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せいゆう丸釣行記

2019-05-14 03:34:00

釣りのガイドをする上でかなり重要になるのが組み立て方なんですが、お魚釣りはやみくもに走って仕掛けを落とせば良いってものじゃありませんで、前日までの情報で現時点でお魚が集まっていると推測される場所を頭に入れたうえで、その日の潮の流れや水温などの状況を加味して船を走らせながら組み立てていくものなんですが、他によその船がどのポイントに向かうだろうかなどの予測も立てねばならぬ。

 

港を出る時も出港準備しておられるお船の状況を観察して沖に出てくる時間を予想したり、沖に出ればどの船がどのポイントに着いてるかを確認したり、錨泊している貨物船がどの方向を向いているかで潮の流れを把握したり、潮の色と水温で海の健康状態を確認したりと、頭の中は大忙しなんであります。

 

それらの情報を全部まとめて一番良さそうなポイントを目指すのですが、当然当たる時もあればハズレまくる時もあって確かなことが無いのが現実なんです。

 

それでも沖に出たならば、安定して美味しいお刺身を食べられるように最善を尽くさなきゃいけないといつも努力しているつもりなんですが、その努力が最後まで報われない日もたまにありまして、昨日がそんな日でありました。

 

 

 

出港時間は午前7時。

 

朝ごはん作って食べて、ノラとカラスの夫婦に餌を与えてゆっくりしてたら、予定より1時間前の午前6時頃にはもう車の音がして荷物を降ろす音がしたのでデッキに出てみると、 「時間を間違えて早く来てしまいましたわ!」 とおっしゃってたけど、思い起こすとこのチームさん達からは毎回そのセリフをお聞きするような気がしますがね。(笑)

 

世間話をしながら岸壁でくつろいでいたら、そのうちメル友の 「レレレのおじさん」 がやって来られたので荷物を船に積み込み、レッツゴー!

 

と、そこまでは良かったのですけど、沖に出てみると完璧に潮が動いてなく、お魚が岩礁の上にへばりついた状態で活性の 「カ」 の字も無い状態で、チョイ沖のアジのポイントで極く短い時間だけサビキに反応してくれてひと切れのお刺身を確保できましたが、あとは走り回ってイカリを入れては揚げの繰り返しに終わってしまいました。

 

 

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あれだけ一生懸命走って、あれだけ何度もイカリの打ち換えをして、あれだけ何度も仕掛けを投入してもらって、たったこれだけのお刺身しか捕まえられなかったと思うと悲しくなるけど、でもねえこれが現実なんだよなあ。

 

 

 

ということで、相も変わらず黒潮が日向灘沿岸から遠い所を流れている関係で潮の流れが完全に止まってて、海全体が澱んだ状態が続いております。

 

さらに今日から少なくとも1週間は低気圧や前線の影響で梅雨の走りのようなお天気が続いて海は大荒れになりますので、人様より少し遅れてゴールデンウイークを楽しみたいと思います。

 

さしあたって今日はベッドの上にゴロリとなって最近の海と釣れ具合の状態を回顧して頭の中を整理したり、ごちゃごちゃになってる船の中のお片づけしたりして、ゆっくりと過ごしたいと思います。

 

 

 

ところで、詳しいことは明日書きますが、今日あたりもユーチューブの動画に影響されたお若い方達が、お魚居ない港の中でルアーを投げて 「マキマキ・シャカシャカ」 しにやって来るのだろうなあ。(笑)