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せいゆう丸釣行記

2017-10-16 03:40:00

釣り師ってのはなかなか諦めきれないと言うか、この釣行記で何度も 「今月は終わりました。」 と宣言しているけど、 「明日は本当にダメでしょうかね?」 的なお問い合わせを何件も頂きます。

 

お返事は必ず 「構いませんけど、出て行く時確実に赤灯台の横で転覆して、夕方のニュースを賑わせますわよ。」 とか 「宮崎カーフェリーをチャーターすれば何とかなると思いますが、段取りして差し上げましょうか?料金は少々お高いかも知れないけど。」 と、お答えするようにしてます。

 

GPV(スパコン天気予想サイト)を良くご覧になって無理だと分かっておられるお方でもわざわざ聞いてこられるので、自分から 「何とかなるかも知れませんよ。」 的な返事が万が一返って来るのを期待しているのかも知れないが、駄目なものはダメであります。

 

スパコン予想通り台風21号が発生しかけてますが、24日前後にかなり九州に近づく予想をしているので、本当に今月沖に行ける日はまず無いと思います。

 

台風が通り過ぎた後に行ける日があるかも知れないけど、今のところチョイと分かりませんね。

 

 

 

さてさて、昨日はずいぶん懇意にしていただいてるお方からのお誘いで、いわゆる 「ハイハイ商法」 の会場に潜入させていただきました。

 

「面白いイベントがありますけど、行きませんか?」 のお誘いでしたが、その時点で催眠商法と感じ取ってましたが、今まで体験したことなかったので経験してみるのも良いかもなと、敢えてお共させて頂くことにしました。

 

この商法はご存知の通り、空き店舗を短期間借りて、近隣の住宅の郵便受けにチラシやビラを配って、卵や野菜や日用品を無料で差し上げると宣伝し、最終的には集まってこられた高齢のお方から不当に高額な品を売りつけていつの間にか居なくなるという、特に新しくはない商売ですが、実在するかどうかは不明だが通販の会社を名乗ってるところが少し変わってきたのかも。

 

 

 

会場に到着してフワフワの絨毯が敷き詰められた店舗の中に入ると、 「〇〇さん、いらっしゃーい!来てくださって超嬉しいー!」 てな感じで、店員さん達のお姿はどう見ても見事なおっさん達なんだが、何故かおネエ言葉のりゅうちぇるみたいな喋り方で、とにかくデカイ声で来店する一人ひとりのお年寄りに歓迎の言葉のシャワーを浴びせる。

 

お年を召した方は病院くらいでしか名前を呼ばれなくなるからなのか、店員さんから大きな声で名前を呼ばれて歓迎されると皆さん結構嬉しそうになさってる。

 

定刻になって商品の説明が始まるものと思ってたら、何故かグーチョキパーみたいな運動をさせらるところからスタート。

 

「なんだこりゃ?」 と思いつつ、促された通りに体操すると、五十肩の痛みがますます増えた。

 

体操が終わりいよいよ商品の説明かと思いきや、一番若手のお兄ちゃんの最近生まれた赤ちゃんのお話しが長々とあり、代わって店長と称するお方の番になったが、これまた自分の奥さんの出産に立ち会って感動した話しを、これまた長々と時折涙しながら語り、もうそれだけで40分以上経過した。

 

 

 

面白かったのは、店長さんの会話の中に100回以上はあったろうか 「そうでしょう、皆さーん!」 と声掛けがあるのですが、他の店員さんがすかさず 「ハーイ!」 と大きな声で受け答えをしておられたが、話の内容や仕草は3流4流の下手な芝居でしかないのだが、お年寄りのお方達は皆さん腹を抱えて笑っておられたので、何か自分の感覚がおかしくなったのかと錯覚さえしてしまった。

 

 

 

聞く必要のない話を延々と聞かされた後いよいよ本題に入ったが、週刊誌の記事に良く載る危ない薬の記事を取り上げて、根拠のない極めて抽象的な話しばかりで 「薬は危ない」 だから 「天然物が一番」 よって 「無添加食品を買いなさい」 という場所に無理矢理着地させておりました。

 

薬は危ないのは当たり前で、効能と副作用があるのは誰もが知ってることだけど、お年寄り相手なものだから普段服用している薬の副作用のことばかりを取り上げて不安を煽るやり方なんですなあ。

 

奇妙なことにそれまで元気に 「ハーイ!」 とお返事してた横の店員さん達は、怖い話になるといかにも怯えてる表情になって 「怖いですねえ」 と小さな声で呟いておられた。

 

さくらも数人いらっしゃったようで、店員さんと同じタイミングで同じ言葉を発せられてたので、良く訓練されてると関心した次第であります。

 

 

 

1時間以上無駄な話を聞いて、結局なにかしらのお土産を貰って会場を後にしてけど、彼らはお芝居しながらカモになる客か、ならない客かを見分ける能力に長けてるようで、帰る際には自分に対して来た時とは打って変わって非常に冷淡な態度であったのが印象的でありました。

 

 

 

昨日の体験で収穫できたことは、一般社会から遠ざかったお年寄りは常に何かしらの不安を抱えておられて、優しくて親切な人の言うことをあっさり信じてしまう傾向にあることを理解できたことかもな。

 

お年寄りが振り込め詐欺の被害に遭いやすいのは、まことにうなずける話であります。

 

だから家人がしっかりと見守ってやらねば、取り返しのつかないことになりかねませんね。

 

 

 

 

さあてと、しばらくお休みを強いられるから優先順位を決めてお仕事にとりかかりますかね。