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せいゆう丸釣行記
昨日は船酔いで痛恨の中途帰り。漁師として不本意ではありますが、乗り物酔いの経験がある方は同情していただけると信じております。
今日は昨日のリベンジだと、気合を入れて5時出港。
漁場に5時30分に到着し、仕掛け投入。
しばらくして、「グイーン・グググ」とタイ特有の引きがあり、400gほどのチダイがあがってきました。そのあと、「ギュイーン・ビビビ」と、鯖のような引きがありましたが、姿見ることなく天秤根元から外れたようで、取り込めませんでした。
今日は潮の流れが上層と下層で違っていて、なおかつ風の方向が定まらない、経験上大変釣り難い日でありました。しかしその後白真アジを数匹取り込み、天秤に当たりが遠のいたところでサビキにチェンジ。
1投目から子アジの引きがあり、カマスや中アジも混じりそこそこ釣れ始め、ある程度数がまとまった頃、巻き上げ中に突然「ギャーんんん」と、リールが鳴き始めました。
「とまれー。とまってくれーーーー!」と心で叫んでも、一向にとまる気配なし。
普通アジ釣りのサビキに大物が掛かると、仕掛けが切れない程度にドラグを緩めてやり取りしますが、そんなレベルでの話ではない。関取がズンズン引っ張っていく感じで、同じ速度で沖へ沖へと糸は出て行きます。
「じぇじぇー。糸がなくなる」 200メートル巻いているスプールがみるみる細くなって段々心細くなってくる。
実際は100メートルくらい出たようですが、糸がなくなるのは心臓によろしくありません。
それから20分くらいかけて上がってきたのは、20kg弱のオオニベでありました。
過去に13kg位のは釣ったことありましたが、馬力がぜんぜん違ってきますね。
さすがに干物には出来ないので、先ほど市場に出してきました。
ちなみにオオニベ君が大騒ぎしてくれたおかげで、その後まったく釣れなくなり、道具を片付けて帰港しました。
今年の梅雨はなんとなく海が荒れています。このところずうっと波高2.5m位あり、また黒潮丸のトラブルもあってまったく漁になりませんでした。
先月23日に漁に出て以来、1週間もお休みしています。サラリーマンだったら間違いなくクビでしょう。
昨日の天気予報では1.5mのち1.0mとのことで、今朝2時起床。さっそく準備して港に4時前着。朝ごはん食べてラジオでニュース聞いて5時出港。
今日は予備船での出港ですので、いつもより慎重に操船し港の外側にさしかかったところ、「じぇじぇじぇ!なんだこのうねりは・・・」
なんと2mを越えるうねりがまだ残っていたのです。それに加え、北からの波風も加わり、さらに予備船は船幅が短いため、とにかく揺れまくります。特に横揺れが激しい。
嫌ーーーな予感。なんか危なさそう。なんかやりそう。やっちゃいそう。
そうなんです。自分は船酔いしやすいのです。若いときは酔い止め防止のアンプルを飲んで釣りをしておりました。最近は年重ねて鈍くなったのか、普段はあまり酔わなくなったのですが、これくらいの波だと危ないのです。
案の定、イカリ入れて、仕掛け作り、第1投する頃には口の中がネバーっとしてきて、のどの奥から酸っぱいものがこみ上げてまいりました。
ヤバイ ヤバイ、と思いつつ青アジ1匹・白真アジ1匹釣り上げたところで遂にギブアップ。
へろへろの状態で逃げるように帰港しました。
ところで青アジと真アジの違い分かりますか?
写真で分かると思いますが、青アジは丸い・背びれと尾ひれの間に独立したひれがある・目が妙に透き通っている・背中が青い等の特徴があります。
青アジはムロアジの仲間ですから、真アジとは種類が違いますよ。食味も真アジより劣り値段も安いのですが、新しいうちは変わらなく美味しいですよ。
ちなみに写真では、上が青アジ 下が真アジです。
どちらも35cmありました。