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せいゆう丸釣行記

2019-11-04 03:10:00

「あれ、少し船が右に傾いてないかい?」

 

朝ごはん食べて少し明るくなって出港の準備を始めたら、なんとなく船がいつもと違うことに気がついた。

 

岸壁に上がって船を真後ろから見てみると、確かに船の喫水線が若干右に傾いているのが確認できたのでエンジンルームを開けて見てみると 「うぎゃー、水が溜まっとる!」 

 

 

 

そうなんですよ、昨日の夕方の点検ではなんともなかったエンジンルームの右舷側に結構大量の海水が侵入してて、それで右側に傾いていたものと判明して、早速手動ポンプで海水を汲み出すことにしました。

 

ひと晩でこれだけ右舷側に水が侵入するとしたら右舷の後ろの角からしか考えられないので、水を汲み上げてライトを照らしてエンジンルームの角の部分を確認してみると、 「コンコン」 てな感じで海水が湧き出ておりました。

 

 

 

という訳で昨日の沖行きは急遽中止しまして、早速橋の下の天然ドックに移動して修理の準備を始めることにしました。

 

ところが昨日の潮はお昼の干潮があまり潮が引かないので船尾を台座に乗せるところまでで終わりまして、残りの時間はゴムボートに搭載する予定の5馬力の船外機の整備と修理をしておりました。

 

 

 

この5馬力の船外機は以前宮崎港でキス釣りしてた頃に使ってたやつですが、その後使用する機会がなかったので無造作に草むらに放置してブルーシートを被せただけにしてたから随分傷んでおりました。

 

 

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まずは冷却水を汲み上げるウオーターポンプから点検することに。

 

 

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こうやって足の部分を抜くと、ウオーターポンプが見えてきます。

 

 

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ここがウオーターポンプの部分になりますが、外側のケースに塩がメチャメチャ付着してて内部を開けて見るのが怖いくらいでありました。

 

 

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案の定インペラ(ゴム製の羽根車)は破れかかってたし、冷却水を導く通路は塩がビッチリ詰まってたので、使ってた頃はほとんど冷却水を汲み上げてなかったはずです。

 

 

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こちらがインペラが収まるハウジングですが、こちらも水の通り道を塩が塞いでおりました。

 

 

 

もうこりゃ部品を注文しないとどうにもならないので、インペラのリベアキットをタブレットからネットで注文しましたが、現場から部品注文できるなんて、本当に便利な世の中になったものですねえ。

 

 

 

次にキャブレターが腐った燃料で詰まっているはずだと考え、キャブレターを外すことにしました。

 

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これが外したキャブレターですが、メインジェットとニードルジェットを清掃してみたら案の定腐った燃料で詰まり気味。

 

 

 

電気プラグを抜いてシリンダー内に燃料を直接注入してくランキングすると、瞬間的に勢いよく爆発して回転してたので、電気系統には異常ないと判断でき、あとはキャブレター内部の詰まりを解消してやらねばならぬ。

 

 

 

と、ここまでが昨日の作業内容でありますが、今日は夜明けとともに砂地のドックに入りFRPを積層して船尾の角の部分を修復して海水漏れを止める作業と、キャブレターの詰まりを解消する専用のキャブクリンという溶剤を購入してきたので、それにキャブを浸して汚れを除去する予定です。

 

あとはインペラリペアキットが数日したら届くでしょうから、それを組み込んで試運転ということになります。

 

 

 

もうこうなると自分が何屋さんなのか分からなくなりますが、北の風が強く吹く明日まで沖行きをお休みして、明後日から本業の海のガイド業を始める予定であります。

 

お魚が戻って来てくれてるかが心配なのであります。

 

 

 

さあて干潮時間に近づいて来てるので、書くのをやめて内海に出立しますわね。