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せいゆう丸釣行記

2013-06-20 16:48:00

台風・・・。ここ九州南部は、かつて台風の通り道と言われるほど、年に何度も接近上陸していたものでした。最近はおかげさまで直撃がめっきり少なくなりました。これも気候変動が関係しているのかと考えると、なんとなく不気味な感じがします。

しかーし、漁師にとっては直撃もかすめも遠くの洋上を北上しようとも、関係ございません。時化るのです。それもメチャクチャに。

九州南部は太平洋・東シナ海に面していますので、うねりを遮る島や半島もないのでまともに大波が押し寄せてきます。漁師はひたすら通り過ぎるのを待つしかないのです。

今回の台風4号も明日九州南部に上陸する予報ですが、しばらくは波は収まらないでしょう。漁に出られるのは早くてあさっての夕方かな?

 

そんなわけで黒潮丸の釣果の更新が出来ませんので、アジの話しを数回に分けてアップします。お付き合いいただければ幸いです。

 

アジは日本人にとってかなり身近なお魚のようです。先日テレビで放映されていた情報ですが、たぶん東京での取材だと思われますが、「いなくなったら困る魚は何ですか?」 との問いに、1位 マグロ 2位 アジ だったそうです。

九州の人間にとってマグロはそこまで重要とは思われませんが、東京周辺では魚と言えばマグロだそうで、なるほどと思われます。

意外だったのは、自分が最も愛するアジが2位に入ったことです。都会の方にとってアジはどのような位置づけなのか、きわめて興味があるところです。でも重要と思われていることには変わりないので、うれしい限りです。

 

そのアジですが、スズキ目アジ科アジ亜科 Caranginae に含まれる魚の総称。日本ではその中の一種マアジ Trachurus japonicus を指すことが多い・・・ ウィキペディアにそう記述してありました。

まあ、庶民にとっておなじみのお魚で、防波堤でファミリーフィッシングの対象魚でもありますよね。

「私、アジだいっ嫌い」という方に、自分は出くわしたことはありませんが、たぶんアジを嫌いな方はそうはいらっしゃるものではないと思えるほど、自分はアジは美味しいと思いますね。

 

刺身・タタキ・カルパッチョ・なめろう・マリネ・一夜干し・みりん干し・フライ・バター焼き・茶漬け・塩焼き等々、料理の素材として幅の広さで言えば、アジの右に出る魚はいませんよね。素材としての対応能力は間違いなくj一番と思っております。

自分が一番のお気に入りはカルパッチョでしょうか。イタリア野菜とオリーブオイルの簡単な取り合わせですが、とびっきり新鮮な白真アジを使うと絶品な料理になります。レシピは近々アップしたいと思います。

 

明日以降、台風のため時間がたっぷりありますので、続きは後日アップしたいと思います。

 

 

 


2013-06-20 09:33:00

今日は大アジが少なかった

今日は午前4時30分出港。台風が接近する前に少しでも釣っておかなければ、と張り切って黒潮丸をいつもの漁場に進めました。魚探に反応があったのでイカリを投入。一投目からあたりがあったので、「今日は豊漁か?」と思いきや、昨日までのアジより明らかに小ぶりなのが多く、数はでるものの生簀の中はさびしい状況。まあ釣れるだけでも有り難い、と気を取り直し午前8時まで漁を続け納竿。明日まで釣れるといいな。


2013-06-16 14:09:00

今日も良く釣れました。

今朝の出港は午前4時。東の空に雲が深く立ち込めているのか、いつもより暗い。潮高があるのでプロペラを海底に当てる心配はないが、慎重に港の方へ移動。

黒潮丸が係留してある場所は台風のときの漁船避難港で、港の奥の小さい河川の出口にあります。従って水深が浅く、大潮の干潮は船の底が海底につかえて出入りが出来ません。漁船にとって都合悪い港ですが、台風や時化などの悪気象の時は安心この上ない良港です。まあ我慢我慢。

今日の波の高さは1.0メートル。ほぼ無風と絶好の気象条件。問題は潮が動いているかどうか。

黒潮丸の漁場は港からすぐの場所にあるので、移動はゆっくりいたします。その方が潮の動きや風の強さが体感しやすいので、釣り場所を選定するのに好都合なのです。その代わり朝の取り掛かりは誰よりも早くいたします。と言うか、人が寝ているうちに漁場に向かいます。「早起きは三文の徳」と言いますが、漁にとっては絶対です。

今日は若干の下り潮(北から南に下がる潮)だと分かったので、北側の瀬につけることにしました。出港しておよそ20分、魚探に活発な反応があったので、潮と風の具合を勘案してイカリ投入。予定の場所にアンカリングできたのを確認して仕掛けを海中へ。今日は3本の竿をセットしましたが、1本はさびき仕掛け。2本は天秤仕掛け。

一投目から天秤に良型の白真アジがヒット。まだ辺りは暗かったためデッキにライトをつけて餌付けするような状態でしたが、明るくなるにつれて盛んに竿をおさえるようになりました。

結局、さびき仕掛けの方は不発で、大白真アジは全部天秤仕掛けによるものでした。40cmまではなかったようですが、35cm以上の大型は10数匹いたようです。あと中~小の美味しそうな白真アジもたくさん釣れて、午前8時に納竿、帰港しました。

重さにして6キロ程度でしたが、全ての魚の血抜きと脱腹処理を終えたのは10時過ぎでした。生簀の中は真っ赤かで、包丁でお腹を裂いても血が出てきません。クーラーの氷海水で冷却して工房に届けました。

明日も凪のようですから、出港予定です。

 


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