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せいゆう丸釣行記
昨日は雨前だったからだろうか、朝から空気が実に生ぬるかったです。
ここ最近浅場の潟付近がまるで駄目なので、どこも探索せず沖に向かって船を一直線に進めましたが、激しい上り潮の気配はすっかり無くなって、走らせている間ずっと軽い下りの潮を感じながら、およそ50分かけて沖のポイントに到着しました。
この場所はチダイとアジとイサキが混在する珍しい場所なのですが、チダイとイサキは釣れるけど、もう3~4日もアジの姿を見ることができない。
でも釣れないと分かっている魚を求めて博打する必要もないし、ここ数日はアジ以外の色々な種類のお魚が釣れているこの場所を躊躇せず選んでおります。
イカリを打ち、仕掛けを投入して暫らく餌を撒いていると美味しそうなエバ(カイワリ)が釣れて、ゴマサバ・チダイ・マダイ・イサキ・ハゴイタハゲ等が退屈しない程度に喰って来てくれたので、結局1度もイカリを打ち替えることなく、適当に釣れたし雨も降り始めたので、お昼ちょうどに納竿し帰港しました。
最後のお写真は途中でサメがウロウロし始め、良い型のマダイがガブりとやられて無残な姿となりました。
残念だったのは多分2kg超えのマダイと思うけど、順調に途中まで上がってきてくれたが、反撃の瞬発力で針が伸びて外れてしまったことだなあ。
竿の硬さもあるしドラグの調整の問題もあるけど、注意しなきゃいけないのは深場で錘の100号以上を使う時にはドラグをかなり緩いセットにしておき、巻き上げる時には少し締めて、魚の反撃を喰らった時にはすかさず緩めてやらないと、ハリスは簡単に切れちゃうね。
どうしてかと言いますと、錘が重いので巻き上げるためにドラグを少し締めた状態にしているから、ドラグの摩擦が強くてラインが出にくくなっていますが、これにお魚が逃走しようと反転して大きな力と瞬発力が加わるから、思った以上にハリスに力が加わって割と簡単に切れちゃうんですわ。
50号位の錘だとそれほど問題にならないが、100号超えると相当ドラグを締めて巻き上げてるから要注意だね。
走られたと感じたらすかさずドラグを緩めて走らせてやり、疲れて止まったら少し締めて巻いてやると案外取り込める確率上がりますよ。
ああそうそう、電動リールはお構いなしにガンガン巻き続けるし、お魚は釣られまいと必死に逃げるから引っ張り合いっこしてる状態なのでハリスへの負担はかなり大きくなってるはず。
相手が大物と感じたら電動を止めて、手巻きに切り替えることをお勧めします。
電動リールは深い場所では大変重宝しますが、大きなお魚を逃がす傾向が多い気がしますね。
特にロッドホルダーに竿を掛けたまま成り行きを見ているだけのオートマチックな釣り方では、ほとんど大きな魚を取り逃がしてます。
人も竿の一部でありまして、強く引けば巻くのを止めて竿先を少し魚側に倒してやり、それでも逃走する時にはドラグを緩めてラインを送り、お魚の走りが止まったら顔をこちらに向かせてドラグを少し締めて手巻きでじわじわ寄せる。
その繰り返しで大物が初めて釣れるのですが、電動リールでただギャンギャン巻くだけの釣り方だったら、4号のハリスだと1kgまでのお魚が釣れるのが限界でしょうね。
それ以上の大きなお魚を手にする望みがあるとすれば、上記のように手巻きで丁寧にやり取りするか、針をクエ針にハリスをワイヤーに変えるかであります。
これでしたら針は伸びないし、ハリスも切れないですわな。
そう考えると、がまかつのウエアを着ているが何故か船竿を握っている、謎の磯釣り師さん達は基本的に上手だね。
どんなお魚が喰っても竿を手に持って丁寧にやり取りされて、お魚をうまくいなしながら取り込んでいるので、大きなお魚を手にしている記憶が随分と残っております。
今日も波は無さそうですが急遽沖に出るのを中止して、魚探の発信機の取り付けを橋の下の天然ドックで行うことにしました。
GPSと魚探がうまく作動しなければ盲目と同じでして、こればっかりは早めに完璧に修理しておきたいのと、船がお年寄りだからあちこちメンテナンスしてやらなければ動かなくなりますので、敢えてお休みさせてもらいました。
あちこち痛い部分があるみたいだから、湿布薬をペタペタ貼ってきますわ。