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せいゆう丸釣行記

2017-10-20 02:29:00

それにしても雨が続きますなあ。

 

今年の6月の本当の梅雨時期より雨が長く続いて海はシケっぱなしだが、漁業関係者は頭が痛いだろうねえ。

 

 

 

この魚探とGPSのお話しも10回に迫ろうとしているけど、それだけ長くお休みしていることの証であり、その間何の仕事をしてたのか?と問われても大したことはしてないけど、GPSのデータの整理だけは進んだと思ちょります。

 

 

 

今やお魚を捕まえるにはGPSは絶対に離せない機器なんですが、実用的になったのは2000年のクリントン大統領によるSA(故意に誤差データを加える操作)の解除がなされてからでして、それまではSAの影響で最大で100メートル程度の誤差があったため使い物にならなかったけど、SAが実施されると5メートル程度と実用的な誤差になり、現在のように当たり前に使われるようになりました。

 

つまり漁業用として我々がGPSを本格的に使えれるようになったのは今世紀に入ってからで、その後もっと誤差を小さくするためのデファレンシャルGPSも登場してさらに誤差が少なくなったけど、自分は今は無き20数年前製造のロイヤルブランドのブラウン管式GPS魚探もサブで普通に使っております。

 

噂によると近いうちに日本独自のGPSが運用されるようで、その誤差たるや数センチメートルらしいけど、海ではそこまでの誤差は必要ありませんわな。

 

 

 

で、今や海の上では誤差よりもGPSをどのように使いこなすかがお魚を釣る際の重要なポイントになるのですが、残念ながら具体的な解説の書物を目にすることはありませんね。

 

自分が思うに、ポイントという語句のとおりGPS上では点で位置を示されてされてますが、それを面として把握出来るようになると随分釣果が変わってまいります。

 

昨日格子状に探索することをお話しましたが、面倒で時間のかかる作業ではありますが、これをやる・やらないで、面での釣りが出来るか、点の釣りに終わってしまうかの分かれ道になりますね。

 

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これは以前アジがよく釣れる釣り場のイメージとして書いた絵ですが、実際にGPSの画面ではこんな感じでなく、単に点が7個ポツンと打ってあるだけなんですけど、自分の頭の中にはこんな感じで描かれてます。

 

潮の流れによって紫色のアジの群れは横に広がったり縦に伸びたりと刻一刻変化してまして、釣れ具合や魚探の画像を勘案して変化のイメージを膨らませてますが、イサキのような磯魚の場合には喰いが立つと浮いてくるので3次元のイメージも必要になってまいります。

 

 

 

チョイと前までは水中カメラで海の中を覗いてみたいと強く思ってた時期もありましたが、いつの間にかそんな欲求が無くなってしまいましたわ。

 

魚探とGPSがあれば頭の中に海の中の映像が浮かび上がるようになったからなんでしょうねえ。

 

 

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この海底地形図はずいぶん昔に苦労して測量CADを駆使して作り上げたものですが、今ではニューペックという名称で最新のGPS魚探に最初から搭載されるようになり、この分野の技術の進歩には驚かされますが、それでも安定してお刺身を食べるためにはとにかく各ポイントに経験を刷り込むことが重要で、そして毎日沖に行くことなんですねえ。

 

ですからこれから免許を取得してレンタルボートで沖に行かれようとしているお方は、何度かせいゆう丸で釣りをして操舵室で見学してると随分違うと思いますよ。

 

「船で沖に出れば魚は釣れるものさ!」 と大きな勘違いをなさって、決して安くはないお船を購入されて沖に出て釣りをしてみたもののサッパリ釣れず、いつの間にか港にそのお姿を見なくなることは繰り返される普通の光景でして、自分の知る限り内海界隈で苦難を乗り越えエキスパートの域に達してるお方はほんの数名程度であります。

 

それでも今年のようにお魚が居ない年には、何度行っても釣れずに心折れて暫くお休みされてるセミプロもおられるくらいなんですねえ。

 

自分にできることはレンタルボートで出て行かれても、必ずお刺身を楽しめる程度にお魚が釣れるための情報を提供することぐらいなんですが、それでも日々探索を続けてることで結構新しい漁場を発見出来たりしてるので、情報量は増えつつあると言えるでしょう。

 

 

 

そろそろパチパチするのが疲れてしんどくなったので、ひきわり納豆の半額物が出てないか立ち寄って、それから内海に向かうことにしましょうかね。