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せいゆう丸釣行記
普段から質素につましく暮らしているかあちゃんのおふくろさん(義母)においては、若い時から苦労に苦労を重ね、想像を絶するような厳しい労働と貧困を味わってきたらしく、その質素な生き様には尊敬すべきところが多々あり今の自分の生き方に大いに影響を与えてくれてると思っております。
義母は今年89歳で、義父は十数年前に他界してて一人で市営住宅に住んでいるけど、それはそれはしっかりなさってて今までに心配かけるようなことは一切なかったですわ。
その義母が昨日の午前中、いわゆる「ハイハイ商法」に引っかかったらしく、急いで義母宅に行ってみると商品の敷マットとティッシュなどのオマケが入った大きな袋が置いてありました。
想像してたのは「騙された!」とさめざめ泣いてる義母の姿でしたが、意に図らずケロリとなさっておられ「何しに来たん?」てな感じでありました。
色々話を聞いてみて分かったことだが、訪問販売に一番警戒してて引っかかりそうもなかった義母が見事に罠にハマったのは、日本人特有のご近所さんとの集団心理だったようだ。
「皆んな買ってたよ」とサラリと言ってたが、敷マットが20数万円もするはずが無いと思わせない商法には、ただただ頭が下がりますわ。
もう5年くらい前になりますが、お知り合いの爺っちゃまに誘われて「ハイハイ商法」の会場に社会見学がてらに行ってみたことあるが、もうそれはそれは高齢者の集団心理を掻き立てるように若いお兄ちゃんが「おかあさんといっしょ」的な身振り手振りで気持ちを高揚させ、オマケを奮発して最終的には高額商品を買わせるのだが、その時気が付いたのはスタッフの中に引っかかりそうな高齢者をひたすらウォッチしている人物が居たことでしたねえ。
その人物は自分のように懐疑的な目をした人間には一切目もくれず、引っかかりそうな高齢者を見つ出そうとしてて、多分その道のプロなんだろうなあ。
とにかくヒット率を上げるのがあの商法のキモみたいで、恐らく緻密な確率論で行動しているものと思われる。
地域性とか季節とか曜日とか人口数とか、事前に入念に調査した上で会場を確保して開催すると思われるが、今回の義母のケースでは何と同じ市営住宅の棟の一室を使ってハイハイ商法してたみたいだ。
しかもその玄関には「○○班長」の張り紙が。
最初はエレベーター横のフロアーで人を集め、次にその一室に誘導して「ハイハイ商法」を展開したみたいで、集まったのは皆お知り合いのご近所さんってことになりますわな。
「皆んな買ってたよ」とか「○○さんも買ったよ」と義母がしきりに言ってたところを見ると、彼らは高齢者の集団心理を巧みに突いて、不当な価格だとすぐには気が付かせない巧妙な手法(手口)でヒット率を上げてるみたいだ。
しかも「この敷マットの効果が出るまで時間がかかるので、最低でも一週間は使ってくださいな」と言ってたらしいので、これは明らかにクーリングオフの8日間を回避するためのものでありましょう。
さらに義母から現金を下ろさせるために車でATMに連れて行く念の入れようだから、今日早速宮崎県消費生活センターに赴き情報を流し、クーリングオフの手続きを行いますわ。
今回の件について懇意にさせてもらってるお方から警察に届けておいたほうが良いよとの助言に従い北警察署に届けたが、あとあと何かあった時には「警察に届けてますよ」で済むから、本当に安心ですよね。
ご助言ありがとうございました。
さあて今日は朝早くからジモ・ミヤ・タビでボッタクリの旅行に行く予定でしたが、そんな訳でクーリングオフの手続きしてから出て行くことにしますわね。
老人を抱えてると、本当に何が起きるか分かりませんわい!(笑)