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せいゆう丸釣行記
いつもこの欄に書いているように、自分はそもそも釣りが好きな訳ではありません。
特に磯釣りのように繊細な釣法は自分のずぼらな性格がゆえ触りたくもないし、渓流釣りなんぞはテレビ番組で放映されてても観ることは無いですねえ。
では何故毎日お船に乗って沖に出るかと言いますと、美味しいアジが食べたいからだけなんですなあ。
アジというお魚はアジだけに味が良くて、使用される料理のレバートリーが一番広いんじゃないかな。
https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%83%9E%E3%82%A2%E3%82%B8
このサイトでは市場で取り扱われる魚介類を詳しく紹介していますが、これほどの数の料理法が紹介されてるお魚は他に無いですね。
自分はアジきちがいと呼ばれても嬉しいくらいで、釣り上がってくるキラキラした美しい魚体を見ると、うっとりとしてしまいますがね。
ところでアジというお魚は、夏の防波堤でアジ子がホイホイ釣れるから簡単に釣れるお魚の代表と思われがちですが、ところがどっこいデカアジを釣るのは最近非常に難しくなってきました。
そんでもって日本の漁港で一番水揚げが多いのがどこだろうかと調べてみたら、トップが鳥取の境港で、次が長崎、そして枕崎が続くらしい。
鹿児島でのアジの水揚げが多いのには意外だったが、銚子港や島根の浜田港がその後に続くみたいだ。
そう言えばスーパーの鮮魚コーナーで見る産地は長崎や鳥取や島根の県名ばかりなので、よほど捕れるみたいで他県に移出しなきゃ捌けないくらいなんだろうね。
ただ残念なのは網で捕獲しているのと時間が経っているためか状態が悪いお魚が多く、とてもじゃないけどお刺身で食べられる代物ではありません。
多分その海域ではアジの生息密度が半端なく高いのでしょうが、一方のっぺりと平坦な海岸線が続く日向灘ではアジの群れを見つけること自体が困難なくらい密度が薄いと言えます。
特に去年、黒潮が小蛇行して日向灘から離岸し始めた頃から調子がおかしくなって、セミプロの漁師達が釣りに出るのを諦めてしまうくらいアジが居なくなって、簡単には釣れなくなりました。
さらに悪いことに内海沖に定置網が設置されて一網打尽に稚魚から成魚まで捕まえちゃうから潟にはすっかりお魚が居なくなった上、乱りに水揚げしちゃうから宮崎魚市場での魚価が暴落してしまい、結局漁師が自ら首を絞めてる格好が続いております。
ひどい時には市場に出して釣りアジがキロ300円にしかならず、箱代と氷代と手数料引かれたら赤字になったと言う哀れなお話もあったぐらいです。
ところがスーパーでは 「宮崎産釣りアジ」 と書いてて、仕入れ値の10倍のグラム300円で販売されてて、1尾 1400円もしてたのにはビックリこきましたわ。
自分は毎日の目標を 「お刺身楽しめる程度」 とハードルを最初から下げてるから気楽ではあるが、それでもアジの群れを見つけるのはたいへん難しく、流浪の旅を続けてヘロヘロになることもありますねえ。
ところで先日キャバレーチックなサビキを自作される 「ミスターT氏」 からメールを頂き、2016/8/29 にこの欄で紹介した日向灘におけるサビキでの釣り方を教えてくださったので、あらためて確認したらまさにそのとおりでありました。
サビキ釣りのキモは撒き餌とサビキを同調させることに尽きる訳でして、忙しい釣りになるけど数は圧倒的に稼げますね。
さてさて今日も風が強くて波も高いみたいなのでお休みにしましたが、ゴミの片付けしたりあれこれして、今日もゆっくりと過ごしましょうかね。