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古本屋日誌
今日は嫁と北野天満宮に参詣した。
ちょうど梅の見頃でその庭園を見たかったからだ。
千円を払いお茶菓子とお茶のサービスを受けながら、白梅、紅梅を眺める。
面白いのは巨大な一眼レフカメラを手にしてためつすがめつ、梅の花にシャッターを切っている人がたくさんいることだ。
小指の爪ほどもない花のすぐ間近に黒い、大きなレンズが迫る。
距離をとってゆっくり花を愛でようという人たちにとっては目障りなんだが、趣味のことになると、人は盲目だ。
カメラに一生懸命の人の中には自分の後ろに花を見る人がいるかもしれない、その人には迷惑だろうと後ろや左右をチラチラ見て気を使う人もいる。
たしかに気遣いはしているのだろうけれど、俺にはデカいレンズを片手にチラチラこっちを見てる姿そのものが滑稽だ。
個人の趣味は色々であって、犯罪につながらない限りは「そういうものだ」と許容されるのが現代だ。
これは当然のことなんだが、反面、人目を気にして遠慮するという価値観が喪失してしまったことでもある。
早くに亡くなる人がいる。
先日も同僚の女が50そこそこで亡くなった。
去年の春に医者から余命宣告を受けていたことを葬式の後で知った。
当人はそんなことはおくびちも出さず淡々と仕事をこなしていた。
ある日職場で
「こないだ左足の太ももが痛なって医者に見せたら『坐骨神経痛ですわ』言われたわ」と愚痴をこぼしていると
その女はしばらく口を軽く膨らませるような仕草をして、思い付いたように
「いかにも年寄りゆう病名ですよね」とにべもない。
「あーそれゆうかなあ、ほんまのことはゆうたらあかんねんで〜」とのやりとりとなった。
思ったことを遠慮や会釈なく口にするいつもながらの会話で、自分の老化を改めて指摘されたみたいになり、ちょっと嫌な気分になった。この時はそんな命にかかわる大病を彼女が患っているとは思ってもみなかった。
それからまもなく死んでしまったわけだ。
その話を葬式も済んで坐骨神経痛の話を思い出したら、大したもんだと思ったのだ。
命が旦夕の間に迫っているのに、いつもと変わらず、淡々と過ごしている、周りとやりとりできていたわけだ。俺には到底できない胆力だ。
しばらく経ってその話を同僚にしてみた。
「あの死んだ〇〇さんな、わしが医者から『坐骨神経痛ですわ』言われた話してやったら、何ゆうた思う❓
『それはいかにも年寄りじみた病気ですね』そんなことゆうねんで、ちょっとすごいよね……………」
わしの言葉を聞き果てもせず、
「あーそれな、年取ったら、身体悪なるよやあ。鼻毛も白なってまうし、耳の毛までそうなるんやから確かに、ショック受けるよな❗️」という。
いやいやいや、そんなことを言いたいわけやないんや。そんなつまらん話題やないんや。
土曜日、仕事から帰り「仁義なき戦い」を見ているうちに熱っぽくなり、風呂に入って寝た。
ところが翌朝はまだ勝れず、37.8分の熱で身体もだるい。お客さんからの注文の出荷作業をしてまたそのまま寝た。
お昼も嫁が用意してくれたシュークリームとイチゴ程度ですませて、8時ごろには寝床に入った。
風邪を引くのはかなり久しぶりだが、寄る年波で長引くと思いきや、月曜朝には熱も引いて身体も軽くなりスッキリした。
知り合いの塾の先生は正社員なんだが、家族がコロナに感染して、自分は濃厚接触者となった。
会社に「仕事はどないしましょか❓せいてる案件もあって休むわけにも」と確認したら
「できたら8日間休んでもらえないか」と要請されてしまった。
その間は有休になるのだが、大してない有休休暇を一挙に8日も取らされるのは困ると不満顔だったなあ。
なんでも新入社員の場合は入社間もないことで、有休が十分なく欠勤扱いになって給料が差し引かれるのだそうだ。
そんなことされて黙っているやつはバカだよなあ。
「翔んで埼玉」とかテレビの
「秘密のケンミンSHOW」
なんかは地方差別を売りにしている。男女差別や部落差別なんかは許されないが、地方差別は構わないというのが今の日本だ。
殿山泰司もそれに便乗して全国47都道府県全てをおちょくってやろうとものしたのが「日本女地図」だ。
殿山がロケや取材で全国を回り、そこでオネンネした女から殿山なりの女の特徴を割り出す。
さらにそこから該当都道府県の女の一般的な特徴を示すのだ。
その上でなぜかかる特徴があるのかという誰もが知りたい理由までも示されるのだ。
もともと2、3人の女と寝たからといって、その県の特徴など導き出せるものでないことは誰も分かっている。
いわんやそこへ至る理由などわかるわけもない。
殿山は何もかもわかった上でおちょくっているわけだ。
例えば青森県の女について、殿山はあそこが実に臭いという。
さて、その所以なんだが、殿山泰司によれば青森は冬場とてつもなく寒い。
だから夜中手洗いに行きたくなってもはばかりまで行くのがあまりにも大変なのだ。
そこで青森の女は布団の横におまるを置いて、夜中催したらそれを使う、寒いものだから勢い後の処理もいい加減になって、これが臭気につながるというのだ。
これだけでもバカバカしいのだが、サービス精神旺盛な殿山はここで終わらない。
なんでも人間の大小便を精製したものは、臭いもなく、これを服用したら精力絶倫になる。
男はそれでいいのだが、逆にその男と交わった女のあそこは臭くなるのだという。
こういうどこまでもウソしかない話はいいよね。
毎年3月終わりあたりに三ノ宮のサンボーホールでやっている古本市は中止だそうだ。
もともと神戸市が補助金を出していたのだが、それが減額された上に、ホールの使用料も値上がりし、また当の古本屋も高齢化が進み「もうやめとくわ」と健康上の理由から辞退するようになり、当然古本屋一軒あたりの負担金額がのしかかってくるわけだ。
ここの古本市はいつも喫茶、軽食コーナーが併設してあって素晴らしかったな。
本棚が並んでいる一階のスペースから少し階段を上がったところにそれはあって、コーヒーをきこしめしながら、カレーをぱくつきながら会場をゆっくり見渡すこともできた。
俺は全ての古本屋に喫茶コーナーが欲しいと思っている。
コーヒーを手に本を選んだり、立ち読みや座り読みが出来たら本当に楽しい。
子ども相手に紙芝居や童話の読み聞かせをやっている古本市がある。
大人相手にもやってほしいものだ。だって細かい字を目で追うのもめんどくさいし、朗読の上手い人がゆったりと読んでくれたら、それこそ心に沁み渡るだろう。
喫茶が許認可関係で難しいとなっても、店の前や近くにキッチンカーでコーヒーやケーキを売りに来てくれればなんの問題もない。
ぜひこれからの店舗ではそうしたいものだ。