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せいゆう丸釣行記
自分はこの欄で日記の代わりとしてできる限り毎日書いてきましたが、ここ最近おふくろの面倒見のため自宅に帰れず、更新がままなりませんでした。
一昨日、脊椎の圧迫骨折で入院してた親父がひと月振りに退院して帰宅したが、まさかまさかの展開で大ごとになってしまいましたがな。
あれだけ 「お父さん、お父さん」 と親父なしでは生きていけなかったようなおふくろが、我慢して待ってたこのひと月の間に認知症が一気に進んでしまったらしく、どうした訳か親父と顔を合わせるのも嫌になったみたいで、とてもじゃないが一緒に生活出来ない状態になってしまいました。
可哀想なのは今年95歳になる親父でありまして、ひと月背中の痛みに耐えて治療を受けリハビリを頑張って帰宅できて、おふくろと泣きの再会を果たすつもりであったろうに、卒倒するような罵詈雑言を浴びせられ 「生きる望みがなくなった」 と意気消沈してポツリと漏らして涙してましたわ。
おふくろにおいてはどうやらコロナで面会が出来ず寂しさが限界に達してたみたいで、そのストレスが認知症を一気に悪化させることになり、過去の辛くて苦しかった時代のことだけがフラッシュバックで蘇り、親父を憎む気持ちを増幅させてしまったようだ。
無理やり一緒に居らせると間違いなく警察沙汰になるだろうから、仕方なく今現在おふくろを我が家に連れて来てるが、ご本人さんはケロッとしたもので、何事もなかったように快活におしゃべりされておられる。
認知症という病気が一定の方向とか人物とかに憎悪感を抱かせるようになるみたいで、気の毒なことにその対象が親父だったということだろう。
この先どう対処すれば良いか今のところ皆目見当もつかないが、いずれにしてもひとり暮らしになった親父の面倒もみなくてはいけないし、おふくろもいつまでも我が家で面倒を見ることも出来ないだろうから、遠くに住んでる兄弟達と相談しながらことを進めなくてはいけないでしょうなあ。
「認知症」 という誰にでも起こりうる病気と、未曾有の 「コロナ禍」 がもたらした、悲劇ということになるのでしょうかねえ。
さあてそういうことで、今後凪ぎでお天気の時に親のことでお休みせざるを得ない場合が今後多くなり、爺っちゃま達には迷惑かけることがしばしば起きるかも知れませんが、事情をお察しいただいてお許しくだされば幸いでございます。
でもでも、いつかはこんな時が来るだろうと予想してサラリーを辞め、自由人になってて本当に良かったと思いますわ。
それこそ 「会社と親とどっちが大切なのか?」 とハラスメントを受けてたかも知れませんからねえ。(笑)