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せいゆう丸釣行記
昨日の波の予報は2.5mでありましたが、例によって自分の目で確かめんと気が済まず、いつの間にか足が内海港に向いていた。
堀切峠から見た波の状況は南東からのかなり大きな波が押し寄せておりまして、とても釣りが出来る状況にはありませんでした。
「5月の連休の頃は天気の変化が激しいんですよ」 と、お天気の森田さんが言っていましたが、一昨日あたりからどうも怪しい感じになってきましたなあ。
ところでお船に関して最近ちょっと気になることがありまして、結構遠出して走っているにも関わらず今までのように電圧がなかなか上がらず、イカリの打ち換えを頻繁に行うと魚探の電圧不足を示すアラームが鳴り出すのであります。
明らかに充電不足なのですが、配線はしっかりしているし、ダイナモのベルトの張りも問題なくテンションかかっているので、疑わしいのはダイナモ本体。
エンジンかけると充電のランプが消えるので一応充電はしているようだが、発電能力が相当低下しているのであろうと判断してダイナモ本体を交換することに。
ヤンマーの場合同じエンジンのシリーズでは共通部品が多く、予備で保管していた3LMのダイナモを取り付けることにいたしました。
船の整備の場合スムーズに進まなくなる第1の原因にネジのサビ付きでありまして、ピカピカのエンジンであればほとんど考えずに済む問題でありますが、長年稼働しているエンジンは知らず知らずにネジがサビで固着して外れないことがままあります。
無理して力任せに回そうとすると 「ポキッ」、をやらかしてしまうのです。
これやっちゃうとジ・エンドでありまして、もうたいへん。
周辺の取り付けパーツをメーカーから取り寄せ、改めて組み直さなければならないのですが、下手するとあちこちで 「ポキッ」、が発生する恐れもあり、収拾つかなくなることも・・・。
そんなアホなことしますとしばらく船が出せない状況に陥り、エライな迷惑かけてしまいます。
昨日は素直にネジが全部外れてくれたので事なきを得ましたが、船の機関整備には車のエンジンの整備とはまた違う難しさがありますね。
ダイナモ交換を終えてキャビンで昼寝でもしようかと考えつつ、何気なくプロペラ周辺を見回すと 「何かおかしい」。
プロペラとアノードの位置関係が何かおかしい。水の光の屈折ではなさそう。
もしやと思いつつドライブを上げてみると、なんとアノードを留めている4本のボルトが全部欠落してアノードがプランプランしているではないか。
ドライブの修理をする場合船をドックして行うのが当然なのですが、そんな時間ないので船尾から身を乗り出しての作業を決意したのでしたが、下手すると部品を海中にポトリとやってしまい大事になるためやりたくなかったが、こうなりゃ仕方がない。
六角レンチでペラのコーン取り付けボルトを慎重に回し、コーンが回ればオッケーなのですが、だいたい固着していて外れないものですが、前回ペラを外したのがひと月前くらいだったからあっさりと回せて事なきを得ました。
一旦下船して市内のナフコに向かいボルトを購入して船に戻り、取り付け作業をが行いましたが、おかげさまで部品を海中に落とすことなく無事完了しました。
あのまま気が付かずに運転していたらどうなっていたやろうかと考えると、ゾッとしますな。
ペラとドライブ本体を著しく損傷させ、修理不能となる可能性もあっただけに発見が早くて良かったと胸をなでおろした次第です。
自分は船や車の修理を全てやりますが、修理するたびに勉強になることばかりですね。
特に船の場合沖で止まってしまうと命に関わることもある訳ですから、いつも五感を働かせて機関や船体のコンディションを気遣わんとイカんなあと思った次第です。
そろそろ出勤のお時間になりますが、さあ今日は漁に出られるでしょうかね?
間もなく出立します。