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せいゆう丸釣行記
お魚を釣り上げると嬉しいものですが、特に食べて美味しいお魚は格別の嬉しさがあるものです。
お店にお魚を出品しているからその売れ行きは手に取るように分かるのでありまして、宮崎での売れ筋お魚の第1位は圧倒的に他を引き離しマアジなのであります。
意外にも立派な真鯛あたりは売れ残ることが多い。
チダイあたりだと比較的売れるけど、でかくなるとまず売れない。
多分包丁さばきの問題だろうと思いますが、マアジは出せば必ず完売します。
それも結構良いお値段で。
しかし釣ることと食べることとはちょいと違っておりまして、磯からひたすら真っ黒なお魚を年中追い求めている方も多いですし、船を走らせっぱなしで大魚を狙っている御仁もいる。
釣りは必ずしも食と直結しない場合があるようで、それこそ趣味の世界なんでしょうなあ。
昨日はご常連のさんと、初めてお越しの方との釣行となりました。
鯛ラバもされると聞いておりましたので、根魚も多い黄金の瀬にとりあえず行ってみることにしました。
ところがある程度潮が流れているようなのですがイサキは全く食いついてきませんで、鯛ラバもノーヒット。
キチマンまで足を伸ばしてみましたが良型のオナガメジナが食ってきたばかり。
お客様と相談の上サビキのアジ釣りに舵を切り、ゲルマン民族大移動のごとく南に移動することに。
フツーのお船でしたら大げさな表現になりますが、せいゆう丸は時速12kmでしか走りませんのでそれこそ大移動なのでして、1時間かけていつもの沖の瀬に到着。
でもその間、お仕事で睡眠不足気味だった方がお布団でぐっすりお休みになられたので、割と良い時間だったかも。
先に到着して釣りをしていたお馴染みの漁友のSIの情報で、サバにアジが混じる感じがわかっていましたので安心して船を付けようとするのですが、上の潮と下の潮と風向きが全部バラバラでどこに船が流れるのか全然分からず、目的の場所に付けることができない。
毎日船を操って漁をしている自分ですが、たまにこんなことに遭遇して頭の中がグチャグチャになることがあります。
計算では解決できない何かがありまして、多分長年漁師をしている方だとこの事象はお分かりになることでしょう。
でも暫くすると意味がわかってきて目的のポイントに船をつけると全員入れパク状態に突入され、終わってしまえばそこそこの豊漁となりました。
一昨日姿を見せなかったデカチンアジも数匹お出でとなり、皆さん喜ばれるお顔を拝見でき、やっと責任を果たせて胸を撫で下ろすことができました。
普段大物の釣りに慣れていらっしゃる釣師でもアジが釣れるとなると大いに喜ばれるようでして、このアジ釣りだけは食と趣味が一致する貴重な釣りと言えるのではないでしょうかね。
ああそうだ、ARさんはこの釣行記で何度かご紹介させてもらっている、「宮崎で釣り。たまには遠征したい!」の筆者でして、とにかく釣れる魚の写真を撮りまくっている。
どんな外道でも、いや外道のお魚に興味があるようで、ハゼみたいな魚を釣るとニカニカしながら嬉しそうに写真を撮っておられる。実に不思議なお方だ。
近々喜界島に遠征されるそうで、大物と格闘するのが楽しみと思いきや、お話を伺うとまだ出会ったことのないお魚との対面を楽しみにしておられるようだ。
世の中には不思議なお方がいらっしゃるものだ・・・。
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