の千林駅周辺はさほどでないのに対照的です。要するに代替わりで、手っ取り早い利殖の手段として不労所得が稼げるマンションを作ったということで、金持ちの考えることはみんなおんなじでつまらないことは今も昔も変わりませんな。

ようやく直木賞受賞となった島本理生の「ファーストラブ」を入手しました。実の父親を殺害した若い女の心理分析や裁判の弁護を担当する話で確かにストーリーが起伏に富んでいて興味をそそられて直木賞向きの作品だと思った。芥川賞候補作だった「夏の裁断」は無神経な編集者に振り回されて傷つく女流作家の話で流れるような文体が魅力的だが筋と言えるような筋はなくいかにも芥川賞向きでした。まあ前回は社会的なニーズという作品の価値とは関係ない尺度で受賞を逃したわけだし、その埋め合わせみたいだものですが、島本はエンターテインメントも書けるということを証明したわけで喜ばしい。