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古本屋日誌
今日から阪神百貨店は初売りで、8階催し物会場で開催中の古本市も300円均一コーナーができている。
開店は9時半で通常より30分早くなっているが、福袋目当てのお客さんがたくさんいるからだろう。
消しゴム版画や芸能界ルポで有名なナンシー関が『信仰の現場』という突撃ルポを出したことがあって、俺が読んだのは角川文庫なんだが、非常に面白い本で今も根強い人気がある。
それが12月に星海社新書として復刊された。
今回の本は1300円くらいするものの、文庫本には収めてないたくさんの写真が収録してあって、ナンシーマニアの俺としてはありがたいものだった。
その中に東急百貨店の福袋の回がある。
なんでもこの百貨店の福袋はとんでもない景品が出ることがあるそうで、1万円のには車だとかテレビ、ダイニングセットという例があるとの情報だ。
ナンシーが朝の9時に出向いたらすでに行列が6階を先頭にして2階までできていて、階段を使い8階の福袋売り場に出向くことになっているというのだ。
つまり2階から8階まで階段で上がるわけで、あの巨漢のナンシーを思うと気の毒やら、おかしいやらだ。
福袋は5000円と10000円の2種類で、ナンシーは1万円のにして整理券をもらうのだが、その番号は400番台の後半。
なんでも1万円のは限定200なんだそうで、400番台だったら買えそうもないよね。それにもかかわらず整理券を出すのは不思議だ。
さて、阪神百貨店なんだが、今回の古本市は規模が小さく、ちょっと期待はずれな感じなんだが、それでも均一コーナーには1990年の『週刊少年ジャンプ』や『チャンピオン』、筑摩書房からでた箱入りの『宮沢賢治全集』(バラ)、呉智英の初期作品、白水社の『歌舞伎オンステージ』、滝井孝作の献呈サイン本なんかが並んでいた。
明けましておめでとうございます‼️今年もあい変わりませずよろしゅうお願いいたします。
昨日は嫁と西宮えびすに初詣に行き、梅田から姫路行きの直通特急に昼過ぎに乗ったのだが、ガラガラだった。
大阪方面から西宮に初詣には行かないのかとか、やはり十日エビスが本番で初詣での人出は大したことはないのかと思ってみたが、阪神西宮で降りると南側の神社につながるロータリーは大変な人出だ。
露店も、昨今流行りのベビーカステラをはじめ、たこ焼き、お好み焼き、肉巻き、焼きそば、リンゴ飴、焼き鳥、唐揚げ、金魚すくい、射的、スマートボールなどひしめいて、特にベビーカステラの露店には長い行列が出来ている。
西宮えびすは全国のえべっさんの総本社であり、10日の朝6時から行われる福男選びでも有名な商売繁盛のお社だ。
今宮エビスや寝屋川のそれが狭い敷地しか確保できてないのに比して、ここは広大な面積があり、境内には松林、太鼓橋を備えた大きな池、茶屋、銅板で包まれ、修理竣工なったばかりの本殿、その他たくさんの末社を備えている。周囲を取り囲む土塀と赤門は重要文化財だ。
駅から神社に伸びるえべっさん筋は大変な人の波で、ようやく境内に入ってからも本殿までの参道は両側に櫛比する露店と参拝客で埋め尽くされている。
ただ、平安神宮や伏見稲荷と違い、列の進行が早く、参道や階段で立ち止まって待つという時間はほとんどない。ゆるゆるではあるものの、ちゃんと進んでいくのだ。
その理由は拝殿の正面が広くて一度に50人くらいが横に広がって参拝出来ることに加えて、「前に進まずにお参りできます。お賽銭は投げ入れてください。」とのアナウンスが繰り返されていたことによるものだろう。
見てみると本殿正面には横に広がる賽銭箱の上に赤い網が軒下から地表までしっかりと吊るされていて、遠い距離から賽銭を投げてもうまく網に当たって下の賽銭箱に入るようになっているのだ。
参拝客はもちろん最前列まで行ってから、徐にお賽銭を入れる慎重な人もいるはものの、5メートル以上離れた人の波のなかから、伸び上がって勢いよく小銭を放り投げる人もたくさんいる。
こっちの方がお金が最後まで目で追えるので、差し上げました感が出てスッキリする。俺も早速かなり遠くから、力を込めて5円玉を差し上げてきました。
今宮や寝屋川えびすでは「うら参り」と称して、正面からお参りした後、裏手に回り、吊り下げてある大きな木の板を備え付けの木槌でたたきもって、「商売繁盛お願いいたします」と念には念を入れたお祈りを行うのが普通だ。
これはもちろんえべっさんが、つんぼだという言い伝えによるもので、耳が不自由な神様によう聞いて頂こうという工夫だ。
しかし俺の見たところ西宮ではうら参りは行われていないように見えたな。
今日は大晦日で、堺東で仕事をした後、駅にある高島屋の一階で正月の買い物をした。
棒鱈やかずのこ、黒豆、栗きんとん、八幡巻き、鰊のこんまき、たたきごぼう、なますといったお重の食べ物は伝統的ではあるが、味付けも濃く、そもそも味も似通ってしまっている。
これは、以前の正月は10日近く店も閉まっているし、自分も休みで家にいるという生活スタイルから来たものだ。その間買い物に行けないので、勢い傷みにくい濃い味付けのものばかりになっていたのだ。
しかし、今はイオンなんかは元旦から開けているし、他の店も2日からというのもたくさんある、第一コンビニはずっと開いている。いくらでも美味い料理を味わえるのだ。
だから無理して昔のあまり美味しいとはいえない料理を食べ続ける必要はないのだが、習い性になってしまっていて、特段疑問を抱くことなく、おせち料理を食べている人たちも多いのだ。
堺東の高島屋でもお重が15000円くらいから売られていて、買い求める人もそれなりにいた。
でも、551の豚まんや肉団子、焼売、サンマルコの茄子カレー、ドンクのパン、KYKのとんかつをはじめとして、その他本マグロのお造り、サラダ各種、イカ飯、ウナギなども並んでいて人気を集めている。
今年は古本屋の閉店がたくさんあった。
店主の高齢化、体力の限界、再開発による立ち退きなどが原因だ。(難波の「山羊ブックス」も来年3月で閉店すると聞いた)
今も頑張っている店主に話を聞いてみると、「古本市にたくさん本を運んでいくのはな、そんなもん大したことないんや、そんなことよりかは、細かいところが手間がかかってしもて嫌なんや」という。
「本を20冊くらい並べてな、ひぼでくくるんやけどな、そんなもん餅は餅屋やで、造作ないこっちゃ。
段ボールなんかに入れてしもたら、何入ってんのかわからへんやろ。せやし、ひぼ使うねん。
ややこしいのはな、くくった本の束がほどけてしもてな、何冊か本がバラバラと落ってもうて、なおさなあかん時なんや。どの本の束に元あったんか、一々見なあかよって、えらいことなんやで」
大阪球場があった頃は、スタジアムの一階に古本屋街があった。
10店くらいの古本屋が入っていたが、再開発で球場は取り壊されて、現在のナンバパークスとなった。もう、20年くらい前のことだ。
古本屋は近くのビルに移転したが、平田書店はそこには入らず、近くのビルの1階に店を構えた。
ここは大阪の地図や一枚ものをたくさん扱っていて、戦前のものに加えて1950年代の地図帳なんかもあって、それなりの値段を付けていた。
店番のお婆さんは「どこにもないものやから、そういう値段やねん」と口癖のように言っていた。
彼女は大阪の古い地図や資料を販売していることに誇りを感じていて、いろんな大阪弁を教えてくれた。
その中でも「でべそ」というのは初耳だった。「若い頃、でべそや、そういう子や言われましてん。せやけど、おへそのことや思てんのちゃうか❓そやないで。女だてらにあちこちで歩く不良娘のことやで」と言うのだ。
この言葉は牧村史陽の編んだ『大阪のことば事典』にも南陵の『辞典にない大阪弁』にも掲載されていないので、詳細は不明だ。
まもなく撤退する店が増えて平田書店もなくなってしまった。
そして今や、山羊ブックスしか残っていない。大阪球場の奥、南側にはスケートリンクとボウリング場、ビルの屋上には巨大なプールが設けられていたが、これらもない。