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せいゆう丸釣行記
昨日の続きです。
エンジンが上手いこと始動出来てケロシンのみで発電出来たところまでは良かったけど、ノッキング(デェトネーション)の問題はどうしたのか?という疑問が出てくるのは当然のことだと思います。
過去には灯油を燃料にしてバンバン50というバイクをお釈迦にしたし、2014年12月14日のこの欄で書いてたが90馬力の船外機を同じように壊してしもた。
いずれもノッキングでガスケットを損傷したから今回も同じ結果になるかもと案じていたが、サイドバルブという極めて原始的な給排気機構のおかげで全くノッキングが起こりませんでした。
SV(サイドバルブ)は4サイクルエンジンの初期の弁機構でありまして、今ではこの手のエンジンにお目にかかることはほとんど無い。
その理由として構造が簡単だけど、構造的に圧縮比を高めることが出来ず熱効率が悪くて燃費が悪いからなんですが、この低圧縮比(5:1程度)が幸いしてケロシンでもノッキングを起こさないのだわ。
そんな訳で、ホンダの昔の発電機にはSVエンジンが使われてたのを知ってたので目を付けてたのだけど、まさにドンピシャ目論見が的中しましたわ。
熱効率が悪いから発熱量も燃料消費も若干多いけど、安い灯油が燃料だから全く問題無いですわね。
問題が考えられるとしたらシリンダー及びピストンのヘッドにススが溜まりやすくなる可能性がある位で、シリンダーヘッドに弁機構を持たないから2サイクルエンジンのヘッドと同じみたいなものだから時々開けて掃除してやれば良い。
この図を見て分かる通り、模型エンジンみたいな簡単な構造してるから、分解なんか朝めし前ですわ。
という訳で、騒音の問題さえ解決すれば長時間船の中で発電可能となり、ボートライフを大いに楽しめることになるけど、騒音を抑えながら廃熱をいかにして外に排出するかを考えねばならぬ。
まだまだ克服しなければならない事案が山積みですわい。
さあて今日は昼までの予定で沖に出てみますわ。