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古本屋日誌
梅雨になってから湿度が高い日が続きますね。昨日は夕方から雷鳴を伴って激しい雨が降り、一気に気温は下がりましたからホッと一息つけました。
もと「週刊サンケイ」だった「SPA」の小林よしのりの連載「ゴーマニズム宣言」は最新号で消費増税に反対する内容だった。小林が言うには消費増税こそがデフレの原因であり、経済減速の要因となっている。勤労者所得は1994年の652万から相当減少しているし、消費税は法人税の引き下げや金持ちへの累進課税をゆるくした分を補っていて、つまりは金持ちを甘やかして貧乏人からふんだくる行為に他ならない。
まったくその通りで、以前宮崎哲弥が「週刊文春」で日本の消費税率は8%でヨーロッパ諸国の比べると低いようだが、そんなことはない。8%の時点で租税収入に占める消費税の割合は3割をはるかに超えていて、これは消費税が20%を超えるヨーロッパ諸国を上回ってある。つまりは日本は金持ちから金は取らず、貧乏人から収奪する点で先進的であり、貧富の差を拡大する方向にどんどん進んでいると言うことだと批判していた。
あれですな、それでも自民党に投票し続ける人がいっぱいいるんだからすごいね。
予想通り交流戦は負けしかなく、恥をさらし続けているのがタイガースですね。
当初交流戦はかなり甲子園なので、見にいってやってもいいかなと思ったこともあった。しかしドラゴンズ戦で2点差まで追いつき、向こうのピッチャーがファーボールを連発してアップアップで満塁となって4番の大山が出てきて、予想を裏切らない正面のサードゴロゲッツーで終了したのを見て、「交流戦は全敗するだろう、打つ方も投げる方もプロのレベルに達してない。小学生にも劣る」と判断していかないことにしました。
大山はガタイもでかいし、目も細くて打ちそうな雰囲気だけはある。しかしよう打たん。そういうコメディアンなんだろう。
そもそもタイガースの試合は吉本新喜劇に似すぎている。吉本の十年一日のようなくだらないギャグは全然面白くない。次に何をやるか、そのあとは何が出てくるか、最後はどうなるかまで全て分かっていて、実際に予想を裏切らず、粛々と進行していく。われわれは「あ〜〜〜〜まーたおんなししょうもないネタやっとんなあ、ほんまアホやなぁ」と笑うわけだ。吉本はまあいいとしてそれを甲子園でもやっているのが阪神タイガースの連中だ。
だいたい私は「応援」という考え方そのものが気にくわない。選手が主人公だというノリが理解できない。主人公は見にいってやっている観客であって、選手はその意を解してエンターテイメントを演出するだけの話でしょう。それもできないエンターテイメントは所詮に二流で、大きな支持は得られません。わたしの知る大阪の小学生で野球を話題にする子は見たこともありませんな。
以前の甲子園は阪神パークがあってくだらない試合だったらさっさと球場から出て動物園に行けたり、波のあるプールで遊べたりもした。しかし今の甲子園はそういう面白い娯楽もない。弁当やらカレーとかあるけど、その程度の味で客が呼び込めると思っているのが不思議だ。
今日はえろう暑かった。京都に仕事で行ってましたがあまり風も吹かず、湿度が高いために汗は乾かずへばりついてます。
先日NHKスペシャルで「彼女は安楽死を選んだ」をやっていて神経性の難病で次第に全身の運動機能が失われ、最終的には呼吸や嚥下もできなくなるので、人工呼吸器や胃ろうに頼らざるを得なくなる50台の女がスイスの施設で安楽死を選択する話だった。同じ病気のひとがもう一人取り上げられていて、こちらの患者は生きることを選んでいた。
スイスでは施術の前に本人の意思を何度か確認して、死にたい本人の気持ちに揺らぎがないことがわかると、日付も決まる。前日の晩には三人姉妹で夕食をとり、夜遅くまで心置き無く語り合う。当日車で施術の行われる施設に出向き、姉妹が見守る中ベッドに横になり、点滴の準備がされていて、数分で絶命する薬剤が投入される。点滴を行うタイミングは本人が決めることになっていて、番組では眠るように意識がなくなり絶命していった。
今朝は蒸し暑いですね〜〜
昨日毎日放送で「クレイジージャーニー」の放送があり、前回に続いて丸山ゴンザレスが南アフリカの暗部に切り込む話だった。黒人居留区だったソエトに取材を敢行、違法麻薬に耽るごみ収集の黒人や売人のインタビューが興味深い。売人は「家族もいるからこういう仕事をしている、自分の子どもには同じ仕事なんかさせられないから、俺がこの仕事をしている」という。
続いてギャングの取材となり、ヨハネスブルグのダウンタウンを襲撃して金持ちの家に侵入して金目のものを漁った上に家のものが帰宅するまで居座って、帰ってきたら金庫の番号を聞き出して金を奪ったり、果てはキャッシュカードで現ぎんをひ引き出させるのだという。銃やライフルは金持ちの家やセキュリティのガードマンが所持しているのを襲って奪い取るのだという。このギャングも「自分の子どもにはさせられないから、今俺がギャングをしているんだ」という。
まあ俺は金がなくて手段がないなら金持ちから暴力で奪い取るのは当然だと思っている。「火垂るの墓」みたいに一回トマトを盗むのに失敗してどつき回されたから懲りてやらなくなるというのはバカとしか思えない。というか野坂昭如がお涙頂戴の話を金欲しさに作っただけでリアリティはゼロだ。失敗したら次は考えて盗んだらいいだけのことだ。
小学館の「ビッグコミックスピリッツ」が最新号でこの「クレイジージャーニー」特集を組んでいてゴンザレスは出てこないが「奇界遺産」で有名なカメラマン、佐藤健寿があの摩耶観光ホテル廃墟で小倉優香のヌードグラビアを撮影している。小倉はともかく、摩耶観光ホテルの全景が見開きで掲載してあって、鬱蒼と生い茂る木々の合間から5階建ての曲線を描く廃墟が見える写真で一見の価値があるものだ。
しかしあれだな摩耶観光ホテルよか阪急岡本駅近所の二楽荘だろう。なぜ行かないんだろう?所有者に遠慮しているのか、いつも不思議だ。
先ごろ破綻した天牛堺書店は「ブルーカード」を発行していて、よくあるポイントの貯まるやつで購入金額の3パーセントが半年に一度商品券でバックされることになっていた。商品券は「ブルカ券」と名付けられていて、名前がね、ちょっと引っかかる。例の福本伸行「カイジ」に出てくるやつとおんなじ名前ですね。漫画ではブルカは「地の獄」でしか使えず、地上の円に比べると笑ってしまうくらいとんでもないレイトでした。
「ブルカ券」は全国の加盟店で使えるとうたってあるのだが、大阪では本屋は天牛堺書店しかなく、それ以外の業種を探しても堺駅前にある「藤吉」という料理屋しかない。どうもこの「藤吉」は天牛堺書店の資本らしいのだが、破産には巻き込まれなかったのか、まあ堺に行くこともあろうから、そこでメシを食ってもいいかなと思っていたらカード事務局から「天牛堺書店ご利用の皆様には図書カードをブルカ券の代わりにお送りします」と粋な計らいを見せてくれました。
朝日選書の「境界の日本史」は世評の高いエポックメイキングとも言える名著だという。早速図書カードを使って購入、一読してみた。
大陸の稲作技術や鉄製品、馬具など様々な物が日本に伝播し、その影響を受けて社会体制も変動していったというのがわれわれの教わった日本史だ。江上波夫の騎馬民族説はその最たるもので、天皇家の先祖は大陸から渡来した騎馬民族であり、そうであるがゆえに突然鉄製品や馬具が大量に出現するのだという。しかし本書によれば1970年代以降の全国各地の発掘の成果で、遺跡の地方格差が明らかとなり、一方的な伝播によって一律に社会が動いたとはおもえなくなっているという。