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せいゆう丸釣行記

2017-08-08 03:06:00

台風5号は宮崎直撃する直前に東に曲がってくれたので、大きな災害をもたらすことなく立ち去ってくれたけど、紀伊半島に上陸した後勢力保ったまま北上し、日本縦断の旅を楽しまれておられるようだ。

 

記録的なご長寿台風みたいで、先月21日に誕生されて昨日で17日間ご存命だそうな。

 

19日と6時間が台風の長寿記録だそうで、今のところ時速15kmのママチャリ程度のゆっくりとしたスピードで進んでおられるのだが、何故か上陸した後も勢力が急激に衰えることなく元気いっぱい各地に雨を降らせているみたいです。

 

雨雲が台風の中心より南側にふんだんに広がっているので、通過した後も大雨が続いているみたいなんですが、関東方面は確か水不足気味だったので、恵みの雨になるかも知れませんね。

 

明日あたりでご長寿記録更新となりそうですが、海に関わる仕事をしてると台風に20日近くもウロウロされたらホントたまりませんわ。

 

 

 

先月の29日に台風からのウネリが押し寄せて来て31日まで沖に出ることが出来ましたが、それから丸々1週間のお休みを余儀なくされたことになり長期の夏休みと考えればそれなりに有意義な時間を過ごせたものの、海水浴場などは一番の稼ぎ時に10日近く営業できないわけだから、その経済的ダメージは計り知れないですね。

 

漁師も沖に出られず避難港にしばらく漁船を入れっぱなしにしてあり、多分昨夕には全部出て行ったと思うが、ロープを張り巡らせてるので自分たちも出るにも出られない。

 

台風が一度近づくと海関係のお仕事は週単位の休業となるので、台風の季節は経済的に厳しい時期でもあります。

 

トンボが随分多く飛び始めたから、そろそろ秋の気配かもなあ。

 

今年も台風が沢山お越しになるのだろうかね。

 

 

 

さてさてネタが特に無いので、今日はお船の沈について考えてみます。

 

 

お船をわざわざ沈めることを考えるバカはいないと思うけど、意外とこれを考えることが大事なお船の沈没事故を未然に防ぐことに繋がるんですわ。

 

tinsen157_r.jpg

 

このお写真は借り物ですが、これほどじゃないけど自分も過去に沈没寸前までやらかしたことが2度ありまして、大慌てしたことがあります。

 

船を沈させるには早い話、船の中に水を入れてやれば良いのですが、意外とこれが難しいのであります。

 

艇体が大きくなればなるほど艇内の容積が大きくなるから、バケツで船の中に水を注いでもとてもじゃないが疲れちまって沈させることは出来ない。

 

船によっては船底に溜まった水を排出するのに船尾に栓を施したのもありますが、それを外して海水を入れ込んだとたとしても隔壁があるから沈までには至りません。

 

とにかく船は簡単には沈まないのであります。

 

 

 

ところがロープをちょちょいとするだけで、簡単に沈させることができるんですわ。

 

それは大潮の満潮時に、太いロープで目一杯岸ギリギリに船首を結びつけると、次の満潮時には見事に沈していることになります。

 

何故かと言いますと、お船が首吊り状態になるから潮が引くに従って船尾だけの浮力で暫くは浮いているけど、そのうち限界がきて船尾から浸水して、満潮を迎えると見事に完全に沈没状態になるのですなあ。

 

 

 

いとも簡単に数百万円で購入したお船をロープ1本でお釈迦に出来るお話しなんですが、こんな不謹慎なバカな話をわざわざ取り上げたのは係留時にやらかす不注意でこんな悲惨な結果をもたらす恐れがあることを知ってもらいたいからなんですわ。

 

 

自分が毎日港で確認してる項目の1つにロープの張り具合がありまして、潮が引いた時首吊り状態にならないかいつも気を付けて確認してます。

 

実際にあった恐ろしい話なんですが、隣の船のお方が自分の船のロープが張ってて岸に近づかないから、隣のお船を岸に寄せて乗り込ませてもらった際、ロープをキンキンに岸に近づけたまま縛り、次に自分の船に乗り込んで道具を積んでそのまま沖に出ていき、帰ってきたら隣のお船が沈んでいたそうな。

 

ちょっとした油断で他人に数百万円の損害を与えてしまうことになるんですなあ。

 

 

 

レンタルで、スズキくんやはたはた君で沖に出て行って帰港し船をロープで繋ぎ止める時には、このことを十分に頭に入れておかないと大変なことになりますわよ。

 

その日どの程度潮が下がるかを必ず潮見表で把握しておき、潮が大きく下がる時には十分にロープを弛ませる癖を付けて欲しいものです。

 

道具を岸に揚げたり、自分達が上陸する時には必ずロープを手繰り寄せ縛るはずだから、縛ったロープを必ず解くことを忘れちゃ駄目だよ。

 

 

 

さあて今日は久しぶりの沖行きになりますが、果たしてまともな釣りになるでしょうかねえ。