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せいゆう丸釣行記

2016-12-15 02:23:00

「タナが違うんじゃない?」 とか 「タナが合ってないと思うよ」 など、船の中では 「タナ」 というワードが良く飛び交う。

 

タナというのは目的のお魚さんがいらっしゃる層の深さでありまして、これを外すと目的以外のお魚ばかりが釣れるか坊主をやらかすかのどちらかになりますね。

 

意外と誤解されているお方が多いようですが、アジやイサキに関しては大きいお魚は底から随分と上にいらっしゃる場合が多く、特にイサキはピラミッド型に例えられるように大きなイサキほど底から相当上にいるようです。

 

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宮崎のサビキ仕掛けの場合は底を中心に狙いますが、天秤仕掛けの場合には目的のタナをしっかり意識して調整してやる必要があります。

 

深い場所ほど大きなお魚が居ると勘違いされてるお方も多いようで、 「天秤仕掛けでカサゴを狙っているんかい?」 と思いたくなるくらい、限りなく底付近に仕掛けを漂わせているケースを時々目にいたします。

 

 

 

アジを例に取り上げますと、活性の度合いで違うけどアジ子は概ねいつでも岩礁に逃げ込めるためか底に近い場所に層を成しますが、その上の層にデカアジが遊泳している場合が多いようです。

 

ですから自分は天秤仕掛けが底に着いたらリールを巻いて糸フケを取ってやり、その時リールが指し示している水深の数字から6~8m引いた水深まで巻き上げます。

 

 

 

ああそうだ、リールの水深を示す数字が出ますが、あれはまったくあてにならないことを知っててね。

 

リールの水深を表示する仕組みは糸の太さとドラムの回転数で計算して表示しているらしいが、最初の設定と違う号数の道糸巻いたり、途中で道糸が切れたりした場合などであっさり正確な数字を示さなくなります。

 

デジタルな数字の表示に慣れていると人間って簡単に信じてしまうようだが、あの数字はあくまで目安にしたほうが良いよ。

 

自分のリールなんか4号のPEラインが基本らしいが、そんなの無視して10号のナイロン道糸巻いているから、30mの水深の場所では40数メートルのとんでもない数字を表示しますがね。

 

大事なのは天秤仕掛けを海底まで落として糸フケを取ってやった時に、自分のリールが何メートルを表示しているかを把握することなんですなあ。

 

本当の水深とその数字が違っていても全く関係ありませんで、その数字から最初は6~8m巻き上げるところからスタートします。

 

で、その時針に付けた餌はどのあたりに漂っているかが問題なんですが、潮が完全に止まっていれば吹流しの仕掛けは真っ直ぐ下に落ち、吹流しの長さが4.5mありますので、先端の針は底から1.5~3.5m上がった場所にあるはずです。

 

でも実際は完全な潮止まりはありませんで、強い潮の流れの時にはほとんど吹流しが真横に流れてしまうので、先針は底から6~8m上がった場所にあることになります。

 

それでアジ子が喰って来たら数メートル上げてやり、何も喰ってこなければ少し下げてやって最適なタナを見つけるのですわ。

 

 

 

時々天秤の吹流しで地球を釣ってるお方を拝見しますが、とんでもなく深く仕掛けを落とし過ぎて仕掛けが海底を這ってる状態なので、カサゴなどの根魚が釣れちゃうんですねえ。

 

そんな時には思い切って10mは上げてタナを探さないといけないね。

 

どうしても頭の中で大物は底に居ると勘違いしてるから、何度根掛りさせても仕掛けを十分に上げきれず、それを繰り返すことになっちゃうんだよな。

 

 

 

それから吹流しには3本の針が付いているけど、どの針にどんなお魚が喰って来たかよーく観察してね。

 

ベストは一番先端の針にデカアジが喰っていて、2番目にも喰ってくれば最高です。

 

天秤に一番近い3番目の針に喰ってきたら棚が深いと考えたほうが良いかも。

 

その時先針にアジ子が喰ってたら間違いなく棚が深すぎるから、思い切って5mくらい仕掛けを上げてやり、喰わなければ徐々に下げてベストのタナを見つけると良いね。

 

 

 

とにかく深い場所には大きなお魚はいらっしゃいませんので、それだけは理解しておいてくださいね。

 

アラとかカサゴなどの根魚を狙うのなら海底近くを狙っても良いけど、デカアジなどの美味しいお魚は随分と上に居るから間違えないでね。

 

 

 

日曜日まで晴れの日が続くようですが、西風が強いみたいなので遠出はしないで潟に張り付いたまま、歯を食いしばってデカアジを釣らないといけないかも。