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せいゆう丸釣行記

2015-02-28 02:09:00

とにかく1匹のアジを釣るのに苦労している状況なものですから、そのお話をさせていただきましたところ、Iさんもこの釣行記を見ていただく中で現状を理解いただいておりましたのでそういうことになりました。

 

お客様には魚を釣って、楽しんで、美味しく食べていただきたい自分としては常に思っておりまして、ここ数日の苦労を考えるとそうせざるを得ませんでした。

 

さて、天気予報ではあまり海況が良くないような伝え方でありましたが、ところが実際海に出てみるとかなりの凪ぎで、漁をするには楽チンな状態でありました。

 

ノーヒットのキリキリパーを終えていつものポイントにむかうことにしました。

 

金曜日は例の疫病神が出没する確率の高い日でありまして、ある情報筋から間違いなく出没するとの情報を得たので、迷ううことなく向かった訳であります。

 

この釣行記で何度も書いておりますが、自分はこのポイントに相当な愛着がありまして、一番乗りして最高の場所を確保するのをノルマの一つにしておりますので、疫病神に先を越されるわけいかないため、自然足がこのポイントに向くのであります。

 

潮は軽い上りのようで、南側になんか懐かしい魚影が魚探に映っている。

 

ここ数日お魚がラマダンに入ってから全然魚影が確認できなかったので、小魚かもと疑ったが形・格好がどう見てもアジの群れに見える。

 

とりあえずイカリを投入して船を固定させ仕掛けの準備をしていると、予想通り港から全速力でこちらに向かう疫病神の船が迫ってくる。

 

一目散にこのポイントというか自分の船にまっしぐらに向かってきて、ろくすっぽ探しもせずにせいゆう丸の風上側にイカリをドボンとやらかした。

 

自分は既にイカリを巻き上げ場所替えの行動に入っているので、後から来た船は常識的には先の船が落ち着くまで待つのであるが、この男にはそんな常識が通用しない。

 

ついにせいゆう丸の船長の怒りが爆発し疫病神の船に横付けして怒鳴り散らすことに。

 

ところがこの疫病の神様はキョトンとしていてなんで怒られているのか理解していないご様子。

 

「とにかく離れろ!」

 

この言葉に渋々移動を始めたが、ウインチが無いので自分のイカリ綱を揚げるために走り出したのだが、なんとせいゆう丸のイカリロープを引っ掛けたまま全速力で走って行くではないか。

せいゆう丸は数十メートル疫病神に引っ張られてしまったのでありました。

 

やっとお魚の群れの上に船を着けられたかと思ったら、このトラブルでおじゃんに。

 

2度目のブチ切れで疫病神を再度怒鳴り散らすことになり、血圧も最高に上がる。

 

3度目のブチ切れはいつの間にかスルスルと自分の船の上流にまた忍び寄ってきてもんだから、「どっかに行ってしまえーーーー」、と絶叫してしまいました。

 

さすがに居づらくなったのか疫病神は南の方に消えてしまいました。

 

つまらん時間を疫病神と共有してしまい、その間にお魚の群れは消えてしまいました。

 

しかし自分だけになったのでゆっくり探しておりますと新たな群れを発見して、終漁までに1件のお店に出せる程度は釣れてしまいました。

 

ようやくお魚のラマダンが明けるのでしょうかね。

 

サイズはほとんど中アジの大くらいで、デカチンはほとんどいませんでしたが、久しぶりのお恵みに感謝するとともに、今日乗船予定でしたIさんに悪いことしたなあと思った次第です。

 

海はやっぱり出てみないとわかりませんね。

 

帰港して Iさんに結果を報告したところ、「良かったですね」、と祝福していただき感謝した次第です。