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せいゆう丸釣行記
雨が降り出す前にどうしてもしなくちゃいけない仕事がありましたので、昨日は夜明け前からお船の整備に取り掛かっておりました。
午前5時過ぎ、雨雲が立ち込めていつもより暗い中、発電機を回してグラインダーで部品を切断する作業をしましたが、周りに民家が無いとは言え、川向こうには民家が立ち並んでいるのでチョイと躊躇しながらの作業でしたが、無事切り離し成功。
その直後に大粒の雨が降り始めたので機材を撤収して、いつもより遅めの朝ごはんを船内でこさえて、美味しくいただきました。
そうそう、せいゆう丸は基本釣り船であるが、浮かぶ修理工場でもあり、また自宅でもある。
かあちゃんの住処である山崎町の市営マンション?の居心地が悪い訳ではないのですが、1年通して朝から家に居ることは数える程度しかありませんで、午後5時に帰宅して、お風呂入って、焼酎飲んで、野田さんの天気情報を確認して、7時にお布団に入るまでのたった2時間だけが夫婦の会話ができる貴重な時間なのであります。
その2時間には凄まじい量の情報に接するのでありまして、先ずはかあちゃんからその日にあった出来事を聞かねばならぬ。
これを怠って適当にあしらうものならば大変なことになるのであって、いくら疲れていようが脳細胞をたたき起こして記憶にとどめなければなりません。
そうでなければ 「トトは自分の話を全然聞いていない!」 と怒り出すし、きちんと聞いているかどうか遠まわしにテスト的に問題をぶつけて来られることもしばしばであります。
かあちゃんのお話しを一通り聞き終わると、次にNスタで社会情勢を確認して、最後は一番大事な天気情報を見て就寝するのですけど、その頃には焼酎が体を駆け巡って脳細胞が緩んでしまってるので、もうその時点ではかあちゃんからの情報がほとんどクリアーされてしまうのであります。
そういう訳で忘れた事実が発覚するのを恐れてなのか、かあちゃんと翌日の朝に顔を合わせない習慣を身に付けてしまったのかも知れないなあ。
そんな我が家の事情はどうでも良いのだが、昨日は雨が強く降る時間があったので、午前中は清武のハンズマンに部品購入のため立ち寄ったり、午後は雨の合間を縫って運転席の屋根のテント張りなどしてたけど、濡れるのが嫌だから結局船内でGPSのデータ移しを夕方4時までみっちり行って、はたはた君にGPSを搭載する準備完了の段階までやることが出来ました。
はたはた君の艤装作業を今日までに終わらさなければ明日のレンタル予約に間に合わないので、今日が正念場であります。
それにしてもお船をまともに動かせる段階まで持っていくのは大変だね。
新艇を購入する場合ですが、お船には信じられないくらい艤装が全く施されてないサラの状態なので、それからの艤装にめちゃくちゃお金が必要になります。
こんな感じでなんにも付いてないから全部購入して釣りに使えるようにしてやらねばならぬ。
走り回るだけなら何にもいらないけど、釣りをするには様々な偽装が必要になります。
お船の艤装パーツは一般常識では考えられない程高く、根拠は無いけど同じ物が一般部品の2~3倍はするかもね。
お船の部品は全てが特殊だからお高いのでしょうが、自分は長年船に乗り継いで来たのでそれらのパーツをコツコツ集めてきたので、今回の艤装に掛ける金額はアクリル板購入の5000円程度かな?
こうやって全てを自分でやってお金をかけずに船を造らなきゃ、気軽で気楽な海のお遊びは決して出来ないのですよ。
「何をそこまでしなくても・・・」 と思われる向きもあろうかと思いますが、これが自分の 「安い」 に対する徹底的なこだわりなんですわ。
「安い」 = 「チープ」 ではなく、 「安い」 = 「技術と知恵と努力の結果」 と捉えております。
この考えが面白いと思えてる間は、是非続けたいものだね。
今日まで風と波が残るだろうからお休みにしましたが、ボチボチ内海に向かうことにしましょうかね。