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せいゆう丸釣行記
嫌になるくらい台風がやって来る梅雨ですなあ。
ようやく台風7号が通り過ぎるかなと思ったら、もう次の台風が発生して10日頃には沖縄を直撃するようなスパコン予想が出ておりました。
ヨーロッパのスパコンサイトでも同じように予想しているので、今月の半ば頃までは多分沖に出られる日は無いでしょうねえ。
せっかく待ちに待ったイサキがやって来たのに、今年はなんて年なんだ。
と、怒りをぶつけても何も起こらないから心静かにじっとしておかなければなりませんが、それこそ昨日は午前中家でじっとしていたのですが、エアコンの室外機が突然停止したらしく部屋の中はモワモワと湿度が上がり、扇風機をつけても汗がジワっと出て来て不快指数がマックスに。
それに加えてかあちゃんから 「濡れた足で部屋の中を歩かない!」 とか 「使ったコップは台所に持って行きなさい!」 とか 「使ったボールペンは元の場所にしまいなさい!」 など、事細かく幼稚園生が言われるように小言を喰らうものだから居場所を失い、結局昼前には家を出てあちこち転々としながら内海港に向かったのであります。
時折激しい雨が降ってたけど港の中は静かそのもので、何も変わったことが無かったので一安心。
帰宅してエアコンの不調の原因を探ってみたら、どうやら雨が室外機の中にまで振り込んで漏電したため保護回路が働いてコンプレッサーを起動させなかったようで、雨が上がってしばらくしたら内部が乾燥したらしく何事も無かったように回り始めてくれましたわ。
16年前に購入したかなり古いエアコンなので止まった時には 「万事休す、遂に終えたか!」 と天を仰いだが、何とか持ち直してくれたので安堵いたしました。
荒天でお休み続きで何となく気が重い中、追い討ちをかけるように家電が壊れてしもたら家庭内で破産宣告しなきゃいけない事態になるので、幸いに回避出来たのでホッと胸を撫で下ろしたのであります。
さてさて、本日はレンタル艇の操船技術講座の4回目ですが、今日はGPS操作の基本について書いてみます。
自分は毎日自宅と内海を往復するだけなのでカーナビを全く必要としないので付けてませんが、カーナビの場合設定としては自分が進む方向がいつも真上を向いてて、移動によって地図がクルクル回って変わる感じなのかな?
多分その方が目的地に行くのに分かり易いのだと思いますが、船舶用GPSの場合常に地図は北が上になるようにして使わなければなりません。
それをノースアップと言いますが、カーナビのように常に船首の向きが上になるコースアップでの表示も出来ますが、上手にポイントに到着してイカリを的確に打つには必ずノースアップの画面に慣れる必要があるのですわ。
確かにGPSを使い慣れてないお方にとっては走る方向が真上を向いてるほうが分かり易いかも知れませんが、ここは無理やりノースアップ慣れてもらって苦手意識を克服してもらいたいのであります。
イメージ的には、ノースアップの画面は静止している人工衛星のビデオカメラで自分のお船を見ているようなもので、コースアップはもの凄く高いマストにビデオカメラを下向きに取り付けて自分の船を見ている感じかな。
ノースアップの場合自分の船が走る方向に向きを変えてその動くさまが分かりますが、コースアップの場合自分の船はあくまでも真上を向いて周りの地形やポイントがクルクル動くことになります。
このクルクル動くのが結果的に大きな災いをするのですが、目的地に一直線に走るときは確かに分かり易いかも知れないが、到着してイカリを打つ段になった時にもの凄く混乱することになるのですなあ。
到着してギヤをニュートラルにして船足を止めた時に、潮の流れや風の向きによってどの方向に流されているかを把握することがとても大事なのですが、ノースアップの画面だとポイントから〇〇度の方向に流れているのが一目瞭然で流れの反対側に行ってイカリを打てば良いことになりますが、コースアップだと自船がいつも上を向いてるから流れて行く方向が全く分からず、イカリをどこに打てば良いかさっぱり分からないことになります。
文章で説明するのはたいへん難しいので必要であれば海の上で説明しますが、とにかくGPS画面の上は北を必ず向いてなきゃまともなイカリ打ちは出来ないと覚えておいて欲しいですね。
それからGPSと同様に非常に重要な道具としてコンパスがありますが、操船技術の高いお方はGPSとコンパスを上手に使っておられます。
コンパスの必要性としては、沖で霧が出て視界が効かず北も南も分からなくなり、しかもGPSが故障して立ち往生した時に発揮されまして、例えば日向灘沖でそんな状況に遭遇したときは視界が効くようになるまで真西に船を進めれば陸地のどこかにたどり着くことが出来ますわな。
ただそんな緊急の時だけでなく、コンパスで真北・真東・真西・真南の方向を常に確認することが実に大事なことなんですねえ。
お船の位置によって例えば真北の見える方向は違うものでして、潟のポイントだと堀切岬の先端よりチョイと左側とか、イルカ沖だと少し右側とか、精度の高い方角をコンパスによってひと目で掌握出来るのです。
いずれにしても場数を踏まなければなかなか身につかない技術ではありますが、これから長いことお船で遊びをしたいお方は是非覚えておいて欲しいことではあります。