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せいゆう丸釣行記

2015-09-19 02:32:00

安全保障法案が、先ほど参議院で可決されてしまったようだ。

 

以前この欄で、集団的自衛権やその他の法案を改正したいなら、憲法改正から取り組むべきではないかと書いたことがある。

 

ほとんどの国民がこれらの法案の意味と重要性は分かっているとは思うが、まだしっくりこないんでしょうね。

 

そりゃそうだろう、憲法学者が違憲だと明確に訴えているのに、耳を傾けない政府と与党の頑な姿勢に反発は誰でも覚えるはず。

 

ましてや皆さん年取って記憶力なくなったと言いながらも、去年だったか安倍さんがアメリカの議会で集団的自衛権の法案を通すとお約束されたお姿を、明確に覚えていらっしゃるんだよね。

 

今の流れは、国内にどれたけ反対があろうと優先すべきはアメリカとのお約束を守ることであり、「政治家は時として国民の反対意見を押し切ってでも判断しなければならない時がある」 ときれい事で片付けようとしている風に見えてしまいますね。

 

国民にアメリカとの関係を知らない者はいない。義務教育を受けてきたお人であれば、漏れなく教えられてきたはず。

 

だから現状として、日本って国は敗戦国であって多くの部分をアメリカに従いながらも、存続繁栄してきた不思議な国とも言えますが、それを受け入れながらも日本独自の道が何かないか、それを戦後の日本人が模索してきたのも事実。

 

その一つが戦争放棄をどんなことがあっても守りぬく精神ではなかったろうか。

 

アメリカが主導して作り上げられた憲法ではあるが、世界の情勢がどう変わろうが近隣諸国がおかしな動きをしようが、武器は持ちません・戦争には絶対加担しませんと貫いてきましたわな。

 

「お金は出すけど戦地には赴きません」 と言って何が悪い。

 

少なくとも「積極的平和主義」 の耳触りの良いお言葉より美しいのではないだろうか。

 

 

 

重要性はわかっているがしっくりこないうちに、何か勝手に政治家の連中が決めてしまった感のある今回の法案可決劇に声を上げる若者の姿を見かけるようになりましたね。

 

声を上げることは大事なことで、選挙で投票した政治家が自分の考えと違う事をしたら即異を唱えることは誠に良いことである。

 

最近話題となってるシールズと名乗る大学生が中心となった団体があるが、そのリーダーが国会の委員会で述べてましたね。

 

「私たち国民はあなた達の行動を忘れません。」

 

 

 

そうそう、どうしても納得いかん法律が作られたら、次の選挙で政権ひっくり返しその法律を改正すれば良いだけの話で、悲観することはない。

 

景気回復ばかりに期待を寄せてた国民に責任があるのは当然であります。

 

経済ばかりに気を取られていると、こんな暴走を許してしまうことになるのじゃないかな?

 

期待を膨らませた結果、一部の企業や富裕層がさらに豊かになっただけで、フツーの国民生活はさほど変わらんのがアベノミクスの現状じゃない?

 

 

 

 

「景気を回復してやったから俺のいう事を聞け」 的な奢りたくった発想が今の政権にあるやなしや、今こそ見極められる絶好の機会ではなかろうか。

 

心静かに涼やかな目で見守りたいものだ。