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せいゆう丸釣行記
平日はお元気な爺っちゃま達と遊ぶので、せいゆう丸のことを 「高齢者福祉の船」 と位置付けてますが、そのせいゆう丸自体がかなり高齢なためあちこちにガタがきてて、昨日はその治療に悪戦苦闘しておりました。
タコ釣り名人さんを始めご常連さんには気の毒でありましたが、昨日は沖に出るのを中止せざるを得ませんでした。
一昨日にバッテリーのターミナル端子が熱で溶けたトラブルで早上がりしたけど、帰港してあれこれしていたらその症状がなくなってたので大丈夫ということで沖に出ることにしたのですが、昨日の朝燃料補給などいろいろ準備を済ませ、いざエンジンを始動すべくキーをひねってみるも、ウンともスンとも言わないばかりか、またケーブルが熱を持ち出して慌ててエンジンルームを覗くけど原因が分からない。
申し訳なく沖行きを中止にしてお別れしたあと、涼しいうちにじっくり腰を据えて原因追求することに。
症状とするとキーをオンにすると油圧警告の 「ピーー!」 と音が出るのだが、出たり出なかったりするし、ターミナルがなんとなく熱くなるけどそれが常時ではない。
お日様が昇ると日差しで焼けるように暑くなり修理どころでなくなったので、銀色のシートを簾代わりに張ると光を遮って随分と涼しくなったところでエンジンルームをよーく観察すること1時間。
やっと原因が掴めました。
電源ケーブルがエンジンマウントの台座にほんのちょっと当たっていて、30年以上かけて振動で擦れて中の電線が剥き出しになり、ちょこちょこっと台座の金属と触れてショートしてたんだわ。
オルタネーターを疑ったり色々外したり取り付けたりしたけど、結局ケーブルの短絡が原因と判り絶縁テープをぐるぐる巻きにしてエンジン掛けたら一発でした。
人間で言えば、加齢によって酷使した軟骨が擦れて神経に当たりヘルニアになるのと、まあ似たようなものですね。
せいゆう丸にはあと20年頑張ってもらわないといけないが、船と自分とどっちが先にお釈迦になるかが問題だなあ。
シートで遮光したことで暑いには暑いが随分涼しく感じられ、他にも電気系統のやらなきゃならない修理が沢山あったからそれらを全部やっつけて、昼過ぎには例によって溜まりに溜まったゴミをエコクリーンに持って行って処分して、昨日の仕事を無事終了しました。
でもねえ、こうやってやらねばならない事が山ほどあるって現実に、深く感謝しなきゃいけないと思うね。
貧乏暇なしって言葉があるけど、今になって本当の意味が理解できるようになりましたわ。
多分死ぬまでこんな具合にバタバタしてるのだろうけど、 「なんか忙しかったけど、良い人生だったわ。」 と終えられれば本望だと思えるようになった、今日この頃でございます。
さてと台風15号が東の海上を北に移動するらしいが、明日頃から高波が押し寄せて来るはずで、多分沖に出られるのは今日までで日曜日まではお休みになりそうですね。
どりゃどりゃ、そろそろ内海に向けて出立しましょうかね。