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せいゆう丸釣行記

2017-08-02 02:58:00

暑い・・・。

 

橋の下の天然ドックにお船を移動して橋の影で作業してましたが、お昼近くになると気温がどんどん上がってもうヘロヘロ状態になり、2時で作業を止めちゃった。

 

 

 

予報で湿度が97パーセントと言ってたから、大気中の空気の水分が飽和状態となってて、汗が出ても気化熱奪えない状態で体温が下がらず、体力消耗しちまうんだろうなあ。

 

それでも昨日はデッキをクレンザーをふりかけてゴシゴシ洗って少しは綺麗になったし、ビルジポンプの取り付けをしてスイッチ押すだけでホースでデッキウオッシュ出来るようにしたし、グラついてたバウレールの取り付けボルトの増し締めも完了したし、暑い中それなりに作業を進めたつもりであります。

 

帰宅途中に国道の雑草を刈る作業員の方達を作業風景を拝見すると、明らかに自分より高齢な方達ばかりのようだが、この炎天下によく体が持つものだと感心してしまいますなあ。

 

 

 

ということで、特にネタが無いので揚錨について。

 

 

先日スズキくんをレンタルしてたお方が、沖の磯場でアンカーロープをプロペラに巻きつけてアタフタしていた。

 

潮が流れてないし波もなかったので、すぐにはレスキューせずに電話で対応を教えてそのうち上手く外してたが、あとで本人に伺うとかなりショックだったらしい。

 

自分も数年前、シャフト船の旧せいゆう丸に乗ってた時、うかつにもペラにロープを巻きつけてしまい寒い海の中に潜って外したことあるから良くわかるけど、あんなトラブルすると精神的ショックは大きいものです。

 

船外機の場合チルト出来るからそれ程慌てることないけど、それでも潮がメチャ速い時には潮の力が優ってチルトが効かずにペラが上がらないことがありますし、これに波が加わると船の後ろから海水がドバドバ入ってきて沈没の恐れさえあります。

 

そうなると命綱を体に結わえてナイフ片手に海に飛び込みロープを切らなきゃならないが、船に乗るということはそんな羽目に陥る可能性があることをしっかり想定しておかねばなりません。

 

でもそうなる前にロープをペラに巻き込まないことが一番大事でありまして、その対処法をチョイと書いてみます。

 

 

 

普通イカリを外す時にはアンカーウインチを使いますが、砂地にイカリが掛かってる時にはウインチの力で抜けることが多いけど、磯場に掛けた場合は岩に爪ががっちり掛かってるから、ほとんどの場合エンジンパワーで爪を伸ばして抜錨しなければなりません。

 

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ウインチにはイカリの爪を伸ばすほどの力はありませんし、無理するとモーターのコイルを焼き切る恐れがあります。

 

よってアイドリングスピードで前進かけて、ウインチに負担かけないようにイカリの真上近くまでお船を近づくまで巻いて、素早く右か左のクリートにロープを結わえて少しパワーを入れて前進すると、ロープが張ってきて次第に掛けた側にお船が曲がろうとします。

 

ステアリングを反対方向に切って出来るだけ真っ直ぐに進むようにすると、そのうち爪が伸びてイカリが外れ 「フッ!」 と船首が浮き上がります。

 

そのままほんの少し走ってイカリを海底から少し浮かしてニュートラルにし、ウインチで揚錨すれば万事オッケーであります。

 

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ペラに巻きつけた時の失敗は、ロープを船首のクリートに結わえたうえイカリが外れてもそのまま船を進めたことと想像され、結果アンカーロープが浮き上がり真っ直ぐプロペラに巻き付いたのだと思われます。

 

抜錨する時には必ず右か左のクリートに結び、錨綱がどういう風に移動しているか同乗者に見てもらう事が大事ですね。

 

 

 

自分は毎日そんなこと繰り返しているから自分一人で操船し、素早く船の前に移動してウインチでイカリを揚げることは訳ないのですが、慣れないうちは同乗者と操船とウインチ作業を分担して行うことが良いと思います。

 

アクシデントはいつ起こるか分からないので、そんな時心強いのは一人より二人でして、レンタルの場合複数名で利用されることを勧めているのはそんな理由からなんですわ。

 

 

 

今日までギリギリ沖に出られそうでしたが、どうやら北風が強く吹くスパコン予想になってきたみたいなので、堀切峠から観察して風が出てる時にはお休みにしましょうかね。

 

その時は、あるお方から依頼のあった廃棄したステアリングを探しに、親宅を訪問してみましょう。

 

自分にはどう見てもスクラップとしか思えない品でも、人によっては思い出の品でどうしても手に入れたいそうですわ。

 

 

 

 

ああそうだ、暫くお天気良いのに波が高くて沖に出られない日が続きますので、船の整備が終わり次第宮崎港でのキス釣りを再開しようと思います。

 

暑さを避けるため朝早くから出船して午前中の釣りになるでしょうが、適当にお声掛けさせていただきますのでお暇な方は是非どうぞ。