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せいゆう丸釣行記

2018-02-20 02:11:00

一雨ごとに春めいてくるのでしょうが、お日様が照らない宮崎は寒いよね。

 

よその県が雪や雨マークになってても、お日様が燦々と降り注ぐ宮崎で野球やサッカーのキャンプが盛んなのはうなずける話ですが、昨日のように低気圧が通過して雨の1日ともなると寒くて敵わず、昼風呂に入って暖を取りゆっくり過ごしておりました。

 

 

 

さてさて、一昨日棚取りの上手な元磯釣り師があの日の天秤の打率9割とおっしゃってたが、総じて磯釣り師は棚の取り方が上手な感じがいたします。

 

自分は磯釣り嫌いだから偉そうなことは言えないけど、棚取りとは要するにお魚が遊泳している層に餌が付いた針を漂わせることで、早い話がお魚の鼻先に餌をプラプラさせることなんですねえ。

 

お魚が居ない場所に一生懸命餌を撒いてもお魚が釣れる訳がありませんで、どの層にお魚がいらっしゃるかを探し出すのも腕のうちになります。

 

魚探を見ているとお魚が浮いてるとか沈んでるとか大体分かりますが、敢えて自分は 「〇〇メートル付近にお魚が居ますよ。」 と棚を教えることはしませんねえ。

 

どうしてかと言いますと、釣りガイドとはお船を動かしてお魚が居る場所まで釣り師を運ぶお仕事な訳ですが、後は釣り師が頭を使って自然と向き合ってもらわねば面白みが無くなるってものでして、釣り堀や金魚すくいやスマホのゲームとはチョイと違うのであります。

 

 

 

で、棚の取り方なんですが、その前に水深について触れておきましょうか。

 

 

水深とは文字通り水面から海底までの深さなんですけど、意外と正確に把握できてない場合が多いです。

 

例えば魚探で水深が30メートルと出た場合でもリールに表示される水深は千差万別で、どれとして同じメーター数を示すことは無いですね。

 

デジタルで表示されるものだからどうしても数字に間違いないと思いがちですが、リールのメーター表示ほどいい加減なものはありません。

 

糸の太さや伸びで大きく誤差が出るので当たり前と言えば当たり前なんですが、問題はそのリールに於ける真の水深を正確に捉えなければならないことなんですわ。

 

 

 

天秤が水面ギリギリの時にゼロセットして仕掛けを落とし、海底に到達すると竿先がフッと軽くなるからそれと分かりますが、その時のメーターの数字が水深だと勘違いしているお方がいらっしゃるので注意したいですね。

 

「フケ」 という言葉がありますが、それって要するに糸がたるんでる状態を指す言葉で、海底に仕掛けが到達した時に表示されるメーター数は 「水深+糸フケ+竿のしなり」 の合算で、大体3~4メートルは実際の水深より余分に表示されます。

 

73rod のコピー.jpg

 

 

借り物の写真で説明しますが、一番上の竿はロッドキーパーに竿を掛け、クラッチをフリーにして仕掛けが海底に到達した時の状態と考えてください。

 

この時には糸のフケもあるし竿のしなり分も加わってるからカウンターに表示されてる数字はデタラメであります。

 

ここからリールのハンドルを回すと徐々に竿がしなってきますが、しなりが限界に来ると写真の一番下竿のように大きく曲がり、遂には海底に着いている錘がフッと浮きますが、その時カウンターに表示される数字がそのリールの本当の水深なんですわ。

 

魚探で表示される本当の水深と違っても全く気にすることありませんで、その数字から6~7メートル上げたところからスタートすると良いですね。

 

例えばそのリールでの水深が30mだと分かったら、23~24mになるまでリールを巻いてそのまま待つことになります。

 

 

 

どうして6~7m上げるかと言いますと、天秤に付ける吹流しの長さは4.5mだから潮が流れてなくても一番先の針が海底から2~3mは上がった場所にあるから、アジなどのお魚の遊泳層に漂うことになるからなんですねえ。

 

後は潮の流れ具合で上げ下げすれば良いのですが、その辺りは釣りをしながら考えると良いですよ。

 

 

 

今日もお休みなんですがこうしてパチパチしてたら、あれあれまた眠くなったのでまたお布団に潜り込むことにしますわ。

 

自由人はお金は持ってないけど、自由な時間だけはたっぷりありますがね。