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せいゆう丸釣行記
便乗型とはいえ、せいゆう丸は遊漁船なので釣れている情報を発信することがまっとうな姿と心得ておりますが、自分は釣れない情報の発信も大事な仕事と思っております。
釣りに行かれる皆さんは釣れるイメージを膨らませて釣行されると思いますが、当然自分も同じです。
最初から釣れないことを前提に釣りに行く人はいないのあります。
当たり前のことですが、釣りをするにはそれなりのコストがかかります。
まあパチンコみたいにジャカジャカお金を捨てるほどではないとは思いますが(自分はしないので分からないが)、餌代・道具代・車の燃料代・食料・飲み物など、結構お金かかるんですよね。
さらに船に乗れば、それにら加えて経費がかさんでしまいます。
ごく一部の、お金に不自由ない生活送っておられる幸せな人以外は、ランチ代や晩酌にも気遣うのが普通なのです。
従って、せっかくのお休みの日に経費をかけて釣行に望む皆さんは釣れなくては面白くありません。当然です。
だから遊漁船の船長は、「一匹でもいいから何とかして釣らしてあげたい」と、真剣に取り組むのであります。
結構プレッシャーがかかりますが、お客様がお魚を釣った時の嬉しそうな表情を拝見することが自分の喜びなのです。
という訳で、釣れない情報を正確に発信するのも大事な仕事と考えているのであります。
さて、前置きが長くなりましたけど、昨日も今日も漁に出ましたが、昨日は本カワハギ5匹・チダイ2匹・アジ1匹の貧漁ありました。
そして今日はほとんど経験のない完全ボウズでありました。
アジ子一匹釣れなかったのであります。
午前6時から11時までの5時間、野島沖・イルカ前・伊比井まで足を伸ばし、イカリを打ち替えること10数回、仕掛けを入れては上げ入れては上げを繰り返して、1匹のお魚を釣ることができなかったのです。
一応自分は釣ったお魚をお店に出荷して生計を立てているプロの端くれではありますが、何も釣れないことは至極稀であります。
時には天気が急変して帰港することになり、結果としてボウズということはありますが、今日のようにすごく良い感じの上り潮で、海の色も良く波も穏やかなのに、なぜか魚の姿がなくてアジ子一匹釣れない日は本当に珍しい。
自分が使っている魚探は、お魚のサイズがおおまかわかる優れものですが、たまに最近中層に湧いている白サバフグの幼魚らしき魚影が見えるが、サイズの出る魚の姿が出てこない。
ついに力尽きて、心折れて帰港しましたが、港の堤防で釣りしている人の仕掛けにアジ子がキラキラしているのを目撃。
超がっかりしました。
まあ自然を相手にするのはこんなものなのでしょうかね。
でも気を取り直して、明日はサボテンの沈船に行ってみます。