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古本屋日誌
雄猫のカイは6つになるがなかなか私にはなついてくれない。
昨日の晩も夜中寝ようと二階に上がったら階段の先にいる。さて寝ましょうと「さあカイチーン」と呼んでみたが音沙汰なし。
布団に入ってみたら実に温い。さっきまでカイがくるまって寝ていた証拠だなあ。しかし私が入っていくと嫌がって出て行く。
その足で嫁の布団に入ったようだ。
生理的に受け付けないのかもしれない。先日も小学生から「私のじいじとおんなじ臭いがする」てなことを言われたから、臭いには取り分け敏感な猫にはより毛嫌いされるのかもしれない。
しかし嫁は猫が外に行くのを嫌っていて絶対に出さない。それに比べてわしは寛容なので猫が外出したいそぶりを見せたらちゃんと出して差し上げているし、ふんしのお世話もして差し上げているし、カリカリも入れて差し上げている。
しかしまだまだ努力が足りないようだ。
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先日留守電で「こちらは秋田県の秋田刑務所ですが、電話をください、内線の〇〇です」と入っている。
秋田刑務所に知り合いはいないし、記憶では刑務所に本を送った覚えもない。間違い電話かなと放っておいた。
すると今度は「会計課」から着払いのゆうパックが来ているという不在連絡票がポストに入っている。
たまーにうちがお送りした本がお気に召さないとのことで返品を希望されるお客様もおいでだが、その時はあらかじめ」こちらのチェックミスですみません、つきましてはゆうメールの着払いでご返送お願いいたします」「ほたら着払いで返送するからよろしく」てなやりとりがあって送り返されてくる。
それもなしにいきなりの返品とはびっくりだ。
そういう変な客のことだから送料だけでなく、本代も着払いで払え‼️と要求しているのかもしれないな、でもそれは本の状態の確認もできないし応じるわけにはいかない。
でも郵便局の職員に迷惑をかけるわけにもいかないしどうしたものかな、本の代金も含めての着払いならその場で送り主に電話して確認しその上で受け取るかどうか決めようと思った。
結局その着払いのゆうパックは送料だけの請求で980円だった。送り主を見てみたら秋田川尻新川町の会計課となっている。よくわからない。
どうしょうか迷ったが980円なので支払うことにした。
開封してみたら印刷された文章が入っていて秋田刑務所会計課となっている。
なんでも囚人宛の差し入れとしてお宅から本が送られてきたが、法令によれば差し入れをする場合は差し入れ人の名前などが明らかでないと不可能だからこの本は受け取れない、よって差し戻すと書いてある。
ふーんよくわからないけど誰か囚人の友達が本でも差し入れしてやろうとしたということなんかな。
でもこの役人て郵便局のセールスも兼ねてるんだろうよ、本の代金は230円と送料390円で合計620円でしかない。それをゆうパックの着払いの980円を使ってわざわざ差し戻すのだから、おもろいやつだよなあ。
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「ビッグコミックオリジナル、増刊号」などに個性的な漫画を連載している花輪和一の色紙が出回ることがある。
花輪は「ガロ」の頃からの作家で絵の魅力に合わせて不思議な世界観やストーリーに憧れる人も多い。
銃のコレクターで趣味がこうじて銃刀法違反で逮捕、服役しその模様を「刑務所の中」と題して作品化し、これはかなり売れた。
かくいう私も花輪のファンの一人で彼が出所して直後あたりにネットで不動明王と例の顔の大きな女の子の色紙を3万円で売っていたことがあっていろんなバージョンがあって迷ったが早速買わせていただきました。
神戸の元町にある古本屋「ちんき堂」に先日伺ったらちょうど花輪和一の色紙を包んでもらっていたお客さんがいた。
店主によれば「こっちから頼んだら描いてもらえる」とのことで、さすがは「古本パンチ」「猟盤日記」の著者だけのことはあるよなあ。
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コロナ騒動で滋賀県では面白いシステムが生まれている。
旅館やホテルに宿泊するということで1000円のクーポンを買うと、宿泊する際4000円引きとなり、おまけに県内のスーパーとかいろんな店で使える金券5000円分もらえるのだ。
ということはもし5000円で泊まれる宿に宿泊したら4000円引きになるから宿泊費は千円で済んでしまう。その上金券5000円もらえるんだから儲かって仕方ないよなあ。
私が思うに滋賀県民はあげて安宿を泊まり歩いているだろうよ。
管理通貨制度のもとではインフラにならない限り通貨はいくらでも、原資に頼ることなく発行できる。
よく「国会議員の歳費はわれわれの税金だ」とか言ってる人がいるけどそんなことは全くない。
税金はインフラを抑えるために自由に使える通貨の量を制限しているだけで、そんなものは財源にはなっていない。
滋賀県を範として大阪でもジャンジャンお金を流してもらいたいものだ。
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急に値段の上がる本がある。
今まではせいぜい1000円くらいだったのに何のはずみか10倍くらいに跳ね上がり、またそれがよく売れるという事例だ。
新潮文庫の永沢光雄の「AV女優」などもその一つで長らく100円くらいで売っていた本だ。
これは前にも書いたけれど、永沢がどういうルートや手法でやっているのかは謎だが、ともかく相手の女優の懐に入るほどの人間関係を作った上でのインタビュー集で平々凡々で名もなき人たちの興味使い人生が語られている。
その辺に転がっている芸人風情のチャラチャラしてるだけで、先祖は有名人でしたとかいう判でついたようなつまらない人生とは全く違うわけだよ。
それはさておきこのところ異常な高騰に見舞われているのが「現代の俳句」だ。
この本は平井照敏が講談社学術文庫から出しているもので、これまでは千円くらいだった。
ところが今は品薄で1万円くらいする。
様々な俳人の句を絶妙の配列で収録したアンソロジーでたしかに便利な本だと思う。
しかし急に値段が上がっている理由がよくわからない。
講談社学術文庫には「現代の短歌」と題された本もあるがこちらは高騰していない。
またちくま学芸文庫には川名大の「現代俳句」全2巻があって、こちらは主要な俳句のアンソロジーで、さらに解説も充実している。しかし値段は以前から2000円くらいで大したことはない。
河出文庫から出ている同じ平井の「新歳時記、全5巻」も高騰している。
このシリーズについてはテレビでも毒舌をかましている夏井いつきが取り上げて「この本にあることばの元々の意味というあたりが魅力だ」と書いていたのが高騰に拍車をかけることになったようだ。
しかし同じ平井の本でも河出文庫の「俳枕」全2巻は全然昔と変わらない。
こちらも西日本と東日本に全国を分けて俳句に読み込まれた地名を考察した本なんだが、普通の人は季語には気を使うが地名にまでは想像力を馳せることはないと見える。
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