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せいゆう丸釣行記

2018-11-28 03:09:00

海は一晩で状況が一変するものでして、昨日はどこに行ってもお魚の群れを見つけることが出来ませんでした。

 

 

 

出港時間はいつもの通り7時半頃。

 

前日までの好漁に気を良くして出撃したのがまずかった。

 

はい、潮が変わっててお魚さんがどこにも居なくなったのであります。

 

 

 

海のことをあまりご存知ないお方は多分 「そんなことあるもんかい!海に魚が居ないことがあるはずがない。」 とのたまわれることでしょうが、自然というのは不思議なもので一晩で海の様子がガラリと変わるものなんですわ。

 

釣りファンのお方と話をしてると、船で沖に出ればお魚がいたる所に居て、いくらでも釣れるものだと信じておられるお方が結構多いことに気付かされますが、世の中そんなに甘いものではありませんで、イメージ的にはとてつもなく広い砂漠の中でぽつんとしたオアシスを見つけるようなもので、そのオアシスに水が沸いてる箇所の確率が百分の一ぐらいと思えば分かり易いかな。

 

 

 

内海沖の海は延々とした砂漠のような砂地が広がっておりまして、そんな砂地に生息しているお魚は全くおりませんで、ポツリポツリと点在するオアシスにあたる小岩の周辺にお魚が居着く訳ですがいつでもどこでも居着く訳ではなく、それこそ百分の一の確率と言って過言ではないでしょう。

 

お船を所有して最初のうちは喜んで沖に出て行かれるけど、そのうちそうした自然の厳しい現実を知ることになって次第にお船から遠ざかれるお方が沢山いらっしゃいまして、船が港で浮いたままになってる現状がそれなんですわ。

 

船で沖に出ればお魚が沢山釣れるというのは完全な妄想でありまして、コストパフォーマンスを考えるとオカッパリで釣り糸垂れてるほうが断然良いでしょうなあ。

 

 

 

ということで、昨日は探しに探しまくったもののオアシスに出会えることなく、せいゆう丸の行動範囲の南限まで下ったけどお魚の群れに遭遇できなんだ。

 

次第に頭の中の引き出しの在庫が段々少なくなってくるから焦りが出て来てパニック寸前に陥りましたが、それでもどうにかしないといけないのでチョイと沖のポイントに行ってみました。

 

おかげなことに大きくはなかったけどチョロリとした魚影を見つけることが出来て、チダイが多かったけどアジも少し混じり、ようやく釣りとしての格好が付いた次第です。

 

 

 

そうこうしていると、昨日はたはた君に乗って行った船長さんからヘルプの電話がありまして、どうやら漁礁にイカリを打ってしまい抜けなくなった模様で、しかもまずいことにイカリを抜くのにウインチだけでその仕事をやったものだから、ウインチがオーバーワーク状態になって配線が燃えてしもたとのこと。

 

近々あらためてイカリを抜く作業(抜錨というが)について詳しく書きますが、抜錨の際にウインチだけ使ったら絶対駄目で、そんなことするとモーターを焼いて1基10数万円するウインチを一発でお釈迦にしてしまいますわよ。

 

ウインチは抜錨したイカリを海底から引き上げるためだけの装置でありまして、決して抜錨に使ってはならないのであります。

 

 

 

仕方ないので釣り場を離脱してレスキューに向かいましたが、途中はたはた君の船長にエンジンパワーで抜錨を試みるよう電話で促すも、漁礁にイカリを打ってしまってるからイカリがスッポリ漁礁の穴の中に入り込んでる模様でどうにもならない感じだったので、イカリ綱を切断して船の防舷材にそのロープを繋いで投下し、離脱して帰港するよう指示しました。

 

多分イカリが外れずにっちもさっちもいかなくなって、随分と怖かっただろうねえ。

 

 

 

現場に到着してロープが結いてある防舷材を探したけど、下り潮が速かったためロープにかかる水圧でどうやら沈んでる模様だったので時間もあることだしそこでチョイと釣り糸垂れたら、魚影無かったのに何故かアジさんがパラパラとこんにちわ。

 

お魚釣りしているそのうちに潮が緩んで防舷材が後方に見え隠れし始めたので釣りを止めてイカリの回収作業したけど、漁礁にガッチリはまり込んでたようでしたが、何とかうまく回収出来ましたわ。

 

 

 

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帰港して荷物を陸に上げてたら 「船長の車パンクしてるよ。」

 

はい、どうやらビスかなにかが刺さってパンクしたらしく、皆さんとお別れしたあと車載のテンパータイヤに交換したところまでは良かったが、長年載せたままだったので空気圧がほとんど無くてぺっしゃんこ状態。

 

でも仕方ないのでソロリソロリと走ってみたものの、極端に変形した状態で走るものだからタイヤの発熱が半端なくて、冷や冷やしながらやっとのことで青島の給油所までたどり着き、給油と空気入れをして無事帰宅出来ましたわ。

 

後輪だったのでどうにかなったけど、前輪だったらエンジンの重みで多分途中でアウトになったことだろうなあ。

 

 

 

そんなこんなで色々あった昨日ですが、今日は台風崩れの低気圧が通過するのでシケでお休みにしましたが、親の要支援の申請を田野の包括支援センターに申請したりとあれこれしたいと思います。

 

自由人になれたおかげでこうして自分の都合でどうにでもなるから良いけど、あのまま組織に残ってたら親の面倒すらまともにしてやれなかったでしょうなあ。