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せいゆう丸釣行記

2013-06-21 16:55:00

台風4号は、東シナ海で温帯低気圧に変わったようです。九州南部も大きな被害を受けることはなさそうですが、油断は禁物ですよね。

 

今朝4時過ぎに港に到着し、ロープのつなぎ直しをしたり隣の船との位置関係を確認してきました。自分の母港は地元漁船の避難港なもので、写真のとおり狭い避難港に大きな漁船がひしめいています。勢力の大きな台風が直撃した場合、避難港とは言えど相当揺れますので、大型漁船のロープが小型ボートを押さえて沈めてしまうことがあるのです。ですから、漁船のロープが自船にからまっていないかを確認することはとても重要なのです。実際数年前、隣の船が沈してしまいました。ほんのちょっとずれていたら、間違いなく自船が沈していたことでしょう。ああ怖!!。

 

ところで白真アジについて、旬は何時なんだろうか?と思うことがよくあります。

 

食べ物には必ず旬があり、旬の食べ物を楽しむのが日本人の食文化だと思います。

大根・高菜・トマト・ピーマン・スイカ・栗・桃などの野菜や果物には当然旬がありますし、その季節が訪れることを皆心待ちにしますよね。

最近はめっきり季節感がなくなり、スーパーに行くといつでも当たり前のように売り場に並んでいます。心待ちにすることがないから、感謝の気持ちが薄らいでくるのかも知れません。

まあとにかく生き物には旬があるわけで、白真アジにも旬があるはずです。

自分的には、白真アジの旬は今ではないかなと思っております。

自分は漁を終えると血を抜いてお腹をすぐ裂きますが、近頃の白真アジのお腹には真っ白な脂肪を蓄えています。腸の周りに、ねっとりと取り巻くようにあります。

黒毛和牛のような上品な脂肪の色をしていて、炙って食べたら本当に美味しそうです。冬場にも同じ状態になる白真アジを見ることもたまにありますが、今の白真アジはほとんどそんな状態です。たぶん旬なのでしょう。

今作っている干物は脂が良く乗っていて、ほんとうに美味しいですね。

ふわっとしてほっこりした食感で、豊かな旨味がじわっと口の中に広がります。

是非たくさんの方に食べていただきたいと思います。

 

次回はどんなアジが美味しいのか、漁師の目線でお話したいと思います。