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せいゆう丸釣行記

2017-04-03 03:00:00

昨日の状況はあまりにひど過ぎて、結局痛み分けの早上がりにしました。

 

 

 

強風・低水温・潮が動かないの悪条件3つが重なると、今の時期もうアウトだね。

 

昼前にはやや強い西風が出る予報だったので、潟は探索しただけでイカリを打たずに沖の瀬に向かったけど、海の色は緑かかった下り潮っぽい感じで水温は16度チョイでして、途中探索しながらお魚探したけどどこに行ってもお魚の姿がまるで無い。

 

祈る思いで沖の瀬の探索を丹念にしてみたけど、残念ながらどこの瀬にもお魚1匹確認できませんでした。

 

ならばと南限にと向かい始めた頃から西風が強く吹き始め、南限にイカリを打って仕掛けを投入したけど、真西でなく北西っぽい風向きだったので波が出来る距離が長くなって結構揺さぶられ始めました。

 

ここ最近、不漁の時でもメジナ等の磯魚が釣れてた頼りの南限に、最近まるでお魚が居なくなったのが相当痛い。

 

 

 

この時点まででお魚はゼロ。

 

あまりに強い風のため半分帰港する覚悟で北上始めましたが、途中浅い場所で過去に助けられた瀬があったので、ダメ元で着けてみました。

 

小一時間ほどやってみましたが、結局数匹のお魚が釣れただけで残念な結果となりました。

 

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頑張り甲斐のない悪条件での釣りほど釣り人に気の毒なものはないから、痛み分けの早上がりを決断して帰港することにしました。

 

 

 

帰港して 「海に出られて少しはストレス解消になりましたか?」 とお聞きしたら 「釣れなさ過ぎて、逆にストレス溜まったわ!」 と笑いながらおっしゃってた。

 

ですわな。

 

でもまあ、自然での遊びはこんなことも大いにあることでして、そのうち海の中にも春が訪れれば海全体の活性が上がってそれなりに釣れ始めるから、その頃まで待ってておくんなさいませ。

 

 

 

 

ということで特にネタもないので、操船技術について少しずつ解説してみたいと思います。

 

 

 

最初はお船に乗って道具を積み込んで準備が整い、エンジンを掛けるところから始めます。

 

船外機の場合、最初にしなきゃいけないのがチルトダウンであります。

 

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チルトダウンというのは、跳ね上げた船外機をプロペラが水中に浸かって走れる状態まで降ろしてやることで、これをせずにエンジンの始動スイッチひねったらとんでもないことになります。

 

船外機のプロペラの上の部分を通常 「足」 と呼んでますが、その足の中に 「インペラ」 と呼ばれる冷却水を汲み上げるゴム製の 「羽根」 が入ってて、エンジンが回るとインペラも回転始めます。

 

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ところが水に浸かった状態で回さないと、インペラが納まってるケーシングと呼ばれる金属製の筒との間に摩擦が起きて、あっという間に焼けてちぎれてとんでもないことになっちゃいます。

 

特に長いこと動かさず、ケーシングの中に水分が完全に無くなってた場合、ほんの瞬間のカラ回しで羽根が飛んじゃいますね。

 

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それを知らずにエンジン掛けて、大きなエンジン音にびっくりして気が付いて、慌ててチルトダウンしても時既に遅しで、エンジン内部に満足な冷却水が上がらずに、最後はオーバーヒートの憂き目に遭うわけなんです。

 

ですから船外機艇に乗ったらメイン電源入れて、必ず一番最初にチルトダウンスイッチを 「ウイイイーーーン」 と入れてやる癖をつけたらそんな失敗は無くなりますね。

 

 

 

それからもう一つ、最近のエンジンは船外機だろうが船内機だろうが、シフトがニュートラルに入ってなければセルが回らないように出来てますが、これが時々パニックの原因になるのでして、沖でシケて来たからさあ帰ろうと始動キーをひねるけどウンともスンとも言わなくて慌ててしまうことがあります。

 

頭の中は焦ってるから 「バッテリーが上がったのだろうか?」 を一番に疑ってしまいますが、大概シフトレバーが少しニュートラルから外れているだけで、レバーをチョイと動かしてニュートラルの位置にしてやると、すんなりエンジンは掛かってくれますね。

 

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ニュートラルのポジションでないとエンジンが掛からないのは自動車と同じで、始動直後に動き出すと大変危険で、スロットルを上げた状態でもしエンジンが掛かったら急激に発進して乗ってる人はいっぺんに後ろに倒れてしまうし、港の中だと岸壁に激突してしまうでしょう。

 

だからニュートラルでしかエンジンが掛からないようにしてあるけど、それを忘れて慌てまくって 「助けてくれー」 となる訳です。

 

大げさな話しに聞こえるかも知れませんが、実際本当のお話であります。

 

 

 

そろそろ出立の時間になりましたので、半額ハンティングしながら内海に向かいますね。