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古本屋日誌
昨日の晩は未明から雷鳴轟き、肝を冷やした。初めは雨は降っておらず鋭い雷光、雷鳴が疾風怒濤であったが、次第に強烈な降りとなった。猫はビク‼️と起き出して部屋を出て下の階に避難してました。
うちとこは以前は通販は全てクロネコヤマトにお願いしていました。旭区の千林に住んでいて、徒歩10秒のところに集配所があって、ここに毎日持ち込んでいました。今考えると商店街への配送の支度で大わらわのところへ、メール便の客が割り込んできて、おまけに現金決済で面倒なことこの上なかったろうと、申し訳ない気持ちもあります。サイズが合わないものは郵便局にお願いしていました。郵便局の方の営業が面白くて、持って行くのが楽しみでした。
「お客さん、ゆうメールですか?これちゃんと届きますかね〜〜、やはり確実なゆうパックにされませんか?」とかおっしゃいますので「いやいやいや、間違いなく正確に届きますから。むしろゆうパックもゆうメールにして出した方が届きますよ〜〜」てな感じでした。
門真市に宿替して、初めは巣本のクロネコヤマトにお願いしていましたが、料金が高いし、不着がそれなりに出てしまうこと、サイズOKで引き受けてもらったものが、お客さんの宛先の千葉まで行ってから「厚みがいきすぎている」やらで差し戻されてきて、料金も返されないというおおよそ客商売としてありえないことが発生したので、クロネコヤマトは使わないことにしました。それからはずっと巣本郵便局にお世話になっているんですが、厚みの規制も年々厳しくなってきて、まあそれは郵便局の職員の皆さんの労働条件や待遇に直結することではあるので、やむをえないことなんです。
まああれですね、以前は「お客さんはようつこてもうたるさかい、かまへんで」という感じだったが、次第に「これはいくら何でも厚みが行き過ぎてるやろ」てな感じで規制が厳しくなって行くわけです。
今日は蒸し暑い‼️どうしたことか梅雨本番が到来してしまい困ったことだ。
小山健の「生理ちゃん 2日目」が出た。アマゾン限定で生理ちゃんのぬいぐるみなどが付いた特別仕様のやつを3600円とかで発売している。まあおまけの付いたバージョンはこのところの流行りだな。
2巻目は整理中の女の周りにいる人間模様を描いた作品で、相変わらず面白い。彼氏と念願の沖縄旅行に出かけるルンルン気分の女だが機内からふと外を見たら翼に生理ちゃんが張り付いている。男の方は性欲全開だったり、無理からスキューバダイビングをしようと誘ったりと神経を逆なですることおびただしく、結局別れることになってしまう。しかしそれから8年後〜〜〜〜。
それにしても掲載誌「コミックビーム」は山崎マリの「テルマエロマエ」といい田辺剛の怪談シリーズやら「地底旅行」の漫画化やら魅力的な作品群を生み出し続けていて素晴らしい。
今朝は曇りで、あまり気温も高うはなくありがたい。何でも寒気の吹き出しが従来はアラスカあたりに来るのに少しずれてしまいこうなってるのだそうで、反対にアンカレッジなどは40℃にも達する異常な高温なんだそうだ。まああれですね、できたら毎年こうあってもらいたいものだ。
昨晩ジョコビッチとフェデラーの決勝戦があり第5セットがなぜかタイブレークとなっていて、ジョコビッチが勝った。去年まではツーアップになるまで延々と試合が続いていた印象があったんだが、不思議だ。アガシのナイキのCMでいつまでも延々と試合が続いて朝になってもやってるというのがあった。
ジョコビッチは相変わらず変な体勢から強烈なショットをぶちかますことに長けていて、あの身長、細身の蒲柳の質では即座に捻挫やら骨折やらしてしまうと思うのに、全くその気遣いはない。長身で胸板も、二の腕もきゃしゃなのに、どこからあんなスピードボールが出て来るのか誰にもわからない。
フェデラーはご承知の通りとにかく速い‼️ボールのポジションに電光石火飛び込んでベストな角度に調整して必殺の一撃を放つ、まことに才能に恵まれた男だ。
新潮文庫の最新刊で山本周五郎の「季節のない街」が出た。活字も大きくなり、カバーもメルヘンなようで不気味なものを宿している感じで素晴らしい。
周五郎はその文体が優れていて、読むものをその気にさせてしまう。高倉健の「網走番外地」みたいなものです、それをみてから相撲大会に出たら優勝してしまうくらいのパワーがあるのだ。
例の「青べか物語」は浦安の名もない無教養な連中相手に作者がおちょくりたおす話で川が実は下流から上流に流れているのであって、当然転がっている石も下流から上流に流れていくんだと主張し、バカがその気にするのはさもあらんだが、読んでいるわれわれも説得されてしまう。
この「季節のない街」でも頭の弱い主人公が街中に繰り出して市電の運転をするシーンのディテールは事細かくて、本当にやっているようなリアリティがある。もちろん頭の中で運転の諸動作を繰り返しているだけだから道ゆく人には何も見えない。近所の連中は「あ〜またかあ〜」てな具合にニャニャしたり罵声を浴びせる程度なんだが、災難なのは知らない人たちで、「電車は急にはとまらへんやろ‼️飛び出すな‼️」と怒鳴りつけられて眼を白黒させる、面白い。
今朝は昼前から予報通りの雨で気温も低うてしのぎやすい。
神戸のモトコーや元町商店街はスタイルの立っている店がたくさんあって面白い。古本屋なら専門店化していてマンガや芸能本だけとか、プロレス本と三才ムックの本屋とかとにかく売れそうもない青い岩波新書や読んでもくそ面白くもない古い文庫本しかない大きな店とか、店が三階にあって、数えたら56段もある一直線の階段を駆け上がらないとたどり着けない古本屋とか、不思議と言うほかない。
モトコーはJRが「耐震性に問題がある、暗すぎて客からクレームがある」といういちゃもんをつけて更新を行わないのでますます暗く面白くなっているのだが、例のワープロだけを扱う店が健在だ。パソコンでちゃっちゃと作業できてしまうのだが、ワープロの手触りや質感にこだわりのある客がいいくらもいるそうだ。白髪の店主も、居眠りをする姿を通路を行き交う顧客に惜しげも無く披露して安心感が広がる。妖しげな面白い店の中で角地を占めてショーウィンドウを高架下の南北の車道に貼り付けて異彩を放っているのが長田の靴屋だ。職人の手作りのしっかりしたものが10万を超える値段で売っていて素晴らしい。メンテしーもって履いたら何十年と足を守ってくれるだろう。
天神橋筋商店街はなかなか名店が多くいつも心にある。寿司の「春駒」「すし政」とその支店、くら寿司や元禄寿司とは全く別次元のうまさだし、そんなに高くない。また支店ごとに値段が違っていて大衆店なら味は落ちるし、狭っ苦しいカウンターしかなく、出入りの客で落ち着いて食べられないがとにかく安い、早い。だしがうまく、付け合せのかやくご飯が具もたくさん入っていてびっくりする「天六うどん」、中華料理屋なんだが月に一回500円でステーキが食える店、朝からやっていて豪栄道の後援会長も務めているので春場所には力士がたくさん働いている居酒屋とかちょっと考えただけでも魅力的な店ばかりだ。
ただ店構え、内部の意匠やスタイルにはこだわりがなく、他の店とかぱっと見変わらない。まことに実質本位、味や中身で勝負ということだろう。
でもそのこだわりの無さが大阪を特色のない街にしている。形が崩れたらやがて心も台無しになるのが人間なんだから、摂津の地にある神戸の芝生が青く見えるのも致し方ないところだ。