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せいゆう丸釣行記

2017-12-14 02:21:00
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自分はまだまだ経験が深いわけではないけど、それでも毎日沖に出てると次第に分かってくることもありまして、釣りってのは結果だけであって 「きっと何々なはず」 と軽々に口にされるお方は経験が浅いのだなあと、すぐに分かるようになりますね。

 

早い話、昨日釣れたから今日も釣れるはず的な考えは一切通用しませんで、一晩で状況が一変するのが海なのであります。

 

自分がしょっちゅう 「多分釣れないよ。」 と口走るのは、 「釣れることもあるかも知れないが、当然釣れないこともあるからね。」 の意味であります。

 

お魚が釣れないと 「今日の海は何かおかしいなあ?」 とボヤく船長さんがたまにいらっしゃいますが、釣れないのが当たり前と思ってる自分にとって何がおかしいのか全く理解出来ないけど、人様の予想というものは大体において海に対する根拠の無い希望的観測にしか過ぎず、彼らに於いては 釣れない = おかしい という意味であることが、最近になってようやく掴めるようになりました。

 

 

 

毎日沖に出てると、希望的観測が全くの無意味であることを毎日のように思い知らされるから、自然と 「多分釣れないよ。」 というネガティブな言葉になっちまうのかも知れないが、それでも執念でお刺身程度のお魚をあまねく全員に楽しんでもらいたい気持ちは揺らぐことはありません。

 

昨日もそんな1日でありました。

 

 

 

出港は7時30分ちょい前で、スズキくんの準備もあったのでバタバタしてて、ろくに朝の挨拶も出来ないまま沖に船を進めて行きました。

 

お船の場合自動車と違って準備が色々ありまして、乗り込んでキーをひねってスタートという訳にはいきませんで、しかも船齢40年近くの老船なものだからひとつでも手順を間違えてやり残した作業がありでもすると、それこそ引き返さなければならなくなったりして大迷惑を掛けてしまうので、朝の準備の時は無愛想にバタバタしているのであります。

 

で、一昨日それなりに釣れた潟を探索してみるも全くのもぬけの殻状態になっておりまして、イカリを入れる価値が無いほどの状態でしたが、西風がまだ吹いていたので仕方なくイカリをドボン。

 

案の定全然お魚が喰って来る状況には無く、そのうち風が落ちてきたのでチョイと沖の青物のポイントに行ってみることに。

 

 

 

青物のポイントはアジ子が居るにはいたけど、潮がまるで動いてなかったからか喰いっ気がさっぱり無くて、アジ子を釣るのに一苦労でありましたが、プルプルさせてると結構良い型のブリが喰って来てくれた。

 

ブリは走り回るから他のお方の仕掛けを巻き込んで逃走を図った模様だが、最後はあえなくタモの中にジャストイン!

 

 

 

ところが魚影はあるけどアジ子が口を使わなくなったので落とし込み釣法が成立しなくなり、沖に行くか南に下るか、迷った末に沖のアジとチダイのポイントに行く決断をしたが、結果的にはこれが失敗でありました。

 

何故かカンパチが天秤に喰って来て、いわゆる 「出会い頭の交通事故的釣果」 に喜んでおられたが、結局沖で釣れたのはその1匹とゴマサバ数匹だけで、ほとんど坊主の状態が午後まで続く極めて苦しい展開となっちまった。

 

そこで最後の最後と覚悟を決めて大きく南に移動してアジ釣り場に移動することにしましたが、ここは最近全くお魚が寄り付いておらず、セミプロのお方達も見放しておられて誰も近ごろ釣りをしていないのでずいぶん不安があったけど、坊主状態とあってはそんなことを言っている場合ではないのであります。

 

 

ダメ元の探索でありましたが意外にも大きなアジと思しき魚影がボワリと出たのでイカリをドボンとして仕掛けを落としてみると、アジ特有のアタリがあって綺麗なキラキラした今日初めてのデカアジの魚体が遂に船中に取り込まれたのであります。

 

執念が実った瞬間でありました。

 

 

 

ところがその辺から風が南になって、下り潮で南風という船が安定しない最悪の状態になり、船が群れから外れて続けて喰わないからロープワークしたり、エンジン掛けて少し移動させたりと、あの手この手で群れの中心に持って行こうとするけど、自然の力には敵わず直ぐにずれて釣れなくなるし、喰いが浅かったからかとにかく針外れが多くて仕方なかったなあ。

 

それでもアジのお刺身が一切れ楽しめるくらいは釣れたから良かったけど、昨日もほとんど釣れない情報ばかりだったので、運が良かった方なのかも知れないね。

 

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今日は北の風が結構強く吹く予想になってたので昨日から中止を決めて修理・整備を行いますが、今日もまた 「困った時の吉園さん」 のお力をもらうことになりそうだわ。

 

こういう卓越した技術の持ち主が近くに居てくださるから、安心して沖に出られるのは実に有難いことであります。