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せいゆう丸釣行記
思いもしなかった昨日の早朝の雷雨でキャビン内はぐっしょり濡れてるだろうと、半ば観念してキャビンのドアを開けたところ、あら不思議、なぜかほとんど雨水は侵入してなくてお布団もセーフでありました。
風向きが良かったのが原因なのか分からんが、とにかく助かりましたわ。
初秋とは言え、日が昇るとまだまだ暑いので昨日は作業せずに下の港をぷらぷらと散策したところ、いつの間にか船尾にスパンカーをおっ立てたプロ仕様のマキ・シャカ船の増えたこと増えたこと。
そりゃもう、プロ中のプロの猛者集団のようでしたわい。
そしてどの船も新艇ばかりで、ピッカピカでこれまた速そうなんだわ。
そりゃお魚がイヤと言うほど釣れる訳だわね。
せいゆう丸なんて日清・日露の頃の船だし、アミエビの臭い汁でいつもブンブン蝿がたかってるし、フナムシが普段から生活の場にされてるから、同じ船なんだろうけどマキ・シャカ船とは全く比較になりませんわね。
さらに釣り師の格好なんか比べようもないくらい違ってて、黒を基調としたピチっとしたウェアにサングラスに、帽子がこれまたまたサファリハットときてるから、とにかくスポーツ感満載でカッチョいい。
それに比べてせいゆう丸の釣り師の格好といったら、ヨレヨレの作業着でスポーツ感などまるでゼロ。
帽子なんてベトナム風の麦わら帽子だから、傍から見たら朝鮮半島からの難民が食料調達のために釣り糸垂らしてるぐらいにしか見えないだろうよ。(笑)
結局世の中は見栄えが全てでありまして、昨今の船釣りの釣果は船の大きさ・新しさ・速さでほぼ決まり、あとは釣り師のタックルとウェアで決定づけられるみたいだわさ。
早い話がお金が全てということだわな。
だけどそれにしても、あれほどうるさいくらい付近をマキマキ・シャカシャカしてた帆柱船の姿を、最近全然見なくなったのは不思議なんだよな。
暑いからなのか、それともそろそろ飽きてきたのかは分からんけど、ハタっと見かけなくなりましたなあ。
涼しくなってきたらまたワラワラ出てくるのやろか?
でも、なんとなく飽きが強くなってるような気がしますがよ。
さあて、せいゆう丸は飽きが来たとか言ってる場合ではなく、しかも凪ぎだから今日もお魚捕まえに沖に出ますが、今日こそは美味しいお魚に恵まれてほしいものです。