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古本屋日誌

2022-03-24 18:56:00

橘玲は例の「言ってはいけない」シリーズで著名な作家だ。

 

2010年に出たスティーブンピンカーの「人間の本性を考える」を手がかりに若者向けの啓蒙書をいろいろ出している。

 

彼の主張は

 

❶生きていくための仕事として他者と比べて相対的優位にあることに精を出すべきだ。

 

❷グローバル化で相対優位にある分野も海外からの安い労働者のために奪い合いになっている上に、グローバル企業は儲けを拡大し格差社会となっている。

 

❸自分の相対優位を確認するには好きなことをしっかりやってみる必要がある。

 

❹人にはいろんな趣向があるとはいえ、遺伝子の縛りからは逃れられない。つまり、マイナーな趣味だといっても必ず層として同好の士がいる。

 

❺ネットなども利用して商売のプラットフォームを自分で作っていく姿勢を保てば道は開ける。

 

橘玲の主張で面白いのは❹だよな。

 

世間にはとんでもない変態的な趣味のやつがいるけど、それも遺伝子的には意味があって生き残ってきたし、同じような趣味の連中が必ずたくさんいるというわけだ。

 

まああれだな、普通は橘のように大風呂敷は広げないよな。

 

俺の店の場合はまともな大学の文系の学生がベースとして学ぶような類の本を主戦力として経営している。

 

左翼が崩壊して学生が教養として身につけるべき知識は崩壊したから、たしかにこういう本の売れ行きは以前に比べたら落ちる。

 

しかし全国に1000以上も大学はあるし、東京は依然としてマスコミや出版社を独占しているから需要は減ったとはいえ、まだまだ侮り難いと思っている。